わたしが見たテレビ番組の感想を適当に掲載していきます。雰囲気としては、喫茶店の隅で仲間が集まり、見たばかりの番組をネタにして、勝手な放言をしているという感じです。読んだ人は、メールなどで反論をよこしたりしないようにしてください。ただし、事実誤認があれば、それだけは指摘に応じて訂正するつもりです。それ以外のクレームはいっさい受けつけません。
2000/11/01 (Wed)
「K-1 JAPAN 天下統一 炎の7大決戦」日本テレビ 23時37分〜24時45分
中量級のK-1ファイトである。完全版は4日に放送される。これは抜粋版。ヘビー級はすごいが、中軽量級にも逸材はたくさんいるし、とてもおもしろいという制作側の主張はよくわかる。ボクシングがそのとおりなのだから。しかし、どのクラスでもいえるのは、おもしろい試合はおもしろいし、タコな試合はタコだという不変の原則である。今回も、放送されたすべての試合が手放しですばらしかったというわけではない。キックボクシング団体の定例戦ではなく、選抜された選手によるスペシャルマッチなのだ。ぜひ、しょっぱい試合をした人には、もうでていただかなくてけっこうという方針で臨んでほしい。それができれば、このシリーズ、もっともっと洗練されていくことだろう。ところで、ラウンドの途中で結果を表示するのは、やめてくれないかな。選手に対して失礼だよ。視聴者に対しても、めちゃくちゃ失礼なんだけど。
2000/11/02 (Thu)
「どっちの料理ショー」日本テレビ 毎週木曜日21時〜21時54分
コロッケvsメンチカツだが、メニューよりもゲストで見てしまった。例によってプロレスラーである。蝶野選手ね。プロレスラーにはいい人が多い。仕事でこわもてをやっているが、根が体育会系なので、礼儀はみなとても正しい。通常は言葉遣いもひじょうに丁寧である。上田馬之助選手なんて、楽屋では本当に紳士だった。今回も、そのプロレスラーのふだんの顔を眺めたくなって、チャンネルをまわしてみた。で、わたしはどちらがより好きかというと、やはりメンチカツである。挽肉が好きなのよ。しかし、街の肉屋さんのできたてコロッケも捨てがたい。というわけで、コロッケとメンチカツの盛りあわせ(千切りキャベツ山盛り添え)がいちばん。これが選択できないのは、納得できないぞ(番組にならねーじゃん)。
けど、よく蝶野選手、暴れなかったなあ。自制心がすごい。藤原組長なら、絶対に暴れていたね。わたしも、暴れる。あれで食べられないってのは、いぢめだと思うから。
*再放送情報
「“モナリザ”なんであなたは名画なの?」11/3 NHK総合 10時50分〜11時49分
2000/11/03 (Fri)
「奇跡の都 ベネチア物語〜ルネサンス時空の旅人 」日本テレビ 16時〜17時25分
薬師丸ひろ子さん、もてもてである。このあと、5日に放送される番組でもレポーターをやっているのだ。どうしてなんだろう。
ま、それはさておき、これは全5回シリーズ「ルネサンス時空の旅人」の1回目なんだけど、ひじょうに退屈な番組である。そもそも、こんなに気取ることないだろと思うんだよね。たかだかイタリア美術の紹介(ジョルジョーネとティツィアーノというふたりの画家が中心になっている)なんだから。真剣に見ていたら、寝ちゃってたね。あぶないと思ったので、新しいパソコンのセットアップをしながら、横目で眺めるように見ていた。これくらいがちょうどいい。どんな切り口で番組をつくってもいいけど、かっこつけて気取りまくるのだけはやめよう。それは視聴者を絶対に失う行為だから。ネタは十分興味深いのに、こんなんじゃ、あと4回(年に1回のシリーズ!)もたないよ。って、どうせ、この調子でつくってしまうことは、もうわかっている。それがテレビ屋の習性だから。
2000/11/03 (Fri)
「ドキュメント地球時間 宇宙旅行へようこそ」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
動きはじめた宇宙旅行ビジネスの紹介レポート。みんな、いろんなことを考えているんだなあ。ある程度の高度までB-747にひっぱってもらう宇宙船というアイデアが、いちばんおもしろかったかな。こういうやぼったいのが、案外、実現しやすいんだよね。着陸にローターを使うロトン・ロケットも、なかなかにユニーク。でも、ロシアの宇宙体験商売のえげつなさには、どれも負けてしまう。予算を思いっきり削りとられたロシアの宇宙開発が細々とでもつづいているのは、このえげつない商売のおかげであろう。お金のある人は、どんどんこのツアーに参加すべきである。そうしないと、国際共同宇宙ステーション建設計画が頓挫してしまうぜ。いや、ほんと。まじで。とはいえ、ミール1週間滞在ツアーのほうは、とても勧められない。ひとり2000万ドルって、20億円以上じゃないか。支払える人がひとりでもいたっていうのに、驚いてしまった。ビル・ゲイツじゃないよね?
2000/11/03 (Fri)
「デジタル国宝探訪」NHK総合 23時〜23時50分
NHK教育で土曜日の23時から放送されている「国宝探訪」は毎週、楽しみにしている番組だ。もちろん、これまでに放送されたぶんは、すべて録画している。今回は、その派生番組。デジタル処理で復元させたデータを用いて、国宝をいろいろな角度から見せてあげましょうという内容。源氏物語絵巻の完成時の姿とか、金色に彩色された弥勒菩薩像とか、関東大震災で失われた屏風絵の再現とか、どれもがとても興味深い。白眉は平面の絵の立体化復元で、洛中洛外図を利用して描かれた三次元の京都は本当によくできている。すばらしい。デジタル処理をすると、やりたい放題なんだね。光琳の屏風と硯箱の伊勢物語から題をとった燕子花図で遊ぶという趣向もグッド。美術品というのは、こういうふうに扱うのが本当ではないだろうか。感動のあまり涙してしまい、乾飯もほとびにけりだぜ。
2000/11/04 (Sat)
「ABC創立10周年スペシャル たけし・所のサイエンスアドベンチャー 遥かなる人類への旅 1」テレビ朝日 21時〜22時51分
内容に目新しいものはひとつもない。はじめて目にする映像もなかったし、はじめて耳にした情報もなかった。単なる北野武さんによる海外紀行ドキュメントである。重要なのは、その部分だけだろう。しかし、いちばん目立ったのは内田有紀ちゃんの脚である。チャイナドレスの深いスリットから見える有紀ちゃんの脚は多くの視聴者を魅了した(らしい)。とりあえず、これだけで、この番組は放送された価値があった。
2000/11/04 (Sat)
「土曜プレミアム 超古代文明ロマン 謎の大陸アトランティス」NHK教育 毎週土曜日22時〜22時50分
馬鹿デニケン、あほハンコックがでてきたので、嗤ってしまった。こいつらは、どこにでも湧いてでくるなあ。ごみ箱の蛆虫みたいな連中である。誰か、完璧に駆除してくれないかな。もっとも、番組そのものは、とんでも映像作品ではない。科学的検証をきちんとレポートした、まっとうな番組だ。ピラミッドの起源と象形文字の比較から、アトランティス存在説をみごとに否定している。超古代文明にまだはまっている人、いるのなら、早く目を覚ましたほうがいいよ。それはフィクションのネタである。現実世界とは、なんの関係もない。痛快なフィクションとして、おもしろおかしく楽しもう。そうしてくれないと、小説家も困ってしまう。
2000/11/05 (Sun)
「プライド11」フジテレビ 16時〜17時25分
完全にUFOに乗っ取られてしまったなあ。これだと、また紛争が起きるような気がする。金がからむと、あの人はたいへんだよ。きっと大ごとになるよ。で、あの人というのは、あの人のことである。1・2・3、あの人だぁぁぁぁ!
2000/11/05 (Sun)
「世紀の発見! 中国・謎のヴィーナス〜薬師丸ひろ子 幻の遣唐使ロード3000キロをゆく」テレビ朝日 16時〜17時25分
本当に、どうして薬師丸ひろ子さんなのかなあ。さっぱりわからない。本筋とは無関係の、くだらない料理レポートも一所懸命つとめてくれるからだろうか。でも、そういう無節操なレポーターは、芸能界にいくらでもいるはず。内容よりも、そんなことばかりが気になってしまう番組。民放のドキュメンタリーって、寄り道ばっかりしたがるのね。でもって、肝腎の部分は適当にちょいちょいって感じですませてしまう。今回も、焦点だったはずの青州ヴィーナス(1996年に、山東省の青州にあった龍興寺跡地から発掘された石の仏像)がちゃんとでてきたのが、放送開始から46分後(しかも、その10分後には五台山に移動していた)。構成を担当した人、無能だね。
それと、なぜこんなドキュメントをいまごろやるの? と思っていたら、番組の途中に流れたスーパーで事情が判明した。国立博物館で開催されている中国国宝展のタイアップ番組だったのね。なあんだ。
2000/11/05 (Sun)
「学校の怪談」フジテレビ 毎週日曜日19時30分〜19時58分
口裂け女のエピソードだったはずなのに、いきなり総集編になった。放送開始3回目で総集編というのは、記録じゃないかな。どういう制作管理をしているのだろう。ある意味、珍しいケースである。でも、こういうのに挑戦してほしくはない。で、口裂け女のエピソードはどうなってしまうの? ビデオ(DVD)のみ? それとも、消えてしまうの? 気になるなあ。
2000/11/05 (Sun)
「ABC創立10周年スペシャル たけし・所のサイエンスアドベンチャー 遥かなる人類への旅 2」テレビ朝日 21時〜22時54分
ショックである。内田有紀ちゃん、つまらない服に着替えてきてしまった。これだけで、視聴率が5パーセントは落ちたね。プロデューサー、ディレクターは目論見を誤った。とはいえ、後編は内容で前編を上回った。そのすべての功績はガウディのレポートにある。これだったら、最初からガウディのドキュメンタリーにすればよかったのである。人類の歴史も、北野武さんのレポートもまるで関係ない。「ガウディへの旅」という番組をつくるべきであった。
2000/11/07 (Tue)
「ヴァンドレッド」WOWOW 毎週火曜日18時30分〜18時58分
おお、ルイ・アームストロングである。オルゴールだけですませるかと思ったら、歌まで使ってきた。金かかるんだよ、これをやると。DVDやビデオでも、このまま使用するんだろうか。どういう予算を組んでいるのかな。作品の中身よりも、そればかりが気になってしまった。で、映像だが、3D-CGとの融合が、やはりぜんぜんよろしくない。ひたすらうざったい画面になっている。位置関係などもぜんぜんわからない。もう少しなんとかしてくれないかなあ。いまのままだと、評価を高くすることができないぞ。
2000/11/09 (Thu)
「コロッセオ」日本テレビ 毎週木曜日26時25分(26時55分)〜26時55分(27時25分)
広田さくらが、すごい。ついにここまできたか。引退しても、十分に芸能界でやっていけるね。涙がでるまで笑ったのは、久しぶりである。というか、わたしをここまで笑わせたことがすごい。こんなこと、ほとんどないんだぜ。いまいちばんおもしろいプロレスラーは、この人だね。もっとがんがん放送してくれないかな。あ、どういうことをやっているのかは、とても書けないので勘弁してちょうだい。言葉では表現できないパフォーマンスなの。プロだから、書こうと思えば、書けるけど、あのおもしろさは、文章では紹介不可能である。短い時間でこれだけ見せてくれるのだから、コロッセオ、編集うまい。
2000/11/10 (Fri)
「ドキュメント地球時間 人類火星へ」NHK教育 22時〜22時45分
いまひとつ新しさのないドキュメントであった。もう少し出来のいいCGでリアルに絵をつくってくれていたらよかったのに。個人的には火星に人間を送る計画よりも、軌道エレベータの完成計画を優先してほしいと思っている。これができれば、どこにだって行けるのである。大量輸送の問題など、何も気にする必要がない。さらにもっと大きなプロジェクトをどんどん進ませることも可能になる。技術的にはまだ完成されていない部分もあるが、もう夢物語にしておかなくてもいいんじゃないかな。
2000/11/11 (Sat)
「土曜プレミアム 超古代文明ロマン 石器時代への旅」NHK教育 毎週土曜日22時〜22時50分
海外から輸入されたドキュメンタリー(イギリス、グラナダテレビジョンの制作)。名前は言っていないけど、冒頭でデニケンやハンコックのそれとわかる珍説をはっきりと非難している。これだけで、まともな番組だということがわかる。もちろん、手持ちの石器を50万年前の地層に埋め、それを新発見として発表したという内容でもない。わりと新しい、新石器時代の遺跡のレポートである。でも、なぜか、発見されたミイラをはっきりと映してくれない。速いカット割りで、部分だけを細切れに短く映す。学術番組なんだから、放送コードの制限から解放されているはずだと思うのだが、そうじゃないのだろうか。演出でやっているとしたら、ひじょうによくない。番組の意図をスポイルしている。
2000/11/12 (Sun)
「日曜スペシャル 見えざる敵〜アメリカ・サイバーテロの脅威」NHK衛星第1 22時〜23時
いま、もっともホットな話題であるコンピュータとネットワークのセキュリティについてのドキュメンタリー。日本では、まだIT革命なんていってネットワークの拡大に関心が置かれているが、それはもう古い。重要なのは、セキュリティの確保である。ネットワークは、すでに存在し、普及してしまっているものなのだ。世界的には。でも、日本のトップの頭は、まだそこにまで至っていない。料亭なんぞで遊んでいないで、家に帰って、こういう番組をきちんと見なさい。あんたの知能じゃ、理解不可能かもしれないけど。>某総理。
ま、それはさておき、番組の中でいちばん興味深かったのは、「ハッカー」という言葉の使い方である。日本には、「ハッカーはコンピュータのエキスパートという意味だ。否定的ではなく、賞賛するニュアンスを持つ。コンピュータ犯罪者はクラッカーと呼べ」と言って、「ハッカー」と書くと、すぐにクレームをつけてくる人がいる。しかし、アメリカのコンピュータ関連番組や雑誌で「クラッカー」という言葉を使っている例は、昨今ほとんど見たことがない。c|netも一貫して「ハッカー」で通している。海外のニュースやドキュメンタリーも同じだ。すべて「ハッカー」で統一されている。だから、わたしは「クラッカー」という言葉を用いない。「ハッカー」を使うようにしている。もとが英語の用語なのである。その英語のネイティブが使用しなくなった言葉を、日本人がわざわざ用いるほど不自然なことはない。事実、あるBBSにつぎのような書きこみがあった。書きこんだのは、いつも「コンピュータ犯罪者はクラッカーと呼べ。ハッカーじゃない」と口うるさく言っていたコンピュータ技術者だそうである。その人がアメリカに行き、向こうのネットワーク技術者に対して、その主張を述べたところ、一笑に付されたというのだ。「日本人は、まだそんなことにこだわっているのか」とまで言われたらしい。それを読み、わたしは「あ、やっぱり」と思った。アメリカは、もうそうなっているのである。それがニュースやドキュメンタリー、雑誌の記事に反映されているのだ。この番組にも、何人かのハッカーや元ハッカーが出演していた。かれらを紹介しながら、ナレーターが言う。
「人に損害を与えるハッカーを悪意あるハッカー、“ブラックハッカー”と呼んでいる」
区別はいまでも存在するのだ。でも、「ハッカー」と「クラッカー」ではない。「ブラック」と「ホワイト」である。番組内では弁護士がそれを詳しく説明し、べつのハッカーも「ぼくはブラックハッカーじゃない。いまホワイトになりつつある」なんて、さらりと使っている。ということは、これはかなり一般化されている呼称なのだろう。なお、この番組では「クラッキング」という言葉も、「コンピュータを利用して他者に損害を与えること」として、一応、紹介はしていた。だが、他人のコンピュータへの侵入そのものが犯罪として認定されるようになったいま現在においては、犯罪者も非犯罪者も、みなハッカーである。クラッカーではない。その区別は「ブラック」と「ホワイト」でおこなわれている。
というわけで、あらためて「クラッカー」は死語になったと判断した。以前から、「アメリカでは、もうジャパニメーションは死語になった。そんな言葉を使っている人はほとんどいない」と、わたしは書いてきた。それでも、いまだに「ジャパニメーション」を使いたがる日本人が存在している。それどころか「アメリカでは日本のアニメをジャパニメーションと呼んでいる」などと嘘をつく人までがいる。これと同じだ。海外で使用されていた言葉が向こうで死語になってしまったのに、なぜか日本では、それをムキになって使いたがる人がいる。「クラッカー」の場合、使いたがるどころか、使わない人に対して「おまえの言葉はおかしい」と説教までしたりする。おかしいのは、その人自身のはずなのに。これは、ひじょうに納得できない。わたしは犯罪者、非犯罪者にかかわらず、ずうっと「ハッカー」「ハッキング」と表記してきた。今後もそうするつもりである。「ハッカー」は英語であり、いまの英語として、それを使うのが正しいのだから。
2000/11/12 (Sun)
「情熱大陸 メインイベンター」TBSテレビ 毎週日曜日23時〜23時30分
プライド11を前にした高田延彦選手の密着レポート。あれだけ練習して、あれだけ工夫して、結局、勝てる試合ができないのだから、もう試合は無理なんじゃないかな。感じとして足はかなりひどい状態に思える。たぶん、故障しているのは足だけではないだろう。試合のあとにはあらたに剥離骨折も起きていたし、現役続行は諦めたほうがいいと思う。後進の指導に専念し、たまにエキジビションマッチをおこなうという道も、考えるべきだね。
*再放送情報
「NHKスペシャル 巨大生物を育てる奇跡の海〜カナダ・バンクーバー島」11/14 NHK総合 24時15分〜25時5分
2000/11/17 (Fri)
「ドキュメント地球時間 救出は不可能だったのか〜ロシア原潜クルスクの惨事」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
ノルウェーが制作した原子力潜水艦クルスクの沈没ドキュメンタリー。抗議の叫びをあげているときに注射を打たれたおばさん(乗り組んでいた兵士の母親)がでていた。あの注射は昂奮して心臓発作を起こしそうになっていた彼女を心配し、ご主人が看護婦に頼んで打ってもらったものだと証言している。つまり、当局による悪質な口封じではないということ。嘘ではないらしい。しかし、ロシアの場合、何かあると、あのような疑惑をもたれてしまう。これまでがこれまでだったから。それでも、共産主義政権が崩壊してからは、このように他国のテレビ番組に軍や乗員関係者が出演し、いろいろと率直に意見を述べられるようになった。めざましい進歩である。中国や北朝鮮にも、こうなる日がくるのかなあ。きっと無理なんだろうなあ。うーん。
2000/11/18 (Sat)
「無敵王トライゼノン」TBSテレビ 毎週土曜日17時30分〜18時
「艦長」のイントネーションが気になった。日本海軍、海上自衛隊、ともに、そのイントネーションは「浣腸」のそれと同じでなくてはいけない。護衛艦「はつゆき」の艦長をしていた友人(高校の同級生)に、「そのイントネーションで呼ぶな。図書館の館長じゃないんだから」と艦内で文句を言われたことがある。「いちぢくの浣腸と間違えられるより、ましじゃないか」と反論してみたが、「伝統である」と言われ、一蹴されてしまった。民間人はべつとして、現役自衛官である雨竜冴だけは、イントネーションを変えてもよかったんじゃないかな。違和感ばりばりかもしれないけど、一部の自衛隊関係者及びミリタリーおたくには高く評価されたと思う。
2000/11/18 (Sat)
「地球に好奇心 仮面レスラー紳士録〜メキシコ・夢を追う者たち」NHK衛星第2 19時30分〜20時45分
メキシコのプロレスラー(ルチャ・ドール)を紹介した番組。ナレーターは森本レオさん(子供の声を高山みなみさんがあてていた。これもうれしい)。ぴったりですねえ。NHKの人も、こういうことに詳しくなった。ツボを外さない。NHKでこれほど詳しいルチャ・リブレを扱った番組が放送されるとは予想だにしていなかったぜ……と思ったら、プロデューサーが戸井十月さんである。なるほど。メキシコはいうまでもなく、へんな選手の宝庫。しかし、ピカチュウ仮面までいるとは思わなかった。びっくりである。でも、電撃技は使わない。残念。井上貴子選手からスタンガンを借りるといいよ。
選手はほかに歯医者レスラー、神父レスラーなどおもしろそうな顔ぶれがたくさん登場したけど、やはりエル・サント・ジュニアがとくに印象深かった。父親のエル・サントを知らぬプロレスファンはどこにもいないだろう。わたしは同人誌時代に「宇宙英雄 エル・サント」シリーズというスペースオペラを書いていた(未完だよ。原稿は散逸した)。その息子が、いまもトップレスラーの座を引き継ぎ、メキシコで高い人気を得ている。しみじみとしちゃうねえ。そのあとで、ライマンという若手選手の親子レッスン風景もでてきたが、これもよかった。おとうさん、強い。うまい。このレッスンは商売になるよ。サンダーライガーにぼろくそに言われた大阪プロレスの選手なんかは、あらためて習いにいったほうがいいんじゃないかな。
*再放送情報
「地球に好奇心 仮面レスラー紳士録〜メキシコ・夢を追う者たち」11/19 NHK衛星第2 23時30分〜24時45分
「地球に好奇心 神の泉“黄龍”〜3400の池が輝く峡谷の美」11/20 NHK総合 25時11分〜26時25分
2000/11/23 (Thu)
「地球漫歩計 IT革命 社会が変わる!生活が変わる!」TBSテレビ 10時30分〜11時25分
身辺多忙につき、少し間があいてしまった。もっとも、何か書きたくなる作品がなかったことも事実である。なお、何か書くということについて、出来不出来はあまり関係がない。とくに、ふつうのレベルの作品に関しては何も書かなくなってしまう。書くのは、興味深いテーマ、エピソードの作品か、傑作か、かなりの駄作か、そのいずれかである。「言及ないのは、ふつうの作品」と思っていただけると、わかりやすい。あ、もちろん、見ていない作品も言及不可能であるよ。
てなわけで、この番組、「TELEPAL」の紹介に「IT先進国アメリカの現状」とあったので、注目してみた。興味深そうなテーマの番組である。しかし、はじまったのは、日本のトラック野郎のIT革命の現状であった。携帯電話を使って、仕事の効率化をはかるトラック運転手のレポート。あれれと思って見ていたら、番組タイトルのあとから、日本全国いろんな業種のIT革命を紹介につづいて、アメリカの現況報告へと移行した(すぐにまた日本の事例に戻ってしまったけど)。でも、これ薔薇色の世界ばかりを見せているなあ。eコマースやeサービスなんて、本当は問題だらけなんだよ。成功している例だけ取りあげるってのは、あまりいいことではないと思う。こんなにうまくいっているところって、そんなにないのだから。いや、ほんと。つぎつくるときは、暗部もちゃんと描こうね。
2000/11/23 (Thu)
「世界最大のレーダー建設〜富士山頂9000人のドラマ」NHK総合 23時〜23時50分
プロジェクトXでも扱ったテーマである。ナレーターが久保純子さんというのも、派生番組としての流れを感じる。もちろん、どんな形でもいい。何度でも扱ってもらいたい。これは、さまざまな角度からの切り口に耐えうるテーマだ。日本が世界に誇ることのできるプロジェクトのひとつである。なによりも、富士山の山頂に建設したというのがいい。日本を象徴する山のいただきにつくられたレーダー。当然、これもまた日本の技術力の象徴となる。しかし、見れば見るほど、聞けば聞くほど、むちゃな計画だったんだね、これは。よく建設したなあ。あらとあらゆることが無理、無理、無理で、それらすべて強引に押しきって実行しているんだもん。これこそ、まさしく20世紀に生まれた世界遺産である。わたしが認定する。なお、最後のエピローグのところのBGMは、やはり「ヘッドライト・テールライト」にしていただきたかった。ナレーターも田口トモロヲさんで。
2000/11/25 (Sat)
「NHKスペシャル 東ティモール『暗黒の9月』の記録〜アグスが遺したビデオテープ」NHK総合 21時〜21時50分
東ティモールで1999年9月に起きた独立住民投票に伴う大騒乱の記録。アグス・ムリアワンという26歳の青年ジャーナリスト(インドネシア人)が、死ぬ40分前まで撮影していた映像を中心につくられている。この騒乱が、切り取った人間の生首を棒の先に突き刺し、それを振りまわしながら群衆が暴れまわるというとんでもないものであったことは、すでにニュースなどで報道されて明らかになっている。だが、それらは断片的な映像であり、実体がどのようなものであったのかは、ほとんど知られていない(あまりにも危険な状況のため、ほとんどの報道関係者が現地から退去してしまったため)。その中にアグス青年はひとり残り、何が起きているのかをビデオに記録しつづけた。そして、インドネシア国軍麾下にあった独立反対派民兵に撃たれ、死んだ。はっきりいって青年の遺したビデオはそれほどすごいものではない。いわゆるスクープ映像といったものは皆無だ。が、廃墟と化した町なみを淡々と映したそれは、東ティモールにおけるある一時期を、確実に記録している。重要なのは、そこであろう。報道に必要なのは、センセーショナルでショッキングな場面だけではない。静かな日常が、真実を正しく後世に伝えていくこともある。太平洋戦争当時つくられたプロパガンダ贋映像や贋写真に振りまわされている人たちは、そのことをはっきりと知らなければいけない。残虐を模した派手な映像などは、いくらでも捏造できるのである。
2000/11/26 (Sun)
「がん戦争 PART17 病棟密着 医療最前線 医師と患者、愛と闘いの95日」テレビ朝日 14時30分〜15時55分
久米宏キャスターはこのようにテーマを絞ると、いい仕事をする。とくに政治から離れると、力がでる。政治・教育を扱うと無思考、無教養がまるだしになる。ある意味、わかりやすい人だね。 で、番組だが、さすがに17回目ともなると、内容が陳腐化している。昨今、画期的な治療法がでたという話も聞かないので、どうしてもテーマはいま必死で癌と闘っている患者さん中心になってしまうからだろう。だが、このシリーズは、番組として成立させようがなくなってもつづけてほしい。これはもうつづけることに意義があるシリーズとなった。こうやって定期的に放送されることにより、その時点での癌患者、家族に対して、強いメッセージが生じる。それが絶対に必要だ。テレビ朝日も、そのことはよく承知していると思う。
2000/11/26 (Sun)
「知ってるつもり?! ジャンボ鶴田」日本テレビ 毎週日曜日21時〜21時54分
鶴田選手闘病の歴史とフィリピンで客死するまでの1年間をじっくりと描いた番組。が、そのわりには、肝臓の病名がはっきりしない。B型肝炎から回復した後、どういう病気、症状で移植が必要にされるようになったのかを、完全に伏せていた。肝臓癌じゃなかったの? 未亡人は、憶測だけでマスコミがでたらめを書くと憤っておられたが(これはそのとおり。報道に嘘はつきもの)、それならば、正しい情報をきちんと伝えてほしい。こういう番組をつくってまで、真実を知らせようとしたのである。ならば、そうするのが一種の義務であろう。全体的にいいつくりの番組であったが、そのあたりで少し不満が残った。
2000/11/26 (Sun)
「サンデージャングル」テレビ朝日 毎週日曜日23時30分〜24時25分
格闘技特集ということで、ゲストが橋本真也選手。ゼロ旗揚げのいきさつなどから、ブルース・リーの「死亡的遊戯」新編集版の試写会レポートまで、まあ、一般視聴者向けにざっと表面をなぞった感じのレポートである。橋本選手の談話も、いまひとつ歯切れがよくない。この件については、もっと突っこんだ内容の番組をつくってほしかったなあ。
2000/11/29 (Wed)
「グラビテーション」WOWOW 毎週水曜日18時30分〜18時58分
視聴中止。
2000/11/29 (Wed)
「未来灯台 進化のプリズム」テレビ東京 毎週水曜日22時〜22時28分
テーマが本で、ゲストが荒俣宏さん。これまでの本の歴史や電子本による未来などを少しずつ紹介している。が、突っこみは浅い。しかも、荒俣さんの話に対して、中山エミリさんがボケた反応を示す。この子はいい子なんだけど、頭が悪すぎ。万物創世記のように、頭の悪いタレントゲストを前に、知識を見せびらかすという形式ならフォローも可能なんだろうが、こういう番組ではその欠点がもろにあらわになってしまう。要するに、聞き手としてふさわしくないということだ。とりあえず、荒俣さんのワンマンショーとしては、とてもおもしろかった。
2000/11/30 (Thu)
「アルジェント ソーマ」テレビ東京 毎週木曜日25時45分〜26時15分
視聴中止。