わたしが見たテレビ番組の感想を適当に掲載していきます。雰囲気としては、喫茶店の隅で仲間が集まり、見たばかりの番組をネタにして、勝手な放言をしているという感じです。読んだ人は、メールなどで反論をよこしたりしないようにしてください。ただし、事実誤認があれば、それだけは指摘に応じて訂正するつもりです。それ以外のクレームはいっさい受けつけません。
2000/08/02 (Wed)
「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」テレビ東京 毎週水曜日18時〜18時30分
これを見ているというだけで、仲間から忍耐強い人と崇められてしまう作品である。もちろん、内容に関して書くことなど、何もない。低い評価を記すにしても、レベルというものがある。これは、その範疇にすら届いていない。20年前のギャグ、リズム、演出は、しょせん20年前のもの。当時の作品を懐古的に見るのならいざ知らず、新作ではまるで通用しない。ただひたすらに恥ずかしいだけである。しかし、今回は書く、EDクレジットに「黒沢良」とあっては、一言触れておかないわけにはいかない。「日本人の質問」以外で、この人の声を耳にするのは久しぶりである。って、3つくらいしかせりふがなかったんだけどね。でも、いい。ゲーリー・クーパーとブリジット・バルドーの共演である。他のメンバーも合わせて、ちょっとした洋画並みのキャスティングではないか。我慢に我慢を重ねて、見つづけていた甲斐があった。この我慢、もうしばらくつづけることにしよう。とはいえ、もう少しまともな作品にしてくれないかなあ。このあとが「ハンドメイド・メイ」なんだよ。1時間連続して睡魔と戦うのは、本当につらいのだ。
2000/08/02 (Wed)
「その時 歴史が動いた ミッドウェー海戦の悲劇〜日本空母部隊壊滅の時」NHK総合 毎週水曜日21時15分〜22時
やになっちゃうよね。日本の映像はモノクロで、写真がほとんど。アメリカ側の映像はカラーの映画。色の鮮やかさが、しみじみと目にしみるぜ。映画でも小説でも、ノンフィクションでも、日本軍海軍のこのときのどたばたは、さまざまな角度から綿密に描かれてきた。これについては、もうほぼ完全に語り尽くされていると言っていい。でも、やっぱりむかつくなあ。ああ、くやしい。
2000/08/04 (Fri)
「ドキュメント 地球時間 地滑り・襲いかかる大地」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
世界各地で起きたさまざまな地滑りと、地滑り対策のレポート。自然の前に、人間はなすすべもない。これは当り前のことである。しかし、一部の人間は、そのことを簡単に忘れる(あるいは、最初から勘違いしている)。たとえば「美しい自然を守ろう」などと言っている人たちだ。冗談だろ。ふざけてはいけない。まず、自然に美しいも、美しくないもない。美しいと言っているのは、人間だ。ある個人の主観で、美しいと決めつけているにすぎない。それに気づかず、「美しい」という言葉を勝手に使う。しかも、「守ろう」などとほざく。守れるわけがない。人間は、自然の隙間を借りて細々と生活を営ませていただいている小さな存在だ。ある意味では自然に守られているのである。自然がちょっと気分を変えれば、人間は死ぬ。それはもうあっさりと息絶える。地震、火山、津波、台風、そして地滑り。ありとあらゆる自然のささやかな変化に、人間は歯が立たない。ぼろぼろに打ちのめされる。何が「守ろう」だ。何が「環境の保護」だ。よく言うよ。馬鹿たれが。どうして、そこまで傲慢になれるのだ? どうして、そこまで不遜になれるのだ? 人間は、もっと謙虚にならなくてはいけない。こういう番組を見て、真剣にそのことを学ぼう。人間には地滑りひとつ、止められやしないのである。
2000/08/05 (Sat)
「土曜シアター 俳優祭」NHK衛星第2 毎週土曜日14時30分〜16時30分
歌舞伎役者が一堂に会して歌舞伎座で3月におこなわれた俳優祭の様子が放送された。今回の目玉は、新作パロディ歌舞伎「鯛多ニ九波濤泡(たいたにっくなみまのうたかた)」の上演。もちろん、元ネタは映画の「タイタニック」である。ディカプリオの役は染五郎。ヒロインのほうは菊之助。演出は団十郎と猿之助のダブルディレクト。実に豪華な顔ぶれだ。タイタニックの代わりをつとめているのは、菅原道真が責任者となっている遣唐船。この船に、天皇家の親王とその婚約者(ヒロイン)が婚前旅行を兼ねて乗船しており、菅公の失脚を狙う陰謀によって、船が航海途中で沈められるというすごい設定である。でも、これ、本来の歌舞伎そのものではないだろうか。もともと歌舞伎というのは、江戸時代の最先端大衆演劇だったのだ。そのときそのときの流行語や風俗をいちはやく取り入れ、時代設定を適当に移したりして、ただひたすらにおもしろい物語を組み立てていったという一大エンターテインメントである。人気を得るために、台本は毎日書き換えられていた。その日、観客に受けたところだけを残して、場面場面はどんどん再構成されていた。大仰にいえば、初日と楽では作品として別物になっていたという感じである。伝統なんぞくそくらえという痛快無比の超娯楽創作法ではないか。それが、いつの間にか過去の遺産ばかりを当時そのままに上演するという不可思議なものに変化してしまった。はっきりいって、そういうのは歌舞伎ではない。これを本来のけれん味あふれる歌舞伎に戻そうとしたのが、猿之助のスーパー歌舞伎である。しかし、わたしに言わせれば、あれでもまだまだ甘い。現代風俗の最前線や、いま流行りのネタがまったく入っていないからだ。が、今回の「鯛多ニ九波濤泡」は違った。そういう部分がたっぷりと入れられていた。まさしく、これこそが歌舞伎である。こういうお祭りのお遊びでないと、本来の歌舞伎らしい歌舞伎が見られないというのは、ちょっと本末転倒だが、それでも、見られてよかった。江戸時代、歌舞伎がなぜあれほどに人気があったのかを、われわれはこれによって(ちょっとだけ)知ることができる。
なお、今回のベストネタは、やはり「勘定奉行」であろう。観客も大受けだったけど、わたしもまじで笑っちまったい(滑りまくっていたネタもめちゃくちゃ多かったんだけどね)。
2000/08/05 (Sat)
「家康、イタリア製甲冑を着る〜関ヶ原合戦 勝利の秘密」NHK総合 16時45分〜17時30分
関ヶ原の合戦で、徳川家康が着ていた南蛮渡来の対鉄砲用甲冑のレポート。冒頭、いきなりKOEIのゲーム「決戦」ではじまったのには笑った。NHKとは思えぬびっくりのOPである。それと、西洋甲冑師がいまの日本にひとりだけいるというのにも驚いた。弟は日本の甲冑師というのもすごい。三浦一族は、兄弟で東西の甲冑を制覇しているのね。
関ヶ原の合戦が当時としては世界最大の鉄砲戦であったというのは、よく知られた事実である。それを示すために、関ヶ原で見つかった慶長大鉄砲が紹介されていたが、これは、この前「なんでも鑑定団」にでてきたやつではないだろうか。けっこうな高値がついていた記憶があるぞ。
しかし、こういう西洋ふうのいでたちというと、まず脳裏に浮かぶのは織田信長である。家康は、ヤン・ヨーステンを家来にしていたくらいだから、西洋かぶれでもぜんぜんおかしくないんだけど、西洋甲冑がすごく似合うイメージがある信長とは対照的に、そういった雰囲気があまり感じられない(実際は鉛筆から時計まで、大の輸入品愛好家だったらしい)。太って、腹がでていたという印象があるからだろうね。事実は違っていたのかな。
2000/08/05 (Sat)
「ワールドドキュメンタリー コードラッシュ コンピュータソフトの戦士たち」NHK衛星第1 毎週土曜日23時(23時20分)〜23時50分(24時10分)
マイクロソフトのIE攻勢に対して、ソースコードを公開するという対抗手段にでたネットスケープ社の当時の状況を描いたドキュメンタリー。サッカーでオンエアが20分ずれたため、留守録に失敗してしまった。しかし、収録されている30分だけでもひじょうにおもしろい。編集がうまいんだね。リズム感覚が抜群。しかし、ソースコードを公開するってのも、けっこうたいへんなことなんだなあ。再放送を待ち、完全版を見ることができたら、あらためてレポートするつもりでいる。
付記
再放送予定日がでた。8月12日(土曜日)NHK衛星第1 11時〜11時50分。
2000/08/05 (Sat)
「ワールドプロレスリング 新日本プロレス中継」テレビ朝日 毎週土曜日26時5分(26時35分)〜27時5分(27時35分)
大仁田 vs 長州戦。結果はスポーツ新聞で読んで知っていたんだけどね。どうして大仁田を殺してくれなかったのかな。と、そういう感想しか持たない。もういいよ。この人は生きていなくても。むかし、わたしはあるプロレス雑誌のエッセイで大仁田のしょっぱい試合を徹底的に糾弾した。プロレスラーが流血する場合、自分でカミソリの刃を使い、皮膚を切ることがある。ブロディなんかは、これがへたくそで、切っている瞬間がしばしばテレビに映っていた。しかし、大仁田は、もっとへたくそだった。メキシカンレスラー相手の試合のとき、腕を切ろうとしてなかなか切ることができず、むりやり切ったら、深く切りすぎてしまって大出血。そのまま試合が終わってしまうという失態を演じた(もちろん、その様子はすべてテレビで放送された)。これをわたしは容赦なく叩いた。プロレスラーとして、あるまじき大どじである。そうしたら、全日本プロレスの広報からクレームがきて、わたしのエッセイは連載中止、全日本プロレスの取材も出入り禁止になってしまった。ふざけた話である。しょっぱい試合をした選手に処分を下すのがフロントの役目ではないか。それを指摘した、親切で正直な作家に文句を言ってどうする。
それがあってから何年かして、わたしはあるスキー場の居酒屋で、全日本プロレスのリング屋さんたちと偶然顔を合わせた。かれらはその記事のことを覚えていて、高千穂が正しいとはっきりと言ってくれた。現場の人間はちゃんと知っている。しょっぱい試合はプロとして恥なのだ。それを指摘されたら礼を言うのが筋である。ふつうはしょっぱい試合をしたら、ファンは何も言わない。そのまま黙って見捨てられる。誰も、そいつの試合など見なくなる。指摘するのは、プロレス愛好家としての好意なのだ。それがわからないフロントは、いずれレスラーから見放される。そして、それは現実のこととなった。全日本プロレスは、みごとに崩壊した。
大仁田の試合は、いまでもしょっぱい。からだはゆるみきっている。レスリングもできない。しかし、それでも、この会場で長州選手に殺されていれば、大仁田はもう少しましなやつとして死ぬことができた。そういう幻想を世間に与えて、消えていくことができた。本気で殺してほしかったなあ。プロレス界にとって、大仁田は邪道ではなくて、ただの邪魔なのだ。長州ならやってくれると思っていたのに。うーん。残念でならない。
2000/08/06 (Sun)
「密着!鈴鹿8耐久ドキュメント 総集編」TBSテレビ 24時50分〜26時20分
レースだけをレポートしてくれるのかと思ったら、前座イベントのTRFコンサートの裏話なんかをえんえんと流している。何か勘違いしているんじゃないかな、この番組のプロデューサーとディレクター。前座イベントは前座イベント、そんなもの、8耐の総集編には何も関係ない。見ていて、うんざりしてしまったので、途中で視聴を打ち切ってしまった。民放によくある、典型的なおまぬけ構成である。番組の意味も目的も理解できていないスタッフがつくると、こういう面妖な代物ができあがってしまう。不出来な作品の、恰好のサンプルね。
2000/08/07 (Mon)
「元気!地球発・タイ 微笑みの国にマッサージの極意を見た」NHK総合 毎週月曜日20時〜20時45分
2500年の歴史を持つタイ式マッサージの紹介。足のマッサージだけで全身の不調を癒していくその技は、なかなかにすごい。これ、いいなあ。思わず、タイにパイプを持つ知人に連絡してマッサージ師を日本に招き、治療院をひらいてしまおうかとまで思ってしまった。でも、1回の施術が2時間。タイではこれで300円ぽっきり。日本(とくに東京)だと、こうはいかない。人間ひとりぶんの面積を2時間ふさいでしまうとなると、1回の料金は数千円になる。そうしないとペイしない。何か工夫がいる(その前に資本金もいるのだが)。しかし、このマッサージ、きっと受けるはずである。わたしも、やってもらいたい。
ところで、ゲストででていたサッカー解説者の松木さん、演技過剰が鼻につく。もう少し抑制した芝居をきちんと学んできてほしい。これだと、逆に嘘っぽくなってしまうよ。
2000/08/07 (Mon)
「プロ野球中継 西武 vs オリックス」NHK衛星第1〜22時10分
9回表、ツーアウト満塁で、代打が松坂大輔。選手がいなくなったからとはいえ、やってくれるねえ、東尾監督。生で見ていたので、思わず緊張しちまったぜ。叩きつけるようなセンター前ぼてぼてヒットで2打点はすごい。やっぱ、スターだよ、松坂選手は。クローズアップ現代の衛星での再放送を待っていたのが幸いした。いつもはうんざりしてしまう試合延長だが、こういうケースもあるんだね。でも、長すぎるぞ。もっとスピードアップしてくれ。プロ野球。
2000/08/07 (Mon)
「クローズアップ現代 商店街にチャンスあり 繁盛の秘策」NHK総合 月−木19時35分〜20時〈NHK衛星第1 21時30分(22時10分)〜21時55分(22時35分)〉
衰退する商店街の復興ビジネスについてのレポート。いまどんどん売りあげを伸ばしている激安ショップ「つるかめチェーン」の流通倉庫が映った。げげ、これって、うちのすぐそこにある倉庫じゃないか。そんなに大きくないぞ。あれが、まさかあの「つるかめ」の心臓部とは思わなかったなあ。今度、写真を撮ってきて日記のページに載せよう。ああ、びっくりした。
2000/08/07 (Mon)
「美術特集・四大文明の精華(1) 神々とファラオの遺産〜エジプト」NHK総合 8/7〜8/10 23時〜23時45分
NHK特集「四大文明」の派生番組。それぞれの文明が生みだした美術品を中心にして、映像が再構成されている。たっぷりと集めてきた素材を無駄にすることなく、各種派生番組をつくっていくというのは、好ましいことである。「シルクロード」でもやっていたんじゃないかな。でも、もっといい映像ソースがたくさん残っているはずだ。それらもすべて放出してほしい。それがNHKの使命である。それと、「死者の書」の上に地震速報をかぶせるのはやめてもらいたいなあ。番組を「作品」だと思って考えてみてよ、NHKさん。ピカソの肉筆の上に号外を貼りつけるのと同じ行為なんだぜ。
2000/08/08 (Tue)
「STRANGE DAWN」WOWOW 毎週火曜日18時30分〜18時58分
ランプ設置のシーンに感心した。岩の上に置かれたランプに液体をそそぐと、そこに虫が飛んできて、その液体を飲みはじめる。そうすると、虫の尻が強く光りはじめ、明りとなる。うまい。これこそ、映像表現そのものである。言葉で書くと、まだるっこしいが、映像で見れば、段取りは一目瞭然。せりふやナレーションなど、ひとつも要らない。重要なのは、そこである。言葉を使うことなく、生活、状況設定、世界などが完璧に表現されている。映像作品は、こうでなくてはいけない。だが、実際は逆だ。これがきちんとできている映像作品は、けっして多くない。誰がこのシチュエーションをつくったのだろう。ライター? 演出担当者? それとも、監督? 誰であれ、その人は本物の映像作家である。映像作品を見るときは、こういう演出の技を必ずチェックしよう。映像作品としての善し悪しは、ここで決まる。今回は、いいカットを見せてもらった。すばらしい。
2000/08/08 (Tue)
「クローズアップ現代 IT革命 ビジネスモデル特許の波紋」NHK総合 月−木19時35分〜20時〈NHK衛星第1 21時30分〜21時55分〉
ビジネスモデル特許の解説と実態、問題点の紹介。要点を25分という短い時間の中にうまく納めている。
で、肝腎のビジネスモデル特許だが、こんなもの、わたしは認める必要なしという立場をとっている。ストールマンがアマゾンドットコムに対しておこなったボイコット運動を支持しちゃうね。こんな特許、必要ないよ。商売をするのなら、ビジネスモデルじゃなくて、価格と品質とサービスで勝負しな。それができないやつは商売人じゃない。そういうことである。世界中で団結し、ビジネスモデル特許ボイコット運動を展開しよう。これはマイクロソフトの独占禁止裁判よりも深刻な問題だと思う。マイクロソフトのほうは、パソコン消滅といったことも含めて、あと数年もすれば、どうでもよくなることなんだから。
2000/08/11 (Fri)
「ドキュメント 地球時間 なぜ太る?肥満のなぞ」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
画期的なダイエット法でも紹介されるのかと思って見てみたが、本当に遺伝的な要因で太ってしまうことをレポートしただけの淡々とした番組だった。ま、それはそれでおもしろかったけどね。
2000/08/12 (Sat)
「ワールドドキュメンタリー コードラッシュ コンピュータソフトの戦士たち」NHK衛星第1 11時〜11時50分(再放送)
録画に失敗したので再放送で見直した。でも、付け加えることは、あまりなかったね。この業界はスピードが速い。この番組で語られていることも、いまではもう「過去の話」になってしまった。IT長者や、ストック・オプションのことなどが、そうだ。考えてみれば、とんでもない世界である。
2000/08/12 (Sat)
「THE夜もヒッパレ」日本テレビ 毎週土曜日22時〜22時54分
ゲストにTEAM 2000がでるというので、つい見てしまった。プロレスが絡むと、なんでも見てしまうという悪いくせがある。AKIRA、小島、天山、蝶野の4選手が出場して、サザンの「HOTEL PACIFIC」を歌った。いやもう、みんな、声が甘い、甘い。顔がゆるんでいる。いいのか、こういう広報活動で。蝶野選手はほとんど歌わなかったが、それでも、音程が保てないのがよくわかった。かなりの音痴である。ああ、親しみが持てる。でも、全日が崩壊して、いろいろな制約が消え、おもしろい番組出演ができるようになった。これはいいことなんじゃないかな。わたしは歓迎している。
2000/08/12 (Sat)
「クレオパトラ 前編」NHK総合 23時25分〜24時55分
アメリカ製のテレビ映画。後編を見てから、何か書くかどうかを決めるつもり。でも、思ったよりちゃっちいね。
2000/08/13 (Sun)
「クレオパトラ 後編」NHK総合 23時10分〜24時40分
やはりCGが安っぽすぎるのね。書割りのようなスフィンクスには笑ったぜ。しかし、いちばん問題なのはクレオパトラにまるで品がないことだろう。もしかしたら、これが史実どおりなのかもしれないが、フィクションでは、そうはいかない。史実は史実、大嘘は大嘘。演出効果をきちんと考えて、巧みにフィクションは織りこまれなくてはならない。そういう意味では、クレオパトラにはもっと品がほしかった。気品あふれる娼婦。そういう感じ。ちょっと現代的すぎる化粧がよくなかったのかなあ。でも、予想よりもおもしろい作品だった。ごくふつうの娯楽テレビ映画である。それ以上でも、以下でもない。
2000/08/13 (Sun)
「ワールドプロレスリング 3時間スペシャル」テレビ朝日 25時半(26時)〜28時半(29時)
2000年のG1 CLIMAX総集編。3時間、ぶっ通しの放送である。いいねえ、こういうやり方。こういうシリーズは一気に見たほうがおもしろい。毎年やってくれないかな(やってたりして。最近、すごく忘れっぽいので、心配である)。G1のいいところは、ギブアップによる決着が多いことだ。こういうリーグ戦、トーナメントにはガチンコのイメージが要る。そのイメージが、戦いそのものを大きく盛りあげていく。そういう意味で、ギブアップ決着は最高の要素となる。いい試合が多かったという満足感を見る者に与えてくれる。決勝戦は、いまの時点での今年のベストバウトだ。わたしはそう断じておく。これがプロレスだよ。
2000/08/14 (Mon)
「アジア 知られざる大自然(1) モンスーンの奇跡〜インド亜大陸」NHK総合 毎週月曜日19時35分〜20時35分
「アジア 知られざる大自然」の第2集、第1回。冒頭、えんえんと第1集の紹介と以後の予告がつづいて、ちょっと閉口してしまった。これは別番組にしてもらったほうがよかったなあ。番組中でいちばん気合が入ったのは、稀少動物であるインドサイの子供を、これも稀少動物のベンガルトラが狙うシーンである。餌を食わないとベンガルトラも困るし、残り2000頭になってしまったインドサイも子供を奪われたとなると、大きな打撃を負う。こういうとき、撮影隊はいろいろと悩むんだろうな。結果は、インドサイが無事に逃げのびておしまい。飢えたベンガルトラが、どこかでべつの餌を得たことを願うばかりである。しかし、こういう地域をかかえている国はつらい。国の隆盛をはかれば、この動物たちは、確実に生きる場所を失う。それにより、政府は世界中の非難を浴びる。でも、国家と国民を豊かにする義務も、政府にはある。これもまた、インドサイとベンガルトラの攻防と同じで、悩ましい問題だ。結論として「人間には自然を守ることができない」というのがすでにあるが、それでも、ついなんとかならないかと思ってしまうところが、とっても傲慢で、人間のかわいいところである。もちろん、なんともならない。
2000/08/15 (Tue)
「住商ホームショッピング」MXテレビ 月−金24時〜25時
MXテレビは通販番組が多い。それも、毎日同じ商品を放送している。このひたすらな繰り返しが、購買意欲を刺激する。麻薬みたいなものだね。で、今回はアブドリー・プラス。こいつははじめて見た。腹筋強化機具の新顔だ(もしかしたら、新顔ではないかもしれないが、はじめて見たわたしには新顔となる)。驚いたのは、愛用しているプロとして、アルティメットのマーク・ケアーがでてきたこと。この人、アメリカでもポピュラーなのかなあ。でも、日本人には効果がありそう。「この選手が使っているのなら、俺も」って思う人がでてくる感じがする。日本向けとしては、うまい人選である。しかし、そのあとにでてきたのが大リーグのランディ・ジョンソン。「おいおい、あんたはボディ・ブレードだろ。いつから乗り換えたんだ。節操がないぞ」と画面に突っこんでしまった。二股かけるのは、よくないね。いかにも金のためだけに、なんでも推薦している人って印象を与えてしまう。これはカットしたほうがよかったかもしれない。
なお、肝腎の商品であるアブドリー・プラスだが、日本の家では使用しづらい感じ。使うのに場所が要りすぎる。それと、腰に響きそう。腰痛持ちは敬遠するような気がする。
2000/08/16 (Wed)
「“モナリザ”どうしてあなたは名画なの?」NHK総合 21時〜22時
いまひとつつまらなかった番組。いろいろおもしろげな情報もあったのだが、どれも中途半端。もう1枚のモナリザも、「え、これでおしまい」というあっさりとした紹介で、さまざまに物足りなさが残った。そのくせ、あまり意味のない、子供を集めての対話とか、そういうものに時間が割かれている。おかげですっかり番組としての印象が散漫になり、焦点がぼやけてしまった。不出来な構成の見本として、紹介しておこう。
2000/08/16 (Wed)
「スーパーアドベンチャーシリーズ 大自然に挑む(1) 探検 巨大洞窟群〜アメリカ 驚異の地下世界」NHK衛星第1 8/16-18日 23時15分〜24時15分
大自然に挑むというタイトルでのドキュメンタリー3回シリーズ。1回目はアメリカにある巨大鍾乳洞、カールスバッド洞窟群の紹介。レポーターの探検家は日本人である。ぜんぜん探検家らしくない風貌というのが、ちょっとおちゃめな人。そのほかに、宇宙生物学を専攻している学者なんて女性もでてきたが、これは洞窟内のバクテリアの研究が、宇宙生物学のそれにつながっているからだそうである。特殊環境で生息できる生命体は、他の天体という特殊環境でも生息可能だろうということなのね。なるほど。洞窟生成の謎とか、蝙蝠の大量死の理由とか、解説がわかりやすく、いろいろ参考になった。構成に、ちょっと思わせぶりなところがあったのが惜しい。この手の作品に、そういう小手先の技は無用である。民放じゃないんだから。
2000/08/17 (Thu)
「ポケットモンスター」テレビ東京 毎週木曜日19時〜19時半
ゲストキャラが眼鏡っ娘のラジオDJで、声が榎本温子さんというおたく向けのつくり。ポケモンで、こういうのは珍しい。ラジオ局に招かれたサトシたち一行がドラマの生放送にも出演することになり、ロケット団とからんで、ドラマの中身がどたばたになるという趣向。「おはようございます」「お疲れさま」と言っていれば放送局なんて簡単に出入りできるという設定も、十分におたくい(注・いまはもっと出入りが厳しくなっているらしい。しかし、わたしがポンキッキのスタッフをしているときは、本当にそれで通用した)。でも、英語版ではどのように処理するつもりなんだろう。
で、ポケモンだが、こういう小さな内容だと、本当に楽しく見ることができる。しかし、映画版は、ぜんぜんおもしろくない。まだ「結晶塔の帝王」は見ていないけど、前二作はあからさまに不出来であった。理由は、設定が内容に見合っていないからである。ポケモンの設定は小さい世界の小さいエピソード向けに構成されている。テレビサイズの1話完結スタイルがもっとも似つかわしい。なのに、その設定をむりやり映画サイズの大きな話の中に持っていってしまった。映画にするのなら、設定そのものから根本的に見直すべきだったのに。おかげで、映画版は退屈な愚作と化した。たとえていえば、そのへんの鼻垂れガキにイブニングドレスを着せて王宮の舞踏会に連れていったようなものである。「マイフェアレディ」のイライザは、あれだけの人間大改造をおこなったから、それが可能になった。何もしないで、ただ服だけを着替えさせても、その衣装は絶対に身の丈に合わない。滑稽なだけの醜い姿となる。第1作はアメリカでロケットスタートによりヒットした。が、観客動員数はすぐに失速した。ポケモンだから子供たちは大挙して見にいったが、作品としての内容がよくなかったので、長続きしなかった。そういうことである。いい作品なら、口コミで観客動員は継続する。アメリカでのポケモンムービーには、それがなかった。理由は前述のとおりである。ポケモンアニメはテレビ版がいちばんいい。そういう設定になっているのである。
2000/08/17 (Thu)
「TVチャンピオン 全国昆虫王選手権」テレビ東京 19時30分〜20時54分
うーん、問題にでてくる昆虫の名前、ぜんぜんわからない。さすがは昆虫王である。でも、この分野なら、もっと詳しい人がいっぱいいるような気がする。昆虫おたくは半端じゃないからね。
2000/08/17 (Thu)
「星の王子さまに会いにいく 砂漠でサン=テグジュペリが考えたこと」NHK総合 21時〜22時
衛星第2で6月に放送された作品。番組表では「再放送」になっているが、こういうのを再放送と表記するのは避けたほうがいいのではないだろうか。衛星放送を見られない人は、まだまだたくさんいるんだから。番組中、「テキスト」という肩書きで文章を朗読していたのは番組構成を担当した作家の池澤夏樹さん。声優の池澤春菜さんのパパである。朗読は娘のほうがうまい(と思う)。番組の内容は、空撮映像で語るサン=テグジュペリの生涯とその作品である。サン=テグジュペリ生誕100年を記念してつくられた。空撮映像はとてもきれいで、テグジュペリや星の王子さまファンなら、楽しく見られた内容じゃないかな。って、見ているのはそういう人たちだけだったような気がする。わたしは、少し退屈した。せめて王子さまの声くらい、春菜さんでやってほしかった。王子さまって声質の人じゃないけど、黒田勇樹さんよりはましだったはず。
2000/08/19 (Sat)
「未来への教室 アルペンスキーの王者ステンマルク(1)〜極北の村が生んだ天才」NHK教育 毎週土曜日20時〜20時45分
わたしが教わっていたスキーのコーチは、アルペン(回転)の選手だった。そのコーチに言われたのが、ステンマルクの滑りを見ろということである。ステンマルクの滑りこそが当時の最先端のスキーであった。おかげで、わたしの手もとにはステンマルクのビデオがまだたくさん残っている。もちろん、いま見ても、その滑りは驚異的にすばらしい。コースの斜度に合わせたエッジの立て方など、まさしく芸術品である。
で、番組だが、今回のは再放送だ。本放送は事情があって、見ることができなかった。寡黙なステンマルクが訥々とスキーについて語る姿は、実に風情がある。かれが子供のころに練習していたゲレンデは緩斜面が主体の1枚バーンで、回転の練習には最適の環境を備えている。天才がこういうところで1日中滑っていると、ああいうスキーヤーができあがるのね。日本のスキー場は、急すぎるし、片斜面が多い。しかも、湿雪だ。おまけにポールを立てると、客とスキー場の両方から文句を言われる。もちろん、そんな環境からステンマルクが生まれることは絶対にない。
2000/08/19 (Sat)
「NHKスペシャル 四大文明 第5集 地球文明からのメッセージ〜エピローグ」NHK総合 21時〜21時50分
マヤ、インカなどの南米の文明を中心につくられたシリーズの締めくくり番組である。マヤ、インカは、起源こそ四大文明と比べて遜色のない古さを持っているが、いま知られている遺跡や遺物は、全体的に極めて新しいものばかりだ。せいぜい数百年前のオーダーである。日本でいうと、飛鳥、奈良時代から平安末期といったところだろうか。となれば、それほど驚嘆すべき文化でないことは明らかである。時代に見合った文化レベルといっていい。そういうものに対して、何を勘違いしたのか、宇宙人の産物だとか、超古代文明だとかほざくグレアム・ハンコックやデニケンのような困った人たちがいる。そして、そういうのをもてはやすマスコミや出版社も存在する。と学会はネタがなくなって迷惑するかもしれないが、わたしとしては、そういう連中は早く撲滅してほしい。ただ邪魔なだけである。
2000/08/19 (Sat)
「ブロードキャスター」TBSテレビ 毎週土曜日22時〜23時24分
話題になっている「未来日記」の内容を解説してくれた。なるほど。こういうものだったのか。わたしは自分の守備範囲でないと判断した番組は絶対に見ないから、こういう機会がないと、内容が把握できない。そういう意味ではちょっと助かった。でも、こんなものを歓迎する人の意識は忖度できない。ニュースを除けば、テレビ局の映像や企画に偶然はありえないのだ。カメラワークから見ても、未来日記には演出の手がはっきりと入っている。しかも、けっこううまい。構成されている内容のすべてをつくりものとして見るのが、正しいスタンスであろう。ま、そういう代物でも感動してしまうのは、その人の勝手なんだけどね。
2000/08/20 (Sun)
「標高4000メートル アンデス塩の道〜ボリビア最後のリャマの隊商」フジテレビ 16時5分〜17時20分
タイトルがあからさまに民放って感じね。レポーターは歌手のもんたよしのりさん。どういう理由での人選なのかはまったくわからない(風貌がぴったりというのなら、納得する。並んで立っていると、現地の人と見た目では区別がつかない)。アンデスの塩湖で採れた塩をリャマ(ラクダの親戚のような四足獣)の隊商が運ぶ。いまはトラックで運んでいるから、リャマの隊商はほとんどいなくなった。今回取材した隊商も、リャマで運ぶのはこれで終わりにするようなことを番組内で言っていた。だから、タイトルは「最後のリャマの隊商」。でも、構成が悪くて、焦点がぜんぜん定まっていない。旅の距離も短いしね。しかも、もんたよしのりは隊商に同行しないで、村でぶらぶらしている(車に轢かれかけたのが唯一の冒険か?)。何をどう表現したいのかを見失った不出来なドキュメンタリーである。はっきりと書いておこう。失敗作だ。
2000/08/20 (Sun)
「NHKスペシャル 世紀を越えて テクノロジー あくなき挑戦(1) 摩擦の壁を打ち破れ」NHK総合 毎週日曜日21時〜21時50分
いやあ、食い入るように見てしまったぜ。ベアリングのメーカー、日本精工の技術者が、多くの会社、技術者、発明家と協力して、革新的な製品を世に送りだすまでの物語である。製品は、自動車の無段変速機(トロイダルCVT)だ。100年も前にその原形が考案されながら、あらゆる発明家、あらゆる企業が製品化できなかったこの変速機を日本の技術者が商品に仕上げた。構成がすばらしい。映像も申し分なし。しかし、何よりも切り口が鮮やかである。あるテーマをどのような素材で、どのように表現していくか。それが切り口だ。「アンデス塩の道」は、それが完全に外れていた。さすがはNHKである。腕が違う。技が違う。才能が違う。料金の支払い甲斐があるね。にしても、変速機の開発開始から完成までに21年と7か月。その時間に、まず圧倒されてしまう。この技術力、この執念、21世紀の日本にもちゃんと受け継がれていくのだろうか。世紀を越えて、この精神が伝えられていくことを心から願いつつ、次回「超微小マシン」の放送を楽しく待つことにする。
2000/08/20 (Sun)
「WBC世界フライ級タイトルマッチ M・ツニャカオ vs セレス小林」日本テレビ 25時20分(25時45分)〜26時20分(26時45分)
雑草挑戦者対エリートチャンピオンのタイトルマッチ。わたしの事前予想は、3R KOでチャンピオンの防衛となっていた。試合がはじまっても、その予想に変化はなかった。チャンピオン、めちゃくちゃいい。ジャブ、ストレートの速さは驚異的。対する小林選手は、実にもうもっさりとした動き。実力に差がありすぎる。いわゆる、世界の頂点クラスと、日本チャンピオン止まりの選手の試合ってやつね。畑山隆則選手とコウジ有沢選手の日本ジュニアライト級タイトルマッチがそうだった。拳を交わしたとたんに、力量の差がはっきりと見えてしまう勝負である。ところが、どうだろう。ぜんぜん試合展開が予想どおりにならない。チャンピオン、相当挑戦者をなめていたね。回を追うごとに、天才肌の選手によくある欠点が目につきはじめた。「ずるさがない」「パンチ力がいまひとつ」「スタミナが切れる」などなど。むろん、小林選手の気力も重要な要素である。クリティカル・ヒットがあっても、絶対に倒れない。少しぐらつくものの、あぶないときは一気にクリンチに行き、体勢をととのえる。そして、相手の反則を引きだす。雑草の強みってのは、これのことかな(あるいは天女パワーとか)。最終的には引き分けだったが、これは大健闘である(わたしの採点では減点をした上で、2ポイント差でチャンピオンの勝利)。小林選手は、これ以上を望んではいけない。健闘したとはいえ、小林選手の力量は間違いなく日本チャンプ止まりなのである。そういう選手がフロックで世界チャンピオンになってはいけない。あとに待つのは悲劇だけだ。天才世界チャンピオン相手に、すばらしい試合をした。それを最高の思い出にして、小林選手は引退すべきであろう。にしても、チャンピオンの今後が楽しみである。負け知らずだったのが、今回の苦戦で自分に死角があることを知った。こういう選手は強くなる。トレーナーともども、ちゃんと反省していてほしい。
ところで、この日はこの放送の前にフジテレビで、K-1GPの横浜大会がオンエアされていた。これのフィリオ選手がひどい。最低である。解説者は「慎重」などという言葉を使っていたが、もちろん、大嘘だ。誰もが、その言葉の嘘に気がついていた。フィリオ選手は慎重ではなく、怯えていたのである。「臆病」「チキン」だ。慎重だけで、あれほど動けないなんてこと、あるはずがない。一発で倒された者が持つパンチへの恐怖が、その動作のすべてに色濃くあらわれていた。こんな状態でリングにあがるんじゃないよ。それなのに、フィリオ選手は判定で勝って笑顔などを見せている。観客も拍手などを贈っている。だめだね。こういうときは、きちんとブーイングをしなくてはいけない。それがまっとうな観客のつとめである。フィリオ選手に対して、会場を揺るがすブーイングが起きなかったことに、日本の観客のレベルの低さをしみじみと感じてしまった。あんな試合に金を払わされたんだぜ。怒れよ。セレス小林選手の健闘を見ながら、なぜか、そのことをわたしはしみじみと思いだしていた。
2000/08/21 (Mon)
「名探偵コナン」日本テレビ 毎週月曜日19時半〜20時 予告篇に映ったあの顔は、たしかに白鳥警部。でも、誰が声をあてるのだろう。塩沢兼人さんの追悼としてつくられるエピソードなのかな。そうだとしたら、歓迎する。
ところで、今回のエピソード。人間は、あんなに長く気絶していてはくれないよ。麻酔薬でも使わない限り無理ね。でも、へたに使うと、呼吸停止で死んでしまう。いろいろな部分で、無理に無理を重ねたトリックであった。って、金田一少年ともども、いつものことなんだけど。
2000/08/21 (Mon)
「愛の貧乏脱出大作戦 総集編」テレビ東京 毎週月曜日21時〜22時4分 定例の総集編。指導を受けた店のその後をレポートしている。わたしが見るのは、いつもこの総集編だけ。やっぱり、数か月経ってからどうなっているのかを知りたいよね。修業直後は、その様子がテレビで放送されているんだから客が集まる。というか、集まらないほうがおかしい。問題は、数か月後だ。ある程度、時間が経っても、修業直後の味や営業姿勢を維持しているのか否かが重要である。わたしとしては修業の様子よりも、それを見たい。だから、総集編だけを視聴する。しかし、どうしようもない人って、ちゃんと存在しているのね。きれいにふたつに分かれるなあ。もとに戻ってしまった店と、ずうっと繁昌しつづけている店。今度は、その後のその後あたりを覆面調査という形で見せてくれないかな。もちろん、この場合、またもやだめになっている店はそのまま見捨てるという構成になる。きょうの放送を見た感じでは、ラーメン屋さんとドライカレーの弁当屋さんはあぶないね。同じミスを繰り返す人のような気がしている。
2000/08/22 (Tue)
「プロジェクトX 挑戦者たち 宇宙ロマン すばる〜140億光年 世界一の望遠鏡」NHK総合 毎週火曜日21時15分〜22時
ハワイに建設された世界一の反射望遠鏡「すばる」が完成するまでの記録(メインは建設計画が予算として通るまで)。危険物である。ガラスに紅殻を塗り、両の手で反射鏡をせっせと磨いてきた人たちは、きっと涙しながら見たに違いない。オープニングの「地上の星」の歌詞がこれほどぴったくるテーマはほかにないだろう。文化をないがしろにしつづけている国の実態が番組の中で淡々と紹介されていく。計画の意義を理解できなかった文教族国会議員の実名を明らかにしてほしい。担当者を一喝した文部省キャリアの名前もぜひ知りたい。誰が何をどう妨害したのかも、プロジェクトの重要な記録のひとつなのである。省いてはいけない。
*再放送情報
「美術特集・四大文明の精華(1) 〜(4)」8/28〜8/31 NHK教育 22時〜22時45分 9/4〜9/7 NHK教育 25時15分〜26時
「NHKスペシャル 四大文明 第5集 地球文明からのメッセージ〜エピローグ」8/28 NHK総合 24時15分〜25時5分
「NHKスペシャル 世紀を越えて テクノロジー あくなき挑戦(1) 摩擦の壁を打ち破れ」8/29 NHK総合 24時15分〜25時5分
2000/08/24 (Thu)
「SRS」フジテレビ 毎週木曜日25時25分〜25時55分
アンディ・フグ選手急死に伴い、追悼特別番組となった。危篤の報は、フジのスーパーニュースで知った。いきなりOPのバックにフグ選手の映像が入ったので、なんだろうと思った。ニュースの中でK-1の宣伝をやるのかなと推測した。しかし、それは大外れだった。この状況で、まさか危篤という話に行くとは、誰も考えない。びっくりして続報を待っていると、速報のテロップが6時30分少し前くらいに流れた。まさしく急死である。それ以外に言葉がない。K-1には、いろいろと言いたいことがある。さまざまな問題もかかえている。が、それはそれとして、この急死は本当に残念だ。こんなことで、世界はこれほどの選手を失ってしまったのかという思いがある。アンディ・フグ選手の冥福を祈り、心から哀悼の意を表したい。合掌。
2000/08/26 (Sat)
「サイエンスアイ 国際宇宙ステーションを建設せよ」NHK教育 毎週土曜日23時30分〜24時15分
先日、ロシアによってようやく居住区画モジュールが打ちあげられ、ドッキングがおこなわれた国際宇宙ステーションの特集。BBC制作の計画実現までの足どり紹介番組が入っているところがグッド。これまでの経緯がすっきりとまとめられていて、非常に参考になる。この計画も、宇宙開発でのソ連先行を許さないアメリカの意地がはじまりだったのね。やはり、すべてのプロジェクトには強力なライバルが要るなあ。
再放送予定:2000年9月2日(土)NHK教育 15時15分〜16時
2000/08/27 (Sun)
「新日曜美術館 シリーズ四大文明(1) エジプト・メソポタミア」NHK教育 毎週日曜日9時〜10時(再放送:20時〜21時)
またもや「四大文明」の派生番組である。本当にいろいろつくってくれるなあ。歓迎はするけど、ビデオテープの消費も早い。で、これは「四大文明」放送を記念して開催されている世界四大文明展の内容紹介。ある意味、宣伝といえば宣伝だが、美術館まで足を運べない人、足を運ぶのがおっくうな人たちには便利である。でも、ゲストの話は要らないなあ。展示品をどんどん映し、そのBGMとして説明を入れてほしい。べつに新日曜美術館のいつものフォーマットにこだわらなくてもいいじゃないか。「四大文明」からの引用映像(CGなど)も、館内案内役も、ちょっと邪魔。でも、エジプト美術の吉村作治教授の解説はとてもわかりやすい。吉村教授の出演のみ、例外としておこう。
2000/08/27 (Sun)
「GTO」フジテレビ 毎週日曜日19時半〜19時58分
古谷徹さん演じる白井木馬が再登場。当事者にガンパロやらせるってのは反則だよね。ああいうキャラデなのに、あの声で「大丈夫ですよ。セイラさんなら、きっとできます」とくるんだもん。おもしろすぎてしまう。しかし、「GTO」っていわゆるおたく系視聴者が見ているんだろうか。傾向としては、かれらの視聴対象外になる作品のような気がする。そういったことで、このネタを堪能できないでいる不幸なおたくたちにかわって、わたしがたくさん笑っておいてやろう。それが、いい供養になる。って、なんの供養だよ。>わし。
2000/08/28 (Mon)
「宇宙ライブスペシャル 小さな星の大きな秘密〜解明!小惑星のなぞ」NHK衛星第1 18時〜20時50分
ちょっと締切が厳しくて、いろいろと忙しい状態になってしまった。しかし、うまい具合に、評価をしたくなるような番組がほとんどない。おかげで在庫も溜まらない。とても助かっている。 でもって、これは、ドイツのネルドリンゲンからの生中継で構成された、小惑星についての番組である。ネルドリンゲンは、隕石のクレーターの中にある小都市。1500万年前、ここに隕石が落ちた。そういう場所からわざわざ生中継をするところが、NHKである。さすがだ。しかも、160分という長尺番組なので、内容が充実している。地球に残るクレーターの紹介、恐竜絶滅の謎に関する考察、小惑星激突の危険性とその対策(クラークの傑作「宇宙のランデヴー」の冒頭部分を思いだすぜ)等々。いろいろと勉強になった。ただし、中学生に幼稚な質問をさせたり、役立たずの対策アイデアをださせたりするところはよぶんである。かれらにこういうことをさせても意味はない。こういう時間があるのなら、もっと専門家による討論や対策アイデアを多く紹介してほしかった。どうして、こういう無意味なセレモニーをNHKは番組に入れたがるのだろう。不思議だ。もう、こういう儀式的な演出はやめようよ。
2000/08/28 (Mon)
「名探偵コナン」日本テレビ 毎週月曜日19時半〜20時
新OPのパラパラを踊るコナン、だっせー。今後はOPを飛ばしてみることにしよう。 で、白鳥警部だが、あっさりと井上和彦さんにバトンタッチしたのね。とくに違和感もないので、これはこれでいいんだけど、なんらかの一言くらいはほしかったような気もする。あと、演出というか、エピソードをつなぐ段取りがすごく悪かった。ストーリーに無理がありすぎるからだろう。あれこれ不自然すぎるよ。って、これはいつものことか。
2000/08/31 (Thu)
「赤ちゃん金ちゃんしゃべる部屋」フジテレビ 月−木24時40分〜24時55分
ロンドンブーツによるトーク番組。いつもけっこうおもしろいが、今回はゲストがノアの三沢光晴選手で、めちゃくちゃおもしろい。いきなり「ノアに川田は呼ばないんですか?」と質問できる人は、そんなに多くないと思う。それに対する三沢選手の答が「こられてもねぇ」ときた。見ているほうがびびるぜ。で、この番組、たしか1週間は同じゲストだったんじゃないかなと思い、それを調べるためにフジテレビのホームページを覗いてみたのだが、情報がまるでない。不出来なサイトの代表みたいなページである。「お台場どっと混む」をやるくらいなんだから、もう少し番組ページの中身を充実させてくれないかな。>フジテレビ。
2000/08/31 (Thu)
「SRS」フジテレビ 毎週木曜日25時25分〜25時55分
プライド10の速報ということなんだけど、ちょっと速報というには、間が空きすぎていたような気もする。番組冒頭がフグ選手の葬儀の様子だったのも、いまひとつである。「SRS」としては、ぜひ放送したいものなんだろうが、これもタイミングがあまりよくなかった。しかも、プライド10の速報が、実は9月2日に同局でオンエアされる全試合放送番組の予告篇にすぎなかったというのだから、さらにがっかりである。もう少し視聴者のことを考えて構成したほうがいいよ。どうでもいい忠告だけど。