わたしが見たテレビ番組の感想を適当に掲載していきます。雰囲気としては、喫茶店の隅で仲間が集まり、見たばかりの番組をネタにして、勝手な放言をしているという感じです。読んだ人は、メールなどで反論をよこしたりしないようにしてください。ただし、事実誤認があれば、それだけは指摘に応じて訂正するつもりです。それ以外のクレームはいっさい受けつけません。
2000/12/01 (Fri)
「BSデジタル放送開始」BS日テレ、BS-i、BSフジ、BS朝日
テレビはD3対応のものに変えたが、チューナーは、まだ購入していない。しかし、調布CATVが民放4局に限り、再送を開始した。さっそく見てみたが、どれも退屈極まりない番組ばかり。これではチューナーに10万円を支払った人が浮かばれない。もっとまともなコンテンツを用意してくれないと、普及はむずかしいよ。とはいえ、BS-NHKを再送してくれないのは痛い。いちばん見たいのは、この局の番組なのに。
2000/12/02 (Sat)
「世界・ふしぎ発見!」TBSテレビ 毎週土曜日21時〜21時54分
ディズニー映画「ダイナソー」とのタイアップ企画。映画のほうは、6500万年前、巨大隕石が恐竜を滅亡に追いこんだ白亜紀末期の時点を舞台にしたフルCGアニメらしい。無理があるなあ。それだと、だせる恐竜が限られてしまう。と思っていたら、やはりジュラ紀の恐竜もまぜてつくっていた。当然だね。フィクションだから、恐竜と一緒にラクウェル・ウェルチがいたっていいのである(本当か?)。で、途中でT-Rexのスーが紹介された。ネイティブ・アメリカンの居留区からでたものは、すべてその土地の所有者のものとなる法律があり、それによって競売にかけられることになったT-Rexの化石である。そのことも、ざっとだが、ちゃんと語られた。今回は、問題もやさしいものばっかりだし、どうして全問正解者がいなかったんだろう。大槻ケンヂさん、日本SF作家クラブ会員なら、この程度の問題、すべて正解できて当然だと思うよ(とくに後半の2問)。
2000/12/02 (Sat)
「サイエンスアイ シリーズ20世紀から21世紀へ(1)」NHK教育 毎週土曜日23時30分〜24時
「宇宙開発の光と陰」という特集。ただし、その前に「日本の」がくっついていた。「おおすみ」打ちあげ成功までの映像が泣かせてくれるねえ。糸川先生、晩年はともかく、当時は本当にすごかったんだ(こらこら)。そのあとのH-IIロケット開発史も感慨深いものがある。公共事業が相次いで中止されようとしているいま、宇宙産業を地方に分散させるのがいいね。もっとも、そうすると、また利権屋に予算の半分くらいを持っていかれることになるから、問題も多いんだけど。予算を、素直にその目的のみに使っていくまっとうなシステムって、できないんだろうか。
2000/12/03 (Sun)
「福岡国際マラソン」テレビ朝日 12時〜14時30分
おお、日本最高記録である。20世紀もこの末にきて、こういう記録をだしてくれるなんて、見せてくれるなあ、藤田敦史選手。ゴール前では、ちょっと力が入っちまったぜ。ゴールしてからもけろっとしているし、低迷している日本の男子マラソン界だが、21世紀に向かって少し光明が見えてきたかな。女子に負けないようがんばってほしい。って、いまの女子がすごすぎるんだけど。
2000/12/03 (Sun)
「黄金の話題大追跡・金の時代が始まった!」テレビ東京 16時〜17時20分
年に1、2回、思いだしたように放送される金の先物取引団体(東京工業品取引所)が提供している金の啓蒙番組。そのつど見ているが、あまり資料的価値はない。単なる金の宣伝画面のあからさまな羅列である。今回は、いきなり、ださい偽ニュースからはじまった。だいたい金の時代というけれど、金って暴落しているじゃないか。むかし買った18金のブレスレットなんか、半額くらいに値下がってしまったぞ。どうしてくれる。でも、わたしはけっこう金色が好き。だから、つい見てしまう。徹底的に滑りまくっている番組なんだけど。あ、好きなのは色だけね。先物取引はやらないよ。勧誘電話なんか、かけてこないように。もちろん、純金を1トンくらい無料プレゼントという申し入れならば、歓迎する。誰かくれ。すぐにくれ。
2000/12/03 (Sun)
「報道特集」TBSテレビ 毎週日曜日17時30分〜18時24分
次世代携帯電話の特集。J-PhoneとDDI-Pを中心に、両者の新製品が出荷されるまでと、その結果をレポートしている。どちらの機種もカメラの装備が目玉になっている。Jのほうは内蔵。DDI-Pのfeel-H"は、外付け。Jは予定どおりに出荷できたが、売れない。人気がでない。f-H"は製品が完成できず、発売延期。発売してからも在庫不足で悩む。しかし、商品は確実に売れている。とはいえ、どちらも、DOCOMOのiモードには大きく差をつけられている。ちなみにわたしはふつうのH"を持っている。持っているのであって、使っているのではない。家族あたりにしか番号を教えていないので、かかってくることはほとんどなく、かけるのも、月に2回程度である。支払っているのは、いつも基本料金+60円くらいだ。だって、めったに外出しないんだもん。したがって、コメントは述べようがない。言えるのは、このレポートが、とてもおもしろかったということだけ。この経過、2か月後くらいに再レポートしてもらえないかな。見た感じ、Jの現況は、かなり悲惨なようである。
2000/12/03 (Sun)
「パンクラス ハイブリッドアワー 船木誠勝スペシャル」BS朝日 18時〜20時
ようやくBSデジタルで見たい番組があったので、さっそく見てみた。あしたの引退記念大会生中継を前にして、船木選手の、パンクラスにおけるこれまでの闘いの軌跡を集めた番組らしい。しかし、この再送画面、4つあるプログラムから、1つを選択する表示のところ(BS Asahiプログラムガイド」ってタイトル)を使って放送している。そのため、選択ガイド表示(「見たい項目を+で選んで決定ボタンを押してください」と書いてある)が画面の4分の3を占めていて、肝腎の船木の試合は画面4分の1の面積しかない。ぐわっ、これはひどいんじゃないの。こんな分割画面じゃ、小さくてまともに見られないよ(書斎の14型)。TELEPALのBSデジタル放送特集を読み返してみたら、どうもこいつは独立データ放送のメニュー画面らしいということがわかった(注・本当にそうなのかは不明)。この前に放送されていた新日本プロレスも同じ分割画面だったんだけど、独立データ放送って、見たい項目を選択してもしなくても、こういうものなの? ずうっとこういうメニューの形で放送されるの? それとも、CATVでの再送がこういう契約なの? いずれにしても、大きくがっかりだね。前者なら文句を垂れながらも諦めるほかはないが、後者だったら、ちょっと困ってしまう。ぶーたれてしまうぞ。でも、後者であったとしても、まだ10万円のチューナーを買うほどではないなと思ったりする。
2000/12/03 (Sun)
「オトナの試験 声優」NHK総合 毎週日曜日22時50分〜23時
人気声優の大塚明夫さんに焦点をあてて、新人声優を指導する姿をレポートしている。いまの実力を調べるために「紅の豚」をテキストにして、大塚さんが演じられた役を新人声優にあてさせたりしているのだが、ちょっとやらせ臭い。通常は、こんなことしないもんね。結局は大塚さんのうまさが際立っただけだったし。でも、距離感のだし方などの指導は興味深く見ることができた。明夫さんも、父の周夫さんからこうやって学んだのだろうか。余談になるが、大塚明夫さんには「ダーティペア FLASH」に詐欺師役としてでていただいた。このキャスティングは、わたしの指名である。いい詐欺師にはハンサムな声が要るというのが、わたしの持論。スケジュールがむずかしくて、出演していただけそうになかったのだが、偶然、時間がとれ、声をあてていただくことができた。感謝している。おかげで、いいキャラクターになった。大塚周夫さんにも映画版の「クラッシャージョウ」でお世話になっていて、大塚親子二代には足を向けて寝られない高千穂である。
2000/12/04 (Mon)
「六門天外 モンコレナイト」テレビ東京 毎週月曜日18時〜18時30分
水谷優子さんが最高。うまい人がいい場所を与えられると、他を圧するという見本のようなシークエンス。内容や演出はさておき、このカットを見るだけでも、今回は価値があった。
2000/12/04 (Mon)
「パンクラス ハイブリッドアワースペシャル 船木誠勝引退式生中継」BS朝日 19時5分〜23時
きょうはちゃんとした画面でみられるかなと思い、はじまる少し前にチャンネルを合わせたら、いきなり「機器調整中」のお詫び画面になっていた(音声だけが正常に流れている)。大丈夫かよ、調布CATV。でも、19時6分くらいに回復し、きちんと全画面で試合が放送された。ほっとする。でも、試合はどれもいまいちだったね。真剣勝負の宿命なんだけど、どうしてもあるレベルに至った選手同士の試合は、膠着状態が長くなってしまう。秒殺で終わるか、だらだらつづくてしまうか、どちらかって感じ。今回は後者が多かった。残念。で、肝腎の引退式だが、これはもう実にオーソドックスな引退式。解説の人も言っていたけど、やはり試合はやってほしかったな。できないからだになって引退するわけではないのだから。
2000/12/05 (Tue)
「ABC創立50周年記念放送 手塚治虫スペシャル 20世紀最後の怪事件」テレビ朝日 20時〜21時48分
あらためて気がつくね。手塚治虫さんと星新一さんがいない状態で21世紀を迎えることになるんだと。しかし、まだ小松左京さんがいる。そこに救いがある。
ま、それはさておき、手塚さんのアニメで、これだけハイライトが使われているのは、そんなにないんじゃないかな。きれいな作画である。もっとも、丁寧につくられているから作品的にすぐれているということはない。アニメ部分については、シナリオも演出も凡庸だ。謎解き挑戦ミステリーとしても、中途半端である。それと、全体の構成を劇中劇の二重構造にした意味もあまりはっきりとしていない。とはいえ、これについてはきちんとオチがあったから、それもいいかなと思ってしまう。座談会も今田耕司さんの奮闘で、なんとかまとまりを保つことができていたし。でも、2001年の春になったら「アトムでポン」をちゃんと放送してくれよ。それをやってくれないと、オチが完結しないぞ。
なお、少し欲を言うことになるが、ヒゲオヤジの声は矢島正明さんにしてほしかった。これは、わたし個人の思い入れとしての要望である。一般的なものではない。
ところで、小林恭治さんの声、雰囲気が手塚さんのそれにすっごく似ていた。トーンがもうちょっと低かったら、そっくりになっていたかもしれない。
2000/12/09 (Sat)
「Tokyo,Boy」東京MXテレビ 24時〜24時30分(再放送)
テリー伊藤、飯島愛、浅草キッドが石原都知事と雑談をする番組。これは再放送である。でも、本放送はいつだったんだろう。しかし、この顔ぶれで都知事が話をするというのは、本当にいいアイデア。いつもは、このほかに松村邦洋さんもいるらしい。こういうメンバーががんがん突っこみを入れるから、本当にわかりやすい地方政治が生まれる。田中長野県知事は、どう考えても、言葉がだめ。地方政治の長は、直接、そこの住民と向かい合ってしゃべっている意識を常に持たないとだめだと思う。意味も定かでなくなった死語を使ったり、ぜんぜん定着していないカタカナ語を連発するのは、それだけで首長としての立場を放棄しているとみなされてもやむをえないと思う。石原都知事も、よく死語を使い、そのつど、意味が判然としないために物議をかもす。だが、この人には、まだそれをあらためようとする姿勢が見られる。わかりやすい言葉をうまく使い、物事を明確に語るには、知識と教養が要る。それができないのは、単に頭が悪いからだといえる。この番組で、石原都知事はあの世代としては精いっぱい言葉に工夫し、自身の意見を伝えようとしていた。そして、それがたしかにできていた(ちょっと、あぶなかったけど)。当然だろう。でないと、この番組そのものが成り立たない。だから、この番組はいいアイデアで構成されているのである。田中知事には、こういう番組、可能かな?
2000/12/10 (Sun)
「ザ・ノンフィクション 弁護士たちの街角」フジテレビ 毎週日曜日14時〜14時55分
刑事弁護人の日常をレポート。ふつうの人は、よほどのことがないと、弁護士とは関わりを持たない。ましてや刑事弁護人となると、ほぼ完全に無縁となる。この番組は、いいところに目をつけた。ある弁護士事務所に視点を据えて、さまざまな弁護士を複合的に描いている。でもって、名張毒葡萄酒事件の弁護士さんは声がおもしろい。この声で法廷に立つところを想像すると、ちょっと顔がほころんでしまう。しかし、この人が新人弁護士(ぼったくりバーでの強盗致死事件を担当)に与えるアドバイスを聞いていると、日本の弁論ってほとんど意味がないなあという気がしてくる(裁判官は、言葉のやりとりなど、覚えちゃいないよなどと言うのだ)。アメリカの弁論は(CNNのニュース以外では「LA LAW」とか「ヒルストリートブルース」なんかのドラマでしか見たことがないんだけど)、言葉と言葉がぶつかり合って権利を勝ちとっていくという雰囲気で、本当に格闘という感じがするんだよね。日本には、それがないという印象。裁判官が被告席の被告の姿を観察して情状を決めていくなんて説明を受けてしまうと、なんだかなあと思ってしまうことは、どうしても避けられない。弁護士も裁判官も少し感情を重視しすぎているんじゃないかな。「国選やってみろよ。そうしたら死刑になる裁判を早く終わらせようなんて言えなくなる」と、酔っぱらった弁護士さんにくだまかれても、素直にはうなずけない。基本的には、裁判は法律の遂行という事務手続きでしかないのだから。ただし、自分が刑事事件の被告になったら、きっと違う意見を述べる。わたしは正直かつ臨機応変なので、そのときになったら、その立場に応じた言葉を平気で口にできるのだ。ああ、正直ってすてき。
2000/12/10 (Sun)
「NHKスペシャル ハイテクが支える私の人生〜アメリカ・障害者政策の大転換」NHK総合 21時〜21時50分
なんでもかんでも外国と比較するのは、はっきりいって本意ではない。しかし、ある分野では、どうしてもそういうことになってしまう。障害者を取り巻く環境もそうだ。アメリカの発想は「障害者はかわいそうでも不幸でもない。だから、健常者と同じに扱う。ただし、そのために、障害者が健常者と同じ活動ができるよう、介助器具や装置、インフラを整備する」というものだ。実際、アメリカに行き、SFやアニメのコンヴェンションに出席すると、障害を持った人がたくさん参加していることに気がつく。そして、誰もかれらを特別扱いしない。その場では、誰もがふつうの参加者なのだ。だから、誰もがそのようにふるまうことが可能になるように環境が構築されている。シカゴでひらかれたSF大会に行ったとき、わたしは腰痛を悪化させ、一時的だったが、立っているのもつらい状態に陥った。このときは、まじに電動車椅子の使用を考えた。結局、同行していた友人の手助けもあり、そこまでは至らなかった。が、もしも、車椅子を使うことになっていても、わたしの行動そのものには、ほとんど影響がでなかったのではと推察される。そのインフラをも含めた社会基盤づくりの過程を、この番組は詳細にレポートしている。感情ではなく、論理が国家を動かす。そして、障害者の労働により、社会に利益をもたらす障害者対策(ADA法という)が成立する。アメリカの障害者を取り巻く環境は、それで一変した。その流れを映像は淡々と見せていく。最新のハイテク装置、器具の紹介なども、ひじょうに参考になった。この番組、日本の政治家たちは、ちゃんと見ていたかな? 国会でむりやり見せてやればいいのに。
2000/12/10 (Sun)
「世界わが心の旅 ロシア 父・黒澤明の帽子」NHK衛星第2 22時〜22時45分
「デルス・ウザーラ」撮影時の軌跡を、ロシアで息子の黒澤久雄さんがたどるドキュメンタリー。「デルス・ウザーラ」は黒澤監督晩年の傑作である。しかし、封切時、最初に見たとき、わたしにはこの映画のすごさが理解できなかった。それほどに、この映画の映像は傑出していた。それがわかったのは、わたしが映像の世界に入り、多くの映像作家の才能と直接、触れ合うことができるようになってからである。この作品以後、黒澤監督は急速に映像構築能力を失っていく。もちろん、あの黒澤監督の力である。失ったといっても、他の巨匠と呼ばれる作家たちとほぼ同等のレベルになっていったにすぎない。しかし、それでも、あの黒澤監督の才能は、そこで終わってしまったのだ。老いとは、かくも残酷なものか。そのテーマ、その事実が「デルス・ウザーラ」にははっきりと描かれている。だが、老いを目のあたりにしても、黒澤監督は老いに圧倒されたデルス・ウザーラのようにはならなかった。老いと対決し、才能の残滓を叩きつけた。「デルス・ウザーラ」以降の作品のフィルムに焼きつけられているのは、そのいたましい闘いの記録である。わたしには、とても直視できない。
番組の評価を忘れていた。黒澤久雄さんは、いい旅をした。「デルス・ウザーラ」のスタッフたちと会い、当時の思い出を楽しく語り合う。十分だ。それで十分である。それを見ているだけで、視聴者の脳裏にさまざまな思いが去来する。これは、その時間を与えてくれる、貴重な番組であった。
2000/12/10 (Sun)
「K-1 WORLD GP2000 決勝戦」フジテレビ 22時4分〜24時
凡戦の連続だった。完全にK-1は曲がり角にきたといっていい。フィリォ選手は、今回もチキンであった。打たれることを恐れ、大山倍達総裁が宮本武蔵から学んだ極真の神髄を、フィリォ選手は忘れてしまっている。相手を倒すための間合い一歩を、フィリォ選手は、どうしても詰められない。総裁が生きてこの試合を見られていたら、おそらく怒りのあまり席を立たれていたことだろう。フィリォ選手は、そういう試合をした。
*再放送情報
「地球に乾杯 仮面レスラー紳士録〜メキシコ・夢を追う者たち(短縮版)」NHK総合 12/13 23時〜23時50分
「プロジェクトX 挑戦者たち(一括再放送)」NHK総合 12/20 25時5分〜27時15分 12/21 24時50分〜27時 12/22 25時〜27時10分
「劇場への招待 第31回俳優祭 鯛多ニ九波濤泡(たいたにっくなみまのうたかた)」NHK総合 12/23 14時5分〜16時
2000/12/12 (Tue)
「WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 徳山昌守 vs 名護明彦」テレビ東京 19時55分〜20時54分
ぜんぜんだめ。名護は先に敗れたタイトルマッチのときと、何も変わっていない。悪いところがそのまま残っている。名護ほどの素材がこの程度にしかならないというのは、もしかして指導者に問題があるのではないだろうか。名選手、名指導者にあらずというのは、真実に近い言葉だが、具志堅元チャンピオンにも、それがあてはまるのかもしれない。バンタム級に移動する、しないにかかわらず、外部の名トレーナー、コーチ(外国人がいい)を呼んで、一から出直すことを名護に勧めたい。このままでは未完の大器で終わってしまうぞ。
2000/12/13 (Wed)
「オフレコ!」TBSテレビ 毎週水曜日19時54分〜20時54分
Mr.マリックの超魔術の種あかしをするというふれこみの1時間。もちろん、そんなことはない。先に放送されたプリンセス・テンコーのときもそうだったが、種あかしをするのは、簡単なテーブルマジックのいくつかだけである。むかしからよくやられてきた手法だ。簡単なマジックの種を見せてから同種のもっと高度なマジックをやり、そちらは種をあかさないというやつ。今回もまったく同じだった。が、それでもいい。わたしはマリックの魔術が好きなのである。種あかし抜きで、もっといろんな魔術をたっぷりと放送してくれないかな。
2000/12/14 (Thu)
「いっこく堂と世界の腹話術師」NHK衛星第2 20時〜21時20分
アメリカの大統領がミスター・ブッシュに決まったため、ニュースが30分延長されて放送時間がずれた。しかし、後半は、以前に放送された「ばらえ亭JAPAN3 天才腹話術師 いっこく堂の挑戦」の焼き直しであった。で、今回の収穫は前半で紹介されたイギリスの女性腹話術師の芸。これはおもしろい。演出がいいのだ。笑顔でべつの声がだせるのもいい。いっこく堂は技術的にめちゃくちゃうまいが、顔はどうしても仏頂面になる。演出の技や、彼女の表情のつくり方などをぜひ盗んでほしい。
2000/12/15 (Fri)
「たけしの誰でもピカソ」テレビ東京 毎週金曜日21時〜21時54分
特撮特集というと聞こえはいいが、要するに東宝の「ゴジラ」新作、公開前日プロモーション企画である。ゴジラ・シリーズは、ガメラがあれほどのレベルでつくっているのをしりめに、あいかわらず他愛のない子供だましのシナリオを採用している。あたら、いい素材を何十年もスポイルしつづけるというのは、これでこれでちょっとすごいことかもしれない。したがって、ゴジラは何作つくっても、結局、1作目を抜くことは不可能なのである。 と書いたところで、この番組だが、実はけっこう勉強になった。やはり北野監督が自分の体験を話すところがいい。「足立区のたけし、世界の北野」でも、映画について語るところだけは可能な限り見るようにしている。できれば、古い記録映像と北野監督の映画談義と今田さんのゴジラ都市破壊実体験(爆笑)だけにしてほしかった。そのほうがいい特集になったと思う。
2000/12/15 (Fri)
「ドキュメント地球時間 人間がコピーされる日〜クローン技術の光と影」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
たはっ、クローニングはもう宗教になっているね。キリスト教にどっぷりと浸っていると、こういう発想になっていくんだ。まいった、まいった。さすがに、ここまでは「教養」でも語られなかったなあ。しかし、あの本でも触れていたように、欧米人の不死に対する憧れは異様に強い。それが屍体の冷凍保存から、クローニングによる再生につながっていくのは、極めて自然な流れである。そのあたりのレポートは、とても興味深い。でも、優生学の話になってから、内容はかなりプロパガンダ的になっていく。しかも、言っていることがよくわからない精神分析学者がでてきたりする。最初に「クローンでつくられた子供は、細胞提供者の双子の兄弟」と説明しておきながら「提供者の妻にとっては、もうひとりの夫」などと言ったりするのだ。違うよ。双子の兄弟は他人だよ。その本人じゃないよ。頭が悪くて混同しているのか、何か意図があってわざと同一視させているのか、そこのところが問題だね。こういう意味不明の主張を無批判に採用してしまうことには賛成できない。シュワちゃんの細胞を培養してクローンをつくっても、ボディビルで徹底的に鍛えあげない限り、そのクローン人間は、シュワちゃんとは似ても似つかない体形になってしまうのである。そして、クローン人間がそういうトレーニングを積むことを喜ぶとは限らないってこと。成長時の環境によって変動する細かい性格までは、絶対に引き継がれていかない。あの稀有の肉体を得られるのは、結局シュワちゃん自身だけなのだ。そんなこと、誰でも知っているんじゃないの?
*再放送情報
「世界わが心の旅 ロシア 父・黒澤明の帽子」NHK衛星第2 12/16 24時〜24時45分
2000/12/16 (Sat)
「地球に好奇心 巨大湖出現〜カンボジア・湖上に生きる人々」NHK衛星第2 毎週土曜日19時30分〜20時45分
カンボジアのトンレサップ湖とその周囲に住まう人びとの生活を描いたドキュメンタリー。トンレサップは巨大な湖である。雨季と乾季では大きさが異なり、雨季には乾季の5倍の面積(琵琶湖の18倍)に広がる。一般の人には、あまり馴染みがない湖かもしれないが、わたしは違う。「凶戦士 愛」で、わたしはこの湖の近辺を舞台として使った。架空の国に設定してあったため、名称をはっきりとは記していないが、小説内にちょっとだけでてくる川の中洲は、トンレサップ湖につながるトンレサップ川のそれである。そのトンレサップの映像を見て、わたしはほんの少ししみじみとしてしまった。湖で暮らす人びとだから、登場するのは、みな漁民である。実にたくましい。カンボジアは不幸な一時期をくぐりぬけ、ようやくここまで復興した。映しだされるのは、貧しいが、ただひたすらに平和な光景ばかりである。喜ばしい限りだ。世界中すべての人は、共産主義者ポル・ポトがカンボジアで何をしたのかを絶対に忘れてはいけない。
ところで、この番組、冒頭でいきなり「STRANGE DAWN」の音楽が鳴り響いた。びっくりだぜ。NHKがこの手の作品でアニメのBGMをそのまま流用するのは、すごく珍しいんじゃないだろうか。民放ならいつものことなんだけど。思わず、あとで「空へ」を聴いてしまった。
2000/12/16 (Sat)
「世界・ふしぎ発見!」TBSテレビ 毎週土曜日21時〜21時54分
トリノにある、イエス・キリストの屍骸を包んだという聖骸布の話題が中心。今年、久しぶりに公開されたらしい。キリストの姿がネガの形で転写されているということで世界の謎のひとつになっている。わたし、これにけっこう関心があって、関連書籍や番組もいくつか集めてある。結論としては、本物の可能性は低い。何よりも転写されている人物像のデッサンがおかしいのである。これについては以前から指摘されてきたことだが、この番組では、それにまったく触れていなかった。しかし、本物であろうと贋物であろうと、これは、これが存在するというだけでキリスト教の勝利である。時間が、その存在意義を確実なものにした。今後も検証は必要とされるが、その正体がなんであろうと、聖骸布の価値はもう揺るがない。それは断言できる。
2000/12/16 (Sat)
「NHKスペシャル 沖縄やんばる〜生命輝く原始の森」NHK総合 21時〜21時50分
沖縄本島の動植物をレポートしている。わたしは自然が苦手だ。夏の草いきれは息を詰まらせるし、花粉はくしゃみや涙の誘因物質となり、四季を通じて絶え間なくわたしを苦しめる。しかし、だからといって森や草原をなくしてしまえとは言わない。ただ、自分の立場をいっさい考えることなく、やみくもに保護を主張するという愚かな行動は避けるようにしている。本当に必要ならば、わたしは人間の営みを優先してほしい。繰り返しておく。本当に必要ならばだ。さしたる用途もないのに森を切りひらき、川をせきとめることには反対する。それは予算の無駄遣いだ。また、人間の合理的な行動としても、なんら意味を持たない。歩くのがいやだからといって、高山に道路をつくったり、ロープウェイを設置することにも否定的である。行けないところにむりやり行くのは、不自然な行為と思うからだ。腰と首を傷めたわたしには、行けないところ、できないことがたくさんある。しかし、それはそれでいい。わたしはわたしにできることをし、行けるところに行く。なに、行けなくたってかまわないのだ。行ける人がこうやって重いカメラをかついでその場所に赴き、その地の光景を存分に見せてくれる。かりに行けたとしても、こんな動植物や光景を一旅人が目にすることは、ほとんどできない。テレビを発明してくれた人に、深く感謝する。
2000/12/16 (Sat)
「デ・ジ・キャラット クリスマススペシャル」TBSテレビ 26時10分〜26時44分
これは、わたしの基準からいうと、作品ではない。キャラ萌えおたくのためだけにつくられたほとんど意味を持たない画面の羅列集である。「エクセル・サーガ」と同類であろう。ただし、「実験」などとよけいなことを謳っていないだけ、こちらのほうがましだ。とはいえ、キャラ萌えでない人間には、見るのがあまりにもつらい。頭をからっぽにして何も考えず、目でキャラを、耳で声優の声を追うことのできる人だけが見る番組である。むろん、映像作品としての評価対象にはならない。
2000/12/17 (Sun)
「葵 徳川三代 最終回」NHK総合 毎週日曜日20時〜21時
結局、家光については「よくわからない人間」として終わってしまったような気がする(前二代、家康、秀忠と比較してね)。しかし、徳川幕府が安定期に入りつつある番組後半の描写を、だれることなく表現していたシナリオ、演出の力量には、素直に賞賛の声を贈りたい。これが忠臣蔵なら、最後はいやでも盛りあがるのである。最終回直前のクライマックス部分に討ち入りなどのイベントがない作品をきちんとまとまらせて終わらせるのは、楽な仕事ではない。そういう意味では、この作品はひとつのサンプルになったといえるんじゃないかな。いまとなっては高齢者ばかりで、ついクレームをつけてしまったキャスティングも、遠い思い出となっている。
2000/12/18 (Mon)
「名探偵コナン」日本テレビ 毎週月曜日19時30分〜20時
ヒロイン蘭ちゃんの親友の名前は「鈴木園子」である。先週今週と2回にわたって、久しぶりに彼女に焦点があてられた。偶然の追悼作品といった感じだ。今後はぜひ二代目「美白の女王」として、蘭ちゃんとヒロインの座を争っていただきたい。って、そんなことあるわきゃないよね。
2000/12/19 (Tue)
「ガチンコ!」TBSテレビ 毎週火曜日21時〜21時54分
ボクサー養成につづいて、女子プロレス学院が少し前からはじまっている。LLPWが協力していて、コーチは神取忍選手。番組を通じて応募してきた素人を数か月でプロレスラーにしてしまおうという強引な企画である。最近、この手の企画が多いな。電波少年の影響というか、物真似というか、そういうことなんだろうか。今回は、基礎トレが終わり、技の練習に入るところ。ひとりだけ、相手を本気で殴れない学院生がいる。その対応が、なぜか甘い。どうして、さっさとやめさせないのだろう。こういうお遊び企画を真面目に見るくらい間の抜けた話はないと思うけど、これは少し不自然すぎるね。ナレーションで「凄惨、凄惨」とわめいているわりには、ちっとも凄惨じゃないし。ふつう以下の練習風景だよ、これ。中学生の柔道だって、十字固めに入ったときは、相手の腕を折る気で逆関節を決める。わたしがそうだった。絞めるときも、落とす気で絞める。でないと、絶対にまいったをしてくれない。そんなこと、格闘技の常識じゃない。つくるのは、いくらつくってもいい。バラエティなんだから。でも、構成者はもっと説得力を持たせるようにつくってね。このままじゃ、現実に遠く及ばないよ。
2000/12/21 (Thu)
「TVチャンピオン 特殊メイク王選手権」テレビ東京 19時30分〜20時54分
チャンピオンになった人ひとりが、とびぬけていたね。とくに最後の課題(冬のモンスター)はよくできていた。他の参加者、みなセンスがいまいちなのが気にかかる。特殊メイクは技術も重要だけど、世界に通用する部分となれば、それはセンスになるんじゃないかな。センスってのは、わりと先天的なもので、技術のように努力して磨けるものではない。だからこそ、どうしてもセンスに目が行ってしまう。これは映像作品も同じ。日本の場合は、デザイナー、プランナーとメイク職人を分業にしたほうがいいかもしれない。
2000/12/23 (Sat)
「映画製作からアメリカが見えた〜北野武監督ハリウッド上陸!」NHK衛星第2 20時45分〜22時
これだよ。これを見たかった。ハリウッドの流儀と、日本の流儀の違い。同じ映画製作でも、違うところは根本的に違っている。それでいて、共通部分は驚くほど似ている。話や資料としては知っていたアメリカの映画製作体制だが、今回はその実体を映像と証言でじっくりと確認することができた。アメリカの映画はビジネス的だというけど、それはシステムだけであって、創作する姿勢そのものに大きな相違はない。それが、はっきりとした。はっきりしていない人も、登場している人たちの中には若干いたようだが、それは、そういうものだろう。とにかく、すべてがおもしろい番組だった。基本的には映画のプロモーション番組なのだが、NHKがつくれば、これがちゃんとしたデータとなる。民放じゃ、こんなの見られないね。きっと馬鹿なタレントがレポーター役としてでてきて、根こそぎぶち壊す。NHKに感謝。
2000/12/23 (Sat)
「アメリカの20世紀(1) 大空 そして宇宙へ」12/23〜28 NHK衛星第1 23時〜24時25分
全6回シリーズの1回目。前半はリンドバーグの大西洋横断の克明なドキュメント。本当に詳しいレポート。すごく参考になった。映像もすばらしいし、証言者も多彩で構成も申し分なし。実によく番組として、バランスがとれている。後半は、アポロ計画(ケネディ大統領の演説から月着陸まで)と太陽系惑星計画+ハッブル宇宙望遠鏡。これらについては、とくに目新しい映像も情報もなかった。でも、前半同様、後半の構成もみごと。必要とされるソースが、実に巧みにまとめられている。卓越した技術だね。膨大な映像や資料の中から、こうやって必要最小限のデータを抜きだし、1本のすぐれたドキュメンタリーにまとめていく(とくに、わずか30分でほぼ余すところなく紹介をすませたアポロ計画)。その才能に喝采を贈りたい。>アメリカABCテレビ。
*再放送情報
「映像の世紀1〜3」NHK衛星第1 12/30 12時〜15時45分
「映像の世紀4」NHK衛星第1 12/30 17時〜18時15分
「映像の世紀5〜7」NHK衛星第1 12/31 8時〜11時45分
「映像の世紀8〜11」NHK衛星第1 12/31 13時〜18時
「NHKスペシャル 四大文明 第1集 そしてピラミッドがつくられた〜エジプト」1/1 NHK教育 22時〜23時
「NHKスペシャル 四大文明 第2集 それは一粒の麦から始まった〜メソポタミア」1/1 NHK教育 23時〜24時
「NHKスペシャル 四大文明 第3集 謎の民は海を渡った〜インダス」1/2 NHK教育 22時〜23時
「NHKスペシャル 四大文明 第4集 黄土が生んだ青銅の王国〜中国」1/2 NHK教育 23時〜24時
「美術特集・四大文明の精華(1)〜(4)」1/3 NHK教育 21時〜24時
「NHKスペシャル 四大文明 第5集 地球文明からのメッセージ〜エピローグ」1/4 NHK教育 22時〜22時50分
「NHKスペシャル 世紀を越えて いのち(1)〜(4)」1/10〜13 NHK総合 25時5分〜25時55分
「NHKスペシャル 世紀を越えて いのち(5)」1/14 NHK総合 25時20分〜26時10分
2000/12/24 (Sun)
「NHKスペシャル 世紀を越えて エピローグ(1)」NHK総合 21時〜21時58分
年末の総集編一挙放送である。3回に分けられていて、1回目は戦争。このあと、「いのち」「経済」とつづく。基本的に総集編なので、新しい情報は少ない。しかし、こうやって1時間ほどにまとめてもらうと、なかなかに見通しがいい。概要をざっとチェックするのに適した番組となっている。興味深く見ることができた。
2000/12/24 (Sun)
「国際共同制作ドキュメンタリー クロサワ」NHK衛星第2 21時15分〜23時15分
タイトルどおりの作品である。黒澤監督の映画人生を実にうまくまとめあげている。ぞくぞくしちゃうね。思わず黒澤作品をレーザーディスクで見直そうかとまでしてしまう。すべての黒澤作品をこの形で取りあげてくれたらとも感じるが、それをやっていたら、スタッフはみんな死んでしまうんだろうな。それほどに内容の密度が濃い。で、いちばん楽しかったのが、「七人の侍」と「荒野の七人」、「用心棒」と「荒野の用心棒」の対比画面。共通シーンを互いにつなぎ合わせてみせてくれる。これが、本当になんの違和感もない。きちんとつながる。すごいよ、これ。ジェイムズ・コバーンとクリント・イーストウッドへのインタビューもよかった。ドナルド・リチーの見解は、いまひとつね。現場と無縁だった人の論評は、映画の場合、必ず少しずれる。
2000/12/25 (Mon)
「ラブひな クリスマス・スペシャル〜サイレント・イヴ」テレビ東京 12時〜12時55分
退屈な内容であった。主人公はあいかわらずうんざりするほどに馬鹿で、絵もいまひとつ冴えていない。この手の作品で絵が立っていないと、致命的なことになる。でもって、バスタオル入浴は本放送の後半同様、今回も改善されていた。この件については、「電撃TV & ビデオ攻略ガイド(メディアワークス)」というムックにつぎのように記した。
---
「ラブひな」は放映終了間際になって、入浴時のバスタオルを外すようになった。理由は不明だが、温泉業界筋から抗議が入ったという怪情報も耳にしている。いずれにせよ、この唐突なバスタオル外しは、アニメ表現に対する規制とはまったく関係がない。問題は、べつのところにあるのだ。
---
詳しくは、このムックを読んでいただきたい。なお、その後入った非公式情報では、担当者によって規制基準に強弱が生じているらしい。しかし、それはひじょうによくない。そういう状況は、さらに制作現場を混乱に陥れる。不文律といった瞹昧なものでなく、きちんとした時間帯表現基準をテレビ東京は設けてほしい。いま一度、あらためてここで要望しておく。もちろん、規制は少ないほどよい。それはすべての創作活動に対する鉄則である。
2000/12/25 (Mon)
「特集 生きもの地球紀行 奥ヒマラヤの聖域 ラダック天上の秘境を行く」NHK総合 19時30分〜20時35分
美しい山、群青の空、のんびりと暮らす動物の群れ、純朴(そう)な人びと。一種の環境ビデオである。油断すると、すうっと睡眠に引きこまれていく。しかし、ときおり挿入される蒼空と雲の流れの早まわしが、意識を刺激してくれる。というか、少し気分が悪くなる。酔ってしまう感じだ。にしても、よくこんなところにカメラをかついで行く気になるなあ。
2000/12/27 (Wed)
「20世紀 100枚の写真」NHK衛星第1 23時25分〜23時30分
今回は1920年にG・P・ゴールドステインが革命広場で撮影したレーニンの写真である。有名な写真だ。木製の演壇上に立ち、レーニンが民衆に檄を飛ばしている。その脇に写っているのは、トロツキーとカーメネフだ。それを後にスターリンは改竄し、ふたりの姿を抹消した。トロツキーは暗殺され、カーメネフは粛正により銃殺された。この写真の改竄は、そのことの意味を無言で語っている。こういった写真の改竄、いまもおこなっている共産主義国家の元首が何人かいるらしい。歴史は、現代を読み解くための鍵である。太陽政策だって? 一国二制度だって? 笑わせてくれるよ。へっ。
2000/12/29 (Fri)
「ドキュメント地球時間 映画にささげた魂〜巨匠アンドレイ・タルコフスキー」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
タルコフスキー監督といえば、思いだすのは「惑星ソラリス」である。この作品は、わたしが手がけたTOKON6(日本SF大会)の2日目のトッププログラムであったが、客席にすわる参加者のほぼすべてが熟睡していた。これは、こちらのミスである。映画に罪はない。前夜、参加者の多くが徹夜状態になるSF大会で、翌日のトップにこれを置いたのが、失敗だったのである。タルコフスキー監督、ごめん。
で、この番組だが、タルコフスキー監督作品をつぎつぎと紹介しながら、その映像作法を解説していくという内容。監督独自の方針、現場の仕切り方などは、いろいろな意味でとても参考になった。なお、放送された12月29日は、監督の命日である。NHKもけっこうおもしろいこだわりを見せるのね。
2000/12/30 (Sat)
「『おは』はおはスタの合言葉だスペシャル」テレビ東京 17時30分〜19時
タイトルだけ見たら、すごくいたましそうな番組なのだが、それほどでもなかった。慎吾くんには、すごくこだわっていたけど。山ちゃんこと山寺宏一さんは、「慎吾ママの『おは!』は他の番組からの借用品である」という内容の「週刊文春」の記事で、名前を間違えられ、はからずも知名度が皆無であることを大々的に報道されてしまった。あの文春は涙なしには読めなかったなあ(ちゃんと翌週の号に訂正がでていたことにも苦笑した)。この番組で、少しは知名度が盛り返したんだろうか。意外におもしろい内容だったけど、それはたぶん無理だね。視聴率、すごく低かったんじゃないかな。
2000/12/30 (Sat)
「三億円事件〜20世紀最後の謎」フジテレビ 21時〜23時24分
説明ぜりふが多いね。けっこう削除できそうなせりふがあった。でも、全般的にはオーソドックスな構成で、興味深く見ることができた。時代考証が甘く感じられたのが、残念。長瀬智也くんの髪型には目をつぶっておくけど。
ところで、ビートたけしさん、まばたきするのが左目だけなんだね。右目は閉じない。ウインクみたいになる。後遺症がまだつづいているんだ。
2000/12/30 (Sat)
「カノッサの屈辱 20世紀最終講義」フジテレビ 23時30分〜29時
「カノッサの屈辱」形式で、フジテレビの深夜番組の歴史を振り返る年末特番。久しぶりだなあ。いやあ、なつかしい。MCが中谷昇さんから西岡徳馬さんにバトンタッチ。わたしがもう一度見たかったフジの深夜番組は「寺内ヘンドリックス」である。しかし、最初にやったのは「やっぱり猫が好き」。そのつぎが「オールナイトフジ」。いやもう「オールナイトフジ」のくそつまらないこと。当時も見ていなかったが、いまでも見る気がしない。よく視聴率があったね。そこにいちばん感心してしまった。でもって、そのあとは深夜番組の数々をネタにしたクイズ。これもつまらない。そのまま番組を見せろよ。というわけで、いろんな番組を見せてくれたけど、結局、「寺内ヘンドリックス」はかけらもでてこなかった。しくしく。
2000/12/30 (Sat)
「マイアミガンズ 最終回」TVK 毎週土曜日25時〜25時30分
ここで、取りあげるほどの番組ではない。「ヴァンドレッド」の最終回にも、「モンコレ」の最終回にも触れてこなかったし。でも、これについては一度も書いてこなかったから、最終回くらいは何か書いておこう。中途半端な作品である。どたばたなら、もっときちんとどたばたしてほしいし、お色気ギャグアクションなら、もっとちゃんとそれに徹してほしい。とはいえ、この作画水準では何を意図しても無駄だったと思うけどね。典型的な「ただつくられただけ」の作品であった。
2000/12/31 (Sun)
「オレたちの時代がはじまる〜新世紀! ITスペシャル」テレビ東京 11時30分〜12時55分
20世紀最後のIT冠番組かな。いろいろなケースをむりやりまとめているので、構成はやや散漫な雰囲気。しかし、ひとつひとつの取材対象はかなりおもしろい。若い起業家の苦闘するさまを見ていると、自分のむかしを少し思いだしてしまうね。マスコミは、あまりへんなふうにあおらないほうがいいよ。
2000/12/31 (Sun)
「第51回NHK紅白歌合戦」NHK総合、衛星第2、デジタルハイビジョン 毎大晦日19時20分〜23時45分
ビートたけしさんと志村けんさんのかけ合いコントがすべてだったって感じ。うまい。たった1分だったが、この1分が他の時間の印象をまるごと奪ってしまった。これを見ただけでも、頭からずうっと見つづけていた甲斐があったね。いい、20世紀の幕切れになった。
2000/12/31 (Sun)
「祝新世紀 いろもん大新年会スペシャル」日本テレビ 24時30分〜25時55分
NHKの「ゆく年くる年」以降、あちこちチャンネルをまわしていたら、これに当たった。鶴瓶師匠、泥酔状態。おもしろい。本音連発。顔ぶれは少しさびしかったけど、志村けんさんが入ってお笑い界のヒエラルキーも少しだけ見ることができた。こういうときの酒は、とても便利だね。で、いちばん感心したのが東野幸治さん。この人と今田耕司さんの気配りはすごい。しかし今田さんは酒が入ってしまい、やや注意力が乱れた。それに対して、東野さんはほとんど酒も飲まず。横目でADの指示を確認し、ぴたりと番組を進行させていた。このプロ意識はすばらしい。こういう人がいて、はじめてこの手の騒乱番組は存在できる。新世紀早々に、いい番組を見せてもらった。21世紀の名前は「コウジ」が大当たりかな。