「TV-Watch」2000年6月分

 

わたしが見たテレビ番組の感想を適当に掲載していきます。雰囲気としては、喫茶店の隅で仲間が集まり、見たばかりの番組をネタにして、勝手な放言をしているという感じです。読んだ人は、メールなどで反論をよこしたりしないようにしてください。ただし、事実誤認があれば、それだけは指摘に応じて訂正するつもりです。それ以外のクレームはいっさい受けつけません。


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 2000/06/01 (Thu)

「妖しのセレス」WOWOW 毎週木曜日18時30分〜19時
 黒澤作品のせりふを借用していた。「用心棒」でわたしが大好きなせりふのひとつである。でも、おもしろく使うのなら、きちんと庖丁も持たせてやってほしい。でないと、ただの場違いなせりふで終わってしまう。それと、小田玖(暴走おばさん)の顔が(ちょっとだけいじってある名前も含めて)おばQになっていた理由が秀逸だった。この一瞬のためだけにキャラ設定をおこなったというこころざしはたいしたものである。ただし、褒めるのはここまで。原作を知らないので、これが原作にあったネタなのかどうかはわからない。もしもあったのなら、おそらくそのまま使用してしまったのだろう。が、それは映像作品としては失策となる。パスワードが漫画のキャラであったことをネームで読者に伝えるのは、漫画という表現形式において、問題は何もない。それは正しい漫画の手法である。しかし、映像は違う。映像化する時点で、これをせりふではなく、絵で説明するようにシナリオで構成すべきだった。あるいはコンテをそのように切るべきであった。それが映像作品なのである。活字を介在させない、映像作品の正しい手法がそれなのである。原作の漫画を何もアレンジせず、コマ割りのままそっくりフィルムに移すだけなら、誰にでもできる。われわれが見たいのは、映像作家が構築するすぐれた“作品”なのだ。アニメは独立した映像作品であることを、どのような状況にあっても忘れてほしくない。心からそれを願う。




 2000/06/01 (Thu)

「クローズアップ現代 白くま子育て奮闘記」NHK総合 月−金19時35分〜20時
 愛媛県立とべ動物園で生まれた白熊の人工飼育レポート。子供時代の白熊のかわいいこと。うちのふうちゃんも、さすがに負けてしまう。「ぬいぐるみのような」という陳腐な表現があるが、これはもう、これ以外の表現がでてこない。でも、すぐに成長して、そのかわいさがどこかに行ってしまう。残念でならない。いちばんかわいいところで成長を止められるようにできないのだろうか(こらこら)。
 ところで、園長が力説していた子育ての原則、これはそのまま人間にもあてはまっていると思う。わたしは基本的に体罰に賛成している。わたし自身が教師の手でにぼこぼこに殴られて育ってきたからである。小学校時代、教師に殴られて本当によかった。殴らない教師であったら、わたしは昨今の問題児のように、一見まっとうなやつだが、裏ではかなりのワルというのになっていた可能性があった。「怒りや腹立ちまぎれで叱るのではなく、相手のことを考え、叱るべきときは叩いてでもきちんと叱る」。これは重要なことだ。また、簡単にできることではない。しかし、動物相手にこれをちゃんとやっている人たちがいるのだ。人間相手にできないはずがない。それとも、人間に対する扱いは白熊以下でいいということなのだろうか。だとしたら、人間社会ってなんなの?




 2000/06/02 (Fri)

「ドキュメント地球時間 ウォーレン委員会 ケネディ大統領暗殺の真相は 前編」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
 どうして、JFK暗殺事件の真相追求というのは、こんなにおもしろいのだろう。アメリカは、このネタだけであと100年は食っていけるような気がする。で、クレジットによれば、これは今年制作されたばかりの新作らしい。淡々と、当時のフィルム、証言記録、関係者インタビュー、その後の検証などを映像として重ねていく、いかにもアメリカ製といった感じの堅実なドキュメンタリーだ。とてもいい。民放も、こういうふうにつくってくれればいいのである。番組そのものの評価、その他については、来週放送予定の後編を見てからとする。




 2000/06/03 (Sat)

「NHKスペシャル 17歳の衝動 何が“殺人”に駆り立てたのか」NHK総合 21時35分〜22時25分
 最近立てつづけに起こった17歳の凶悪犯罪(老女殺害、バスハイジャック殺人、電車内金づち殴打事件)のドキュメント。要するに、わたしにはまったく理解できない世界の人たちのレポートである。でも、これはどうしようもないこと。わたしは万年躁状態で、落ちこむとか、鬱とか、そういう状態をかけらも知らない。感情の起伏もほとんどなく、いつもピークのまま。ひたすら騒がしく、ひたすらネタを飛ばしまくっている。だから、昨今流行りの「だめ人間」とか「へたれ」の中身は、想像することすらできない。おかげで、そのぶん「ほお」とか「へえ」とか言いながら、この番組も見ることができた。でも、2ちゃんねるの常連になっているひきこもり少年の「2へんくん」、名前は匿名なのに、顔はだしているのね。しかも、おかあさんまでモザイクなしででてくる。ちょっとおもしろい。とはいえ、2ちゃんねるのBBSを通してしかやりとりができない親子ってのはなんだかなあって感じ。……ああ、理解できない人びとの話になると、歯切れが悪いぞ。取りあげないほうがよかったかな。とりあえず、日記やメモ、予告状など、文書資料をいっぱい集めたNHKの取材力はすごい。これだけ感心しておこう。




 2000/06/03 (Sat)

「チューボーですよ」TBSテレビ 毎週土曜日23時30分〜24時
 毎週、楽しく見ているお気に入りの番組である。したがって評価の対象にはならないのだが、今回はわたしが大好きなオムライスがテーマで、しかも、ゲストがあの叶姉妹である。これは一言書かないわけにはいかない。
 叶姉妹は、ワイドショーでは断片的に見ていた。だが、これだけじっくりとその言動を観察することができたのは、今回がはじめてである。ふうん。世間ってこの程度のレベルの人をゴージャスだとか美人だとか呼んでいたのね。なるほど。
 わざわざ書くまでもないが、叶姉妹はゴージャスでもなんでもない。しかし、日本では、これがゴージャスと称されるようになる。なぜか? 日本が貧しい国だからである。GDPがどうのこうのと言われているが、実際の話、日本は貧しい。家も狭いし、車も小さい。道路は渋滞し、電車には通勤客がぎっしりと詰まっている。ありとあらゆる点において、日本は貧しい。よく例としてあげられるのは、映画スターだ。アメリカで「誰それはスターだ」という。すると、「じゃあ、年に1本くらいしか映画にでていないんだね」と返される。スターは、1本あたりの単価が高い。だから、さして働かなくても豪勢に暮らしていける。ゆえにスターである。これが豊かな国の認識だ。しかし、日本のスターはそうではない。映画だけでなく、テレビでも数本のレギュラーを持ち、寝るひまもなく必死で働いている。CMにもでまくり、ときには命を削ってでも働かなくてはいけない。これこそ貧しい人間そのものである。それが、日本のスターだ。この話をすると、アメリカ人は驚く。そんなのはスターではないと言う。当然だろう。貧しいスターなんて、恥ずかしいだけである。
 ミュージシャンや作家も同じだ。トップクラスの作家と言えば、欧米では、何年かに1本というペースで長編を発表する人というのがふつうだ。多くても、年に1本以上は書かない。シドニィ・シェルダンのように量産すると、馬鹿にされたりする。日本のトップクラスの作家は、月産数百枚というのを自慢したりするが、これこそまさに貧しい国の貧しいトップクラス作家の話である。豊かな国のそれではない。かつて三島由紀夫は欧米レベルのトップクラス作家をめざし、「鏡子の家」を書いた。が、それは実現しなかった。日本が貧しい国であったために、その夢がかなわなかったのだ。三島にしてこれでは、他の作家があくせく働かなくては食っていけないのは自明の理である。日本は、それほどに貧しい。
 叶姉妹は、この貧しい国“日本”の“貧しさ”の象徴だ。ゴージャスを象徴してなどいない。あの程度がゴージャスに見える国の蝋細工サンプルである。彼女たちを見ていると、日本の貧しさがひしひしと伝わってくる。日本は、なんて貧しい国なんだろうと徹底的に思い知らされてしまう。
 声を大にして言おう。ODAなどやっている場合ではない。某国に米支援などしている場合ではない。こんな貧しい国が他国を援助するなんて言語道断である。そんな余裕があるのなら、もっともっと国民を豊かにするよう努力してほしい。それが貧しい国の政治家のつとめであり、もっとも重要な使命なのである。




 2000/06/04 (Sun)

「笑っていいとも! 増刊号」フジテレビ 毎週日曜日10時〜11時45分
 基本的には、毎日放送されている「笑っていいとも!」の総集編だが、一部に増刊号オリジナルの部分もある。また、生放送時にはできなかった、発言に対する補足がスーパーなどでついたりして、録画では素材をどのように処理するのかというディレクターの方針を見ることもできる。
 きょうは、爆笑問題による漫才指導というコーナーがあった。これが本当におもしろい。キティちゃんを扱った短いネタを披露し、それをひなのと山田花子、ひなのとふかわりょうが演じる(ひなのがボケ。花子とふかわがそれぞれ交替で突っこみ役)。これでよくわかるのが、突っこみのむずかしさだ。爆笑問題はボケの太田の才能がたしかに(名前どおり)光っているが、技としてうまいのは田中の突っこみである。わたしは集英社のパーティで全盛期のツービートの漫才を生で見たことがある。これが、実につまらなかった。場所が場所ということで、不慣れな少女漫画をネタにしていたため、さすがのたけしも勘違いがひどく(少女漫画に対する認識が、当時においても10年以上古かった)、ボケがボケになっていない。だから、客がまったく笑わない。最初から最後まで滑りっぱなしである。わたしの横にいた永井豪ちゃんが「いつもはもっとおもしろいのに」と首をひねっていたのが印象的であった。こういうとき、突っこみの技倆がはっきりとあらわれてくる。きよしの突っこみはへただった。ボケが滑っているとき「よしなさいよ」だけでは突っこみにならない。もっと積極的にネタを補強する言葉が要る。
 今回の漫才実習、ひなのの突っこみは大きく崩れることはない。これはボケが簡単なのではなく、太田がきちんとボケのせりふを教えたからである。ひなのはそれを機械的に復唱しているだけだ。しかし、ここでは、これで十分である。あとは突っこみが漫才としての形をつくる。が、これがことごとく失敗する。花子もふかわもまったく突っこめない。どれほどせりふを教わっても、うまくいかない。脇で見ている田中の切歯扼腕がこちらにも伝わってくる。ボケは才能。突っこみは技。テレビの前でがははと笑いまくりながら、きっちりと勉強することができた。感謝、感謝。




 2000/06/05 (Mon)

「スポコン!」テレビ朝日 毎週月曜日19時54分〜20時48分
 久しぶりに涙がでるほど笑ってしまった。不覚である。うっちゃんなんちゃんの南原清隆が柔道の黒帯をめざすというふざけた企画だ。これが、あまりにもおもしろすぎた。南原の臨時コーチとして呼ばれたのが、オリンピック金メダリストの古賀稔彦選手である。こんな贅沢なことをしていいのか、こういう番組で。うらやましいなあ。南原は古賀選手から大外刈りのコツなどをいろいろ教わり、そのあとで、試合形式のエキシビジョンマッチをおこなうということになった。このとき、小内刈りにいこうとした南原が、古賀選手の股間を膝で一撃してしまったのだ。悶絶して、昏倒する古賀選手。ああ、おいしすぎるぞ、このハプニング。ふつうの芸能人が金メダリストの金的を蹴りあげるなんてこと、ありえないもんね。南原は狙ったわけではないと言っていたが、これは事実だろう。あのクラスの選手の股間を、狙って蹴るなど不可能である。しかも、古賀選手のコメントがいい。
「試合でこういうことはほとんどないんです。でも、きょうは油断していました。わたしも息子も……」
 これだから、スポーツ・バラエティはやめられない。つづきも忘れずに見よう。




 2000/06/06 (Tue)

「開運!なんでも鑑定団」テレビ東京 毎週火曜日21時〜21時54分
 宇和島のうどん屋の社長、プロレスグッズ・コレクションがすごい。いいものを持っているなあ。今回、鑑定にだしてきたのは、馬場からもらったインタータッグのベルトと、アンドレ・ザ・ジャイアントのリングシューズ、そしてT・J・・シンのサーベル。うーん。できれば、シンのサーベルではなく、鶴田とブロディとオブライトの何かをだしてほしかったなあ。この人なら、きっと持っているはずだと思うんだけど。そうすれば、いい追悼番組になったはずである。
 ちなみに、わたしは納品前のアンドレのリングシューズを見たことがある。何年前だろう。たぶん15年以上前だと思うが、わたしは某雑誌の編集部を通じて新日本プロレスに紹介してもらい、猪木選手のリングシューズをつくっている靴屋さんを訪れたことがある(靴屋のおじさんは、その当時で、かなりのご高齢だった。いまでもご健在だろうか?)。そのとき、猪木仕様のリングシューズをわたし用に注文したのだが、そこに完成品として置いてあったのが、アンドレの新しいシューズだった。とにかくでかい。ひたすらでかい。記念に写真も撮った。もちろん、猪木仕様のわたし専用リングシューズは、いまも手もとにある。しかし、残念ながら、これで試合をしたことはない。トランクスを注文し忘れたから(嘘)。




 2000/06/07 (Wed)

「笑っていいとも!」フジテレビ 月−金12時〜13時
 村上里佳子さんが初体験コーナーで「憧れの制服を着てみたい」にチャレンジ。半袖ブラウス、ニットのベスト、チェックのミニスカートにルーズソックスという女子高校生の制服だが、これが、実に似合っていて、かっこいい。そうか、駅前あたりで見かけるあの手の制服がださかったのは、やはり着ている連中のレベルのせいだったのかと、あらためて認識する。駅前にいる女子高校生って、みんな強大な圧力により、上から圧しつぶされたって感じの子ばっかりだもんな。結局、ファッションは年齢じゃないということね。今度は優香がアンナ・ミラーズの制服にチャレンジというのをやってくれないかな。




 2000/06/07 (Wed)

「サッカー ハッサン2世国王杯 3位決定戦」フジテレビ 25時25分〜27時55分
 対フランス戦は当日の午前2時から放送したのに、どうして3位決定戦は、いまごろ放送するのだろう。CSに放送権を持っていかれているのなら、フランス戦からそうなっているはずなので、フジの方針がどうもよくわからない。
 ま、それはそれとして、みごとな勝ちっぷりである。トルシエ監督の高笑いと釜本強化推進本部長の歯ぎしりが聞こえてくるようだ。紛糾していた監督の解任騒動、すべての責任は協会役員にあると思う。とくに釜本本部長はひどい。かれはJリーグの監督をやったときに、指導者として不適格であると烙印を押された人だ。選手としては一流だったが、監督の器ではなかったことがすでに明らかになっている。こういう人が、他の監督の指導法や采配を批判する。話にならない。監督不適格者に何が言えるというのだ。常識を持ち合わせていないのかな。また、協会がそれを指摘し、たしなめようとしない。そのだらしのなさに、がっかりしてしまう。
 そもそもスポーツ競技の運営組織というのは腐りやすいものなのである。陸連や水連もいろいろと騒ぎを起こしているが、あれも組織が腐った結果の騒動だ。選手は、その害毒に侵され、いいように振りまわされている。かわいそうとしか言いようがない。協会や連盟の役員というやつは、権勢欲の塊である。かれらは自身の力を誇示したいがためだけに選手をあれこれといじる。誰が見ても一目でわかる、実力だけをもとにした選手選考なんて絶対にしない。そんなことをしたら、かれらの権力が色褪せてしまう。選手の生殺与奪を握るえらい人というイメージがなくなってしまう。だから、当り前の選考会ができない。選考基準も、選考過程も公開できない。公開したら、自分たちの気分で選手を決めていることがばれてしまう。水連は千葉選手の件でいろいろと弁明しているが、要約すれば、中身は至極単純なものになる。「本当は何をしているのかを隠しておきたい」。そう言っているだけだ。それ以外には、何も言ってない。
 話をサッカーに戻そう。指導を受けている選手たちが、みな「監督はトルシエでいい」と言っている。新聞やテレビで、そのように報道されている。では、それで何も問題がないではないか。あれだけしごかれながらも、あれだけ罵倒されながらも、選手がいいと言っている監督。選考基準は、それで十分である。ほかには何も要らない。協会は監督解任を云々する前に、まず釜本本部長を馘首にすべきである。かれがすべての元凶なのだ。言わずもがなのことを報道陣に語り、無用の混乱を生じさせた(たぶん、トルシエ追いだし作戦の一環だったのだろう。そういうことをすること自体、言語道断である。しかも、その発言が実にもう下品だから、うんざりしてしまう。品性のなさは群を抜いているね)。その責任は大きい。釜本本部長ひとりだけ解任というのにひっかかりがあるのなら、役員全員がまるごと辞任し、協会の完全再生をはかってもらうというナイスな手もある。どちらかというと、ワールドカップ開催を前にした日本のサッカーのためには、それがベストの選択かもしれない。

付記
 教えてくれた人がいた。スカパーで生中継していたという。で、サンケイスポーツを見てみると、対フランス戦はキックオフが4日の25時(日本時間)、ジャマイカ戦は6日の26時33分となっている。録画とはいえ、フジが放送したフランス戦はたったの1時間遅れである。だったら、ジャマイカ戦も「野生のエルザ2」を飛ばして27時半くらいから放送できたんじゃないかという気がしちゃう。まあ、最初からこういう編成になっていたから無理だったってことなんだろうな。でも、結局、フジの方針はわからないままであったりするのだ。




 2000/06/09 (Fri)

「スタジオパークからこんにちは」NHK総合 月−金12時20分〜14時半
 ゲストは映画の坂本順治監督。思い出話の中で「(大阪に)平成天皇がこられたとき」などと語る。これはまあ仕方がないとして、上田早苗アナウンサーがつられて「平成天皇」って言ってしまったのはまずい。すごくまずい。NHKが困るぞ。アナウンサー教育をまともにしていないことがばれてしまう。まだ生きている人を戒名で呼ぶなんてことはない。諡を使うというのは、それと同じである。さりげなく「今上天皇ですね」とか「平成の天皇ですね」と言い直すのが、司会者のつとめだろ。……と思っていたら、訂正をだした。でも、できれば、もっときちんと理由を説明してほしかったな。これは言葉狩りとかそういうのではなく、NHKに所属するアナウンサーの質の問題なんだから。




 2000/06/09 (Fri)

「ターニングポイント はみ出し力」テレビ朝日 毎週金曜日20時54分〜21時48分
 特集は、小川直也の半生。柔道時代の試合のいくつかを再び見られて、なかなかよかった。本当にあのころの小川は嫌われていたからなあ。もちろん、そこには柔道連盟の不可解な態度が見え隠れしている。水連や陸連などのやり口と同じだ。気に入らない選手は叩く。そして、つぶす。そういう姿勢がはっきりとあらわれている。
 ところで、悪役にされることについて、江川卓が実に明晰な意見を述べていた。でも、それってあんたのことだよな。自分の経験を語っているだけだよな。小川に託して、自分の弁明をきっちりと流しこんだ。さすがに江川。策士である。本筋よりも、そのことにいちばん感心してしまった。




 2000/06/09 (Fri)

「ドキュメント地球時間 ウォーレン委員会 ケネディ大統領暗殺の真相は 後編」NHK教育 毎週金曜日22時〜22時45分
 この番組のレポートを信じれば、ウォーレン委員会の仕事は粗雑極まりないものだったということになる。また、そうとしか思えないほど、このレポートは丹念である。ウォーレン委員会もこれくらい丁寧な仕事をすればよかったのに。
 にしても、ケネディという人は、アメリカの政界にあって、どのように評価されていたのだろう。個人的には、ジョンソン大統領や委員会の多くのメンバー、スタッフが、ケネディのため、徹底的に真実を明らかにしようという意思を一度も示していないことがすごく気になった。
「終わったことだ。あとはどうでもいい。それよりも政局の安定である。そのために、簡単に決着をつけよう。あたりさわりのない、オズワルド単独犯という結論を承認しておこう」
 かれらは、そういう目的意識のみで委員会を運営し、報告書を作成した。あのケネディが、このように扱われていたのである。わたしとしては「そういうものなのかねえ」と言うほかはない。
 ところで、日本人はどうなのだろう。こういう事件が起きたとき、やはりアメリカ人と同じように怪しく動くのだろうか。
 おりしも小渕前首相が急逝し、その地位委譲に関して、さまざまな噂や憶測が流れている。その過程を見ていると、似たような画策は日本でもありうるような感じがしてくる。小渕−森の政権交替に関して、NHKはより早い時期に、この番組に匹敵する内容のドキュメンタリーを制作し、放送してほしい。いかにすぐれた番組でも、37年も過ぎてからつくられたのでは、「すべては謎ばかりだ」でラストをまとめなくてはいけなくなる。それは、何があっても避けていただきたい




 2000/06/10 (Sat)

「中央競馬ワイド中継」TVKテレビ 毎週土曜日12時半〜14時半
 第7レースでムーンクラフトが勝った。ここのリンクを見ていただきたい。「Go! Go! MoonCraft -- 競走馬ムーンクラフト」というページを紹介している。そのムーンクラフトだ。わたしの友人が共同馬主のひとりとしてかかわっている馬である。過去に1着、2着に入ったこともあるというのだが、わたしが見るようになってからは1度だけ2着に入った以外、ずうっと3着がつづいていたので、個人的にブロンズコレクターと呼んでいた。しかし、それも、きょうで終わりとなる。おめでとう。若旦那。あ、戦歴その他については、こちらもどうぞ。




 2000/06/10 (Sat)

「地球に好奇心 南京・国宝修復師〜指先によみがえる“長江文明”」NHK衛星第2 毎週土曜日19時半〜20時45分
 以前、日本における重要文化財の修復について意見を述べたことがある(「よみがえる真言密教の美〜東寺講堂」)。その中で中国での修復作業に関しても少し触れたが、あそこで書いたのは、むかし読んだエッセイか何かに記されていた二次情報である。いま、本当にそのような方針で修復がなされているのかどうかについては、ちょっと自信がなかった。そこへ、この番組の放送である。ナイスなタイミングではないか。らっぴー。といっても、この番組のほとんどは青銅器の修復作業で、いささか事情が異なっていた。先に述べた件と重なっているのは、ついでという感じで紹介された水墨画の修復過程だけである。もっとも、これだけでも彼我の方針の違いがけっこうよくわかる。中国では、経年変化で薄くなった水墨画の墨色を完全に戻し、本当に新品同様に直してしまうのである。番組内でも、どこを修復したのか見分けがつかないと言っていた。日本の場合、油絵などはこれに近い修復をおこなっているようだが、古い文化財、たとえば曼荼羅などは、こんなふうには修復されてない。ぼろいものはぼろいまま、色が薄くなったものは薄くなったまま、その状態を保つように修復がおこなわれている。どちらがいい、悪いはべつとして、国によって修復の基準にこれほどの差があるのである。おもしろい。
 で、肝腎の青銅器の修復だが、これがまた大胆で興味深い。一応、どこを修復したのか後世の人間にわかるようにしてあるものの、修復師は、錆の多くを落とし、破片をはんだでつなぎ、パーツをつけ加え、色を塗って古色をだす。結果、ぱっと見には、完品にしか見えないようにしてしまう。「そうか。故宮博物院にある殷時代の青銅器なんかも、こうやって復元されていたんだ」と勝手に思ってしまった。もしかしたら、もとの姿そのままに伝えられてきたものかもしれないが、こういうものを見てしまうと、後に修理復元されたものとの区別がほとんどつかないので、修復品ではないかと思ってしまうのだ。しかし、おかげで、重要文化財の本来の形がどういうものだったのかが、一目でわかるようになった。日本の土器なんかは、あとで補ったパーツはまったくべつのものにしてあるけど、中国の青銅器はそうではない。これもまた中国のやり方であろう(違うかな)。でも、上野の国立博物館に所蔵されている、あの有名な遮光器土偶なんか、左足が欠けたまま展示されているよね。この番組を見た限りでは、中国なら新しく足をつくってくっつける(見本となる右足が存在しているから)。そういう感じだ。いろいろと参考になった。




 2000/06/11 (Sun)

「WBA世界ライト級タイトルマッチ ヒルベルト・セラノ vs 畑山隆則」TBSテレビ 15時半〜16時54分
 よく勝ったなあ、というのが正直な感想。結果だけ見れば圧勝だったのだが、ボクシング自体はチャンピオンのほうがはるかにうまかった。相手の動きを読み、的確にパンチを繰りだす。差は、減量による体力の消耗と、パンチ力にあった。というか、チャンピオンが打たれ弱すぎた。しかし、1年のブランクがあって、あの果敢な試合だから、畑山選手はすごい。これは賞賛しなくてはいけない。チャンピオンになった以上、今後の課題は防御のより向上と、空振りを減らす努力である。とくに空振りが多いのは気になった。一般的にハードパンチャーは、当たればオッケイだから、空振りが多くなる。ホームランバッターに三振が多いのとよく似ている。が、これではスタミナの配分に狂いがでる。相手が相当に強い場合は、致命傷になったりする。バランスが崩れ、打たれやすくもなる。畑山選手が次期挑戦者として指名した坂本博之選手がそうだった。このあたりが初防衛戦までに、大きく改善されていることを望む。
 ところで、坂本選手だが、試合終了後に解説席につき、質問を受けていた。しかし、その答がおかしい。質問の意味が理解できずに問い返し、それに対して、アナウンサーが内容を説明し直してもよくわからなかったらしく、問いとはまったく異なるピントのずれた答を返していた。とまどうアナウンサーの表情が印象的だったが、これはひじょうに気になるやりとりだ。もしかして、パンチドランカーの症状がでているのではないだろうか。この見立てが外れているのならうれしいけど、そうでない場合、まずいことになる。試合前にきちんと検査をされたほうがいいかもしれないと思ってしまった。




 2000/06/12 (Mon)

「ゲートキーパーズ」WOWOW 毎週月曜日18時半〜19時
 久しぶりにアニメである。ひととおり扱ってしまうと、アニメはなかなか取りあげられなくなってしまう。よほど出来がいいか、よほどひどいときしか話題にできないのである。ふつうの作品に対して、あらためて何か書いても、意味はないし、おもしろくもならない。まあ、便りがないのはふつうの便りということか(なんぢゃ、それ)。
 で、「ゲートキーパーズ」である。これも、とくに書くことはないのだが、今回は、友人の鉄ちゃん(注・鉄道マニアのこと。人名ではない)からクレームが入った。
「アニメでは電車に右側を走らせるのが好きらしく、今回の『ゲートキーパーズ』でも、2カットで右側を走っていた。それと、あの時代に新富士駅はない」
 ナイスな指摘である。こういうところをきちんと見ることは、わたしにはできない。でも、ひじょうに重要な部分だ。本人の許可を得て、紹介しておく。
 あと、ついでに書いておくが、あの名古屋弁の扱いはどういうことなのだろう。名古屋を小馬鹿にしたくてやったのだろうか。断っておくが、名古屋と名古屋人を弁護する気など、さらさらない。問題なのは、作品をつくる姿勢である。あそこででたらめな名古屋弁を用いて名古屋を笑いものにする必然性はまったくない。ふつうに描けばすむところだ。にもかかわらず、特定視聴者に対して無駄に不快感を与える、あのような演出をする。実に稚拙だ。やるのなら、その必然性のある設定を用意し、しっかりとした意図を持って、正確な名古屋弁で思いきり笑いものしてほしい。それが演出というものである。あれは、ただの頭の悪いお遊びだ。コンテを見た段階で、スタッフが誰も止めなかったというのも、ひたすらに情けない。




 2000/06/12 (Mon)

「スーパーテレビ 食うか食われるか!新宿ラーメン激戦区」日本テレビ 毎週月曜日21時〜21時54分
 以前は荻窪が激戦区といわれていたのが、いま東京におけるラーメンの中心地は新宿に移動したらしい。それも、新宿駅周辺ではなく、少し離れたところ2か所にその地域が分かれている。小滝橋周辺と新宿3丁目近辺だ。この番組はその2か所をレポートしている。わたし、ラーメンは大好きだが、もともと好き嫌いがひどいので、その好みもかなり偏っている。まず塩ラーメンがだめ。それと、海草が苦手で、ワカメが入っているラーメンもまったく食べられない。だから、わたしがラーメンを語るというのは、相当に無理がある。でも、ラーメンは食べたい。
 いま気に入っているのは、地元、調布のラーメン屋さんのメニューだ。テレビ東京のラーメン選手権にもでてくる有名店である。グルメ番組で紹介されることも多い。店については、後日、写真日記のほうで詳しく書くつもりでいる。
 で、新宿のラーメン屋だが、実は、まだどこにも行ったことがない。わたしは行列がいやなのだ。食事するのに並ばなくちゃいけないなんて、ごめんである。そのため、人気店にはなかなか行くことができない。それでも、荻窪のラーメン屋にはいくつか行った。偶然通ったら、すいていたので入ったというケースが多い。新宿のラーメン屋も、ヨドバシカメラや東急ハンズの近くにあれば、そういうことがあるのにね。残念である。仕方がないので、とりあえずはこうやってラーメン番組を視聴し、行った気になってすませている。また、そのうち通りかかることもあるだろうから、そのときのことを考えて、店の名前などを記憶しておくということもやっている(わりとトホホ)。今回見た中では、やはり、麺屋武蔵というのがいい。熊本ラーメンは苦手じゃないかという予感がする。しかし、小滝橋か。うーん。きっと行かないで終わってしまうんだろうな。




 2000/06/12 (Mon)

「ドキュメント Dash Dash ブランド女王懐は火の車」TBSテレビ 毎週月曜日24時55分(25時)〜24時25分(25時半)
 宇都宮宝石店放火殺人犯逮捕のニュースが入ったので、今回は5分ほど遅れてはじまった。タイトルでわかるように中村うさぎさんのルポである。噂のブランド腐海を拝見し、想像以上のすさまじさに、ちょっとびびった。しかし、まあ、内容はさほどのものではない。本人がいつも書かれていることを、そのまま映像で見せてもらったというだけのことである。
 重要なのは、番組の中でうさぎさんが角川書店の編集者からすき焼きの接待を受けながら、300万円の前借りをしているシーンである。こういうのを見て、作家というのはいい商売だなあと思う人がいる。とんでもない勘違いである。あんな扱い、ふつうはしてもらえない。とくに昨今は未曾有の出版不況で、あのような厚遇は皆無になったといっていい。自慢じゃないけど、わたしには断言できる(本当に自慢じゃないな)。そもそもわたしの写真日記を読んでいれば、作家は外出することすらまれだということが理解できるはずである(わたしが例外だと主張する人も、少しはいる)。外食の主食はカレーかラーメンで、それ以外のものはめったに口にしない。一般的な作家とは、そういうものなのである。くれぐれも、こういったドキュメントを見て誤解をしないように。念のためということで、きちんと釘を刺しておく。




 2000/06/13 (Tue)

「BOYS BE...」WOWOW 毎週火曜日18時30分〜19時
 実写の洋画と契約して、その映像を作品中で使用している。珍しい試みだ。さほど違和感がなかったのは、いつもより作画が丁寧だったせいかもしれない。上質の作画は七難を隠す。典型例かな。しかし、この洋画との契約、ビデオ販売ではどうなるのだろう。音楽でもそうだが、あちらものとの契約はお金がかかる。とくにビデオ販売ではそれが重荷になる。契約金の額や、契約の内容など、詳細を知りたいなあ。こういうの、けっこう気になってしまうのだ。
 ところで、この作品、見ているときに原作者の顔や姿、しゃべりが頭に浮かんできて、とても困っている。「週刊地球TV」の後遺症だ。こういう作品を書く人は、むさい三枚目の姿を世間にさらすのはやめたほうがいいと思う。どうでもいいことだけど。




 2000/06/14 (Wed)

「筋肉精鋭」TBSテレビ 毎週水曜日24時55分〜25時25分
 とりあえずスポーツバラエティといっていいんじゃないかな。筋肉番付のパチモンという気がしないでもないけど、あれほどの緊張感はない。たらたらと見ていると、たらたらと流れていって終わる。でも、つい見てしまう。そういう番組。だから、書くことは何もないのに、取りあげてしまった。いまの興味は、誰がなべやかんの記録を破るのかなということ。種目が種目だから、小柄で体重の軽い人が有利だと思う。




 2000/06/14 (Wed)

「全日本プロレス中継」日本テレビ 毎週水曜日25時45分(26時15分)〜26時15分(26時45分)
 三沢解任騒動後、最初の放送である。期待して待っていたのだが、野球中継のおかげで30分遅れた。しかも、解任騒動への言及はなし。番組末で、ようやく来週、16日に予定されている三沢の記者会見を放送するという予告だけが流れた。一方、注目されている馬場元子取締役だが、これは新団体設立を目論んでいる三沢選手の自作自演劇であるという声明をだしたらしい。たしかに解任経過は不自然である。しかし、にもかかわらず、元子取締役を擁護する声はどこからもでてこない。選手も、わずかに川田選手ひとりが全日本残留を確約しただけだ。渕選手が電話で残留を伝えたと言われているものの、これはまだ正式な契約ではない。理由は、よくわかる。元子取締役に人望がないのだ。むかしから、彼女に関しては、わたしは悪口しか聞いたことがない。あるプロレス誌の編集長は「この仕事をやめたら元子がやってきたことをみんな暴露してやる」とまで言ったほどである(注・その雑誌はもうなくなった。でも、その暴露はまだなされていない)。
 というわけで、選手は圧倒的に三沢支持だ。憶測だが、親猪木の藤波社長派にうんざりした坂口会長が蝶野一派とともに新日をでて三沢選手と組み、新団体を設立などという噂も流れている。どうなるのか、いろいろと楽しみである。プロレス界って、何年かに一度はこういう再編成の大波がやってくるんだよね。

 注・17日未明の更新ではアップに手違いが生じ、文章の一部が欠落してしまっていた。再更新しておく。

 付記
 更新をする前に会見が報道された。なるほど。渕、川田、馳、モスマン選手、和田京平レフェリー以外はすべてでていってしまい、三沢選手を中心にして新団体をつくるのね。やはり、人間に必要なのは、なによりも人望だということか。もって他山の石としておこう。
 にしても、「このままでは馬場さんのプロレスを壊してしまうから独立した」という理由には、ちょっと笑ってしまった。うまい言いまわしである。いろいろと参考になった。




 2000/06/15 (Thu)

「トップランナー」NHK総合 毎週木曜日23時〜23時45分
 ゲストは漫画家の井上雄彦さん。もっとも、わたしはこの人の漫画をほとんど読んだことがない。知っているのは、アニメの「スラムダンク」だけである。しかし、この人、描く漫画にすごく力があるんだろうな。自分の考え方をきちんと言葉にできないところに、それがはっきりとでている。本人も言っていたが、映像作家は言葉で自分や自分の作品を語る必要はない。むしろ、語れないほうがいい。漫画だけで、フィルムだけで、ビデオだけですべてを語ってくれれば、それでいい。だから、この番組でいちばんよかったのは、執筆過程の映像ルポである。ナレーションが入っていないのもよかった。映像作家の中身は、そのまま映像で見せてもらうのを最善とする。それで、わかる人には十分にわかる。言葉は皆無であっても、かまわない。でも、それじゃ、一般向けの番組にはならんわな。そのあたりが大きなジレンマとなる。
 注・この番組は録画をしくじって、後半15分を見ていない。再放送があって、何か書くことに変更ができたら、また取りあげることにする。しかし、再放送してくれるんだろうか。>NHK。




 2000/06/16 (Fri)

「ドキュメント 地球時間 ヒンデンブルク号 豪華飛行船の悲劇」NHK総合 毎週金曜日22時〜22時45分
 あのヒンデンブルク号火災炎上事件の真相を描いた作品である。おもしろい。ものすごくおもしろい。火災の犯人が水素ではなかったという結論もおもしろいし、その原因を探っていく過程の描き方もひじょうにおもしろい。しかし、あの飛行船の外皮に塗ってあった塗料の成分がスペースシャトル用固形燃料の成分と同じだったというのは、相当に怖い。そりゃあ、盛大に燃えるはずだよ。しかも、その原因をツェッペリン社は事故のすぐあとに突きとめていたっていうんだもんね(なんらかの事情……保険金支払いへの影響とか、技術的欠陥を秘匿したいというナチスの意向とか……で公表されなかったらしい)。でも、この検証で、ナチスにダメージを与えることを狙ったアメリカが、ヘリウムを輸出禁止にしたため、ツェッペリン社が水素を使わざるをえなくなり、それによって、この悲劇が起きたという話は完全に想像の産物でしかなかったことが明らかになった。当時、「水素が原因ではない」という結論がきちんとだされていたら、飛行船がここまで衰退してしまうことはなかっただろうと番組は主張している。そうかもしれない。実に残念なことだ。いまからでも遅くはないから、大型飛行船が復活してくれないかな。あれは本当に美しい乗物だと思う。




 2000/06/17 (Sat)

「ガブリンチョ 劇ヤセ! 桜庭(秘)特訓」テレビ朝日 毎週土曜日16時〜16時半
 新聞でタイトルを見て、録画をセットした。4時になり、チャンネルを変えた。画面に映ったのは、桜庭あつこだった。




 2000/06/17 (Sat)

「未来への教室 フランク・ドレイク(1)〜ETのメッセージを聞け」NHK教育 毎週土曜日20時〜20時45分
 フランク・ドレイク博士による地球外知的生命体の探査計画紹介番組。無駄なことをしている。SETI@homeにも、意味は何もない。単なる時間の浪費だ。「40年も知的生命探査をつづけているのに成功しない」とドレイク博士は嘆く。ドレイク方程式というのは、文明の寿命を何年に設定しているのだろう。この場合、文明といっても、インダス文明やメソポタミア文明の話ではない。惑星外に情報を送りだせるレベルまで発達した文明ということになる。人類だと、マルコーニ以来だから、この文明年齢が今年でちょうど100年になる。となると、わたしの考えでは、せいぜい数百年止まりね。それ以上はつづかない(本当は百数十年程度と書きたいほどである)。人口増加問題を解決できない、あるいは解決する気をまったく持たない人類は、もう未来を失った。そろそろ終わりが近い。でも、とりあえず、来週の放送で文明寿命についてやるらしいので、わたしが意見を述べるのは、次回の放送待ちということにしておく。




 2000/06/17 (Sat)

「情報通信の未来 第1回 IT革命が世界を変える〜ネットワーク社会の行方」NHK衛星第1 23時〜24時
 携帯電話を中心にした世界の通信事情のレポート。ちょっと中身が予想と違っていた。だが、これはこれで興味深い。最近、ネットバブルが崩壊したとかいって、IT革命を極端に馬鹿にした発言がでてきている。でも、これはおかしい。夢の世界のように持ちあげる必要は皆無だが、だからといって、笑いものにするほど軽視するのにも問題がある。こういう技術革新と、それに伴う状況の変化に対しては、自然体で付き合っていけばいいのだ。ごくふつうに推移を見ていれば、何ができて、何ができないのかはすぐに見えてくる。重要なのは、これまでにできなかったことが、いつの間にかできるようになっているというのに気がつくことである。それによって、捨てられていたアイデアが復活する。それをビジネスとして動かすことが可能になる。IT革命とは、そういうものなのである。むろん、アイデアを持っていなかった人、これからも生みだすことのできない人には、なんの関係もない。そういう人は、これまでどおり地道に生きていけばいい。生きていけるかどうかは不明だけど……。しかし、無理をする必要がないことはたしかである。現実に、わたしはiモードを持っていないもんね。使っているのはH"である。しかも、これですら、使うのは月に1、2度しかない。支払っているのは、ほとんど基本料金だけである。つまりは、そういうものなんだよね。
 ところで、この番組では携帯電話による電磁波の影響についても少し取りあげていた。結論は、まだ完全にだされてはいないが、いま現在の時点では、どう調べてみても、危険性が見当たらないという状況となっている。たぶん、今後もそれ以上の結論がでることはないだろう。携帯電話やパソコンのだす電磁波なんて、その程度のものでしかないのである。それよりも電磁波強迫神経症の蔓延のほうが、より深刻な問題だと、わたしは思ってしまうなあ。電磁波が気になり、不安感を募らせている人は、対策エプロンなんかを買うよりも、精神科か心療内科に通ったほうがいいんじゃないかな。




 2000/06/18 (Sun)

「GTO」フジテレビ 毎週日曜日19時半〜19時58分
 このアニメも、音楽をいろいろと大胆に使ってくれる。ちょっと前になるが、「七人の侍」のサウンドトラックが高らかに鳴り渡ったときは、とくに驚いた(映画の撮影で廃校を爆破するというエピソードが入っていた回)。こんなの、ありかよって感じね。そして、今回は「ど〜なってるの」のテーマ音楽である。ま、こちらは同じ局のBGMだから、あってもおかしくないんだけど。でも、これってどういう契約をしているのかな。ビデオでも変更なしなんだろうか。「BOYS BE...」と同じく、こちらの契約内容も教えていただきたいものである。




 2000/06/18 (Sun)

「BS特集 情報通信の未来 第2回 モバイル革命は何をめざすのか〜シンガポール国際フォーラムから」NHK衛星第1 23時〜24時半
 2回めは、シンガポールでおこなわれたシンポジウムを中心とした内容だった(関連映像は17日放送ぶんの一部を流用)。通常、この手のシンポジウム中継は途中で飽きてしまうのだが、今回は、最後までおもしろく見られた。これから天下をとるぞと意気ごんでいる人たちの話は活気があって、つい引きこまれてしまうね。とくにノキアとエリクソンのパワーが目立った。やる気満満という雰囲気が、言葉から伝わってくる。いちばん見劣りがしたのが、日本から参加していたNTTドコモの進藤という取締役。ひとりだけ日本語で話すし、内容もつまらない。官僚の答弁みたいな原則論をこういう場でぼそぼそと語るってのは、すごく恥ずかしいぞ。もっとビジョンを明確に開陳できる人はいなかったのだろうか。とてもかっこ悪かった。




 2000/06/18 (Sun)

「'00 ル・マン24時間レース」テレビ朝日 22時55分(23時5分)〜24時28分(24時38分)
 17日のスタートから何度も放送されているが、ここはひとつゴール時間帯に代表してもらおう。野球で放送は10分遅れた。
 しかし、ひどい。こんなひどいレース中継はめったないぞというくらい不出来な放送だった。
 いちばんひどいのは、順位などのレース情報を常時映しだしていないこと。耐久レースは何がどうなっているのか、まったくわからなくなる。ましてやこのようにとびとびで放送されたら、よけいに視聴者は混乱する。それに対する配慮がほとんど払われていない。まず、そこにあきれてしまった。
 つぎは、チームテレビ朝日中心の内容である。ああ、うざったい。無用に褒めちぎるし、たいした状況でもないのに、アナウンサーがぎゃあぎゃあ騒ぐ。節度ってものがないのだろうか、この局には。
 最後は時間つなぎの意味なし映像。この番組の構成をした人はきっとカーレースが嫌いなんだね。だから、視聴者の心理がぜんぜんわかっていない。それで、こういうあほらしい映像を流してしまう。カーレースを見る視聴者は、好きでレースを見ているのである。なのに、レースの映像を流さないで、どうする。頭悪すぎじゃないか。よくこれで、馘首にならないものである。わたしが社長なら、即お払い箱だね。
 というわけで、実に情けない中継であった。来年もここで放送するんだろうか。できれば、他局に譲ったほうがいいよ。本気でそう思う。




 2000/06/19 (Mon)

「er 救急救命室」NHK衛星第2 毎週月曜日23時〜23時50分
 少し前に「ザ・プリテンダー」というタイトルのドラマが放送されていた。アメリカ製のドラマで、主人公は政府の某秘密機関によって怪しい訓練を受けながら育てられた特殊能力者が主人公である。この主人公は、本や資料を読むだけで、どんな職業であっても、すぐにそのエキスパートになることができる。あるときはF1のパイロット、あるときは競馬の騎手、そして、またあるときは凄腕の外科医……。なぜ、技術まで身についてしまうのはかは不明だが、とにかく、ありとあらゆる職業の人間に身をやつし、プリテンダーは政府機関の追求をかいくぐりつつ、自分自身の謎を解くために世界中をさすらっていくのである。
 てなわけで、アマンダ・リーだ。
 設定のおもしろさに比べて、毎回のエピソードのかったるさ、安っぽさがいやになり、すぐに見るのをやめてしまった「ザ・ブリテンダー」だけど、なんと、erで甦っていたのね。びっくりした。にしても、かわいそうなのはケリーである。部長の座争い、よりよって偽医者に惨敗していたとは。つい同情してしまった。




 2000/06/21 (Wed)

「全日本プロレス中継 最終回」日本テレビ 毎週水曜日25時45分〜26時30分
 三沢選手離脱に伴い、中継打ち切りである。前にも、同じようなことがあった。ジャイアント馬場選手離脱に伴う「日本プロレス中継」の打ち切りである。歴史は繰り返すとは、よく言ったものだ。あのときも選手会と会社側はひどく対立していた。日プロの芳の里社長と全日プロの馬場元子未亡人の姿が重なって浮かびあがってくる。しかし、これで、本当におもしろくなった。近ごろマッチメークにマンネリを感じていたのだ。とくに新日と全日の二大勢力にはちょっと飽きがきていた。これで、ほどよくシャッフルがおこなわれる。やはり、こうでなくてはいけない。わたしは大歓迎である。でも、放送権をスカパーには譲らないでね。わたしは契約していないんだから。




 2000/06/22 (Thu)

「クローズアップ現代」NHK総合 月−木19時35分〜20時
 カラスの被害レポート。ハシブトガラスに襲われ、怪我をする人が続出している。実際、うちの近くにもカラスがたくさんいて、近所の人はみな怖い思いをしているという。対策は簡単だ。有害鳥獣に指定して、殺してしまえばいいのである。……と書くと、また過激な発言を勝手に言い散らしていると思われるかもしれない。実際、そうである。それは、わたしも承知している。
 だが、人間と他の動物は、同等の立場の場合(ペットや家畜ではないということね)、同じ空間には共存できないのだ。これはたしかである。共存できるのは、寄生虫と細菌くらいだ。それ以外の生物は、人間が占めている空間から必然的には除される。それが生物というもののの宿命だ。現実に、鳩やスズメに対して、カラスは同様のことをしている。したがって、生物が他の生物に対してそうすることにクレームをつけても、意味はない。当然のこととして、敵対したときは、殺してしまうのが正しい自然の掟ということになる。なんだったら、試しに年に7日間ほど、カラス殺し放題週間というのをつくってみればいい。ただし、銃器の使用はだめ。エアガン、ボウガン、スリングショットも禁止。木刀、棍、トンファなどのみが使えることにする。あと、毒餌はだめで、罠だけならオッケイというところか。ちょっと人間側に不利かな。でも、これくらいのハンディは与えてもいいと思う。絶滅させるのが目的ではない。場に見合った適正な数に戻すために、殺すのだ。そもそも、ネズミやゴキブリはよくて、カラスは殺さないようにしようというのがおかしい。対象生物がなんであれ、害があれば駆除する。これが原則だ。追い払うだけというのは、何よりも論外である。追えば、カラスはよその地に行き、そこを荒らす。いうまでもなく、これは自分さえよければいいという問題ではない。すべての人びとが、いま困っていることなのである。




 2000/06/22 (Thu)

「にんげんドキュメント 96歳の大滑降〜プロスキーヤー三浦敬三」NHK総合 毎週木曜日21時15分〜22時
 96歳のスキーヤーが、立山の雪渓を滑る。すごい話である。想像すらできない。雪渓で滑るのには、まず立山に登らなくてはならない。これがもう驚嘆すべきこととなる。立山三山は3000メートル級の山としてはもっとも登りやすいところではないだろうか(わたしも、立山まではあっさりと到達できた。あぶなかったのは、そこから剣までである)。だが、それでもそれなりの体力が要る。ウリナリのマッターホルン登攀部は、立山登頂だけで何人かがあごをだしていた。そこに96歳の人が登っていくのである。すごいとしか言いようがない。しかも、登ったあとで、最大斜度30度の雪渓を滑る。雪質はもちろん悪い。わたしは月山の春スキーに何度も行ったが、表面が土ぼこりで汚れた腐りぎみの雪は、けっして滑りやすくない。そこを、板をずらして速度を殺しながら、慎重に滑っていく。かなりの脚力である。カービングではなく、板をずらして滑るのは、96歳としては当然の滑走法だ。この年齢で転んで骨折したら、それは致命傷になる。それは番組内でも言っていた。怪我をしないというのは絶対の大前提であろう。見ているだけでも腰が引けてしまったが、とりあえず、それは気にしない。ここまできたら、100歳になってもあの大雪渓を滑っていただきたいと思う。もちろん、テレビ中継もしてね。




 2000/06/23 (Fri)

「トップランナー」NHK衛星第2 14時15分〜15時
 井上雄彦さんがゲストだった6月15日放送ぶんの再放送。見損なっていたラスト15分を見ることができた。「スラムダンク」連載終了に関しての発言で、井上さんがいったんは語ろうとしながら、それを途中でやめたところが、とても印象的だった。視聴者や出演者、観客には不満が残ったかもしれないが、この態度は正しい。作品で語りきれなかったことを語ってはいけない。ましてや井上さんは漫画家である。絵で語るべきものを言葉で語っても、それは意味を持たないのである。それが、どれほどに納得できる内容であったとしても。
 ということで、創作の品質をきちんと把握している井上さんは、漫画家としてもっともっと伸びることだろう。期待している。でも、アニメ化されない限り、わたしが「バガボンド」を目にすることはない。そして、アニメ化されたら、それはべつの人の作品となる。「バガボンド」が吉川英治作品ではなくなったように。




 2000/06/23 (Fri)

「コレクター・ユイ」NHK教育 毎週金曜日18時〜18時25分
 第1シーズンよりも内容がおたく向けになり、作画も安定してきて、ようやく評価可能なレベルの作品となった。しかし、冒頭いきなり「うーやーたー(テレビ版『少年ジェット』のミラクルボイス。むかし、風忍さんがこれをマスターしようとして地下駐車場にこもり、1日中練習をつづけたために喉をつぶしてしまったという恐ろしい技)」はないだろ。喜んじゃうじゃねえか。とはいえ、三石琴乃さんは「少年ジェット」を見ていなかったらしく、口調が少し違っている。とくに「たー」が弱い。こういうところできちんと演出がなされていないとネタが腐るので、音響監督はそのあたりも丁寧に指導してほしい。って、そういうものかよ、これ。>わし。
 そうそう。ネタといえば、先回の予告で、わたしは「セーラームーン」ネタを期待していた。三石さん演じるフリーズが、学校に入ってセーラー服を着るのである。期待しないほうが(おたくとして)おかしい。でも、ネタらしいのは1ポーズだけだった。制服も、腰のリボンくらいしか雰囲気がでていなかった。せめて、学園にいる間のフリーズのせりふは、すべて「うさぎ」でやってほしかったなあ。コレクター・アイも「ちびうさ」でやってくれればよかったのにとまでは言わないから。って、これのどこが評価だよ。>わし。




 2000/06/24 (Sat)

「サクラ大戦」TBSテレビ 毎週土曜日17時30分〜18時
 作画に恵まれていない作品だったが、ようやくそこそこの絵で見ることができた。いうまでもなく、作画は作品を評価する基準のほんの一部でしかない。しかし、一部でありながら、その出来不出来は作品の直感的印象を大きく左右する。あの箸にも棒にもかからない「ラブひな」も、作画が高いレベルで安定しているから、それなりの人気を得ることができている(視聴率はよくないけど)。優秀な作画スタッフの確保はプロデューサーの重要な仕事だ。でないと、他のスタッフがどんなにすぐれていても、注目を浴びる機会が減る。それはなんとか避けていただきたい。
 で、「サクラ大戦」だが、気になっているのは本編ではない。OPである。OPで歌劇団の面々がパラパラのような手踊りを見せている。この動きがおもしろい。モーション・キャプチャーだろうか。アニメーターによる、技術と想像だけのアニメーティングではないという感じがする。動きが比較的なめらかなのに、デッサンが狂っているからだ(OPの終わりのほう、プロデューサーの名前がでる前後の絵が、とくにわかりやすい)。実写の肉体をトレースすると、デッサンは狂う。昨今、流行りの3D美少女キャラというのがそれだ。テライユキなど、見ていて気持ちが悪くなってしまう。すぐれた画家は、そういうデッサンを巧みに修正して、流麗な作品に仕上げる。しかし、3D-CG界には、まだそのレベルの画家がいない。話が少しそれたが、「サクラ大戦」のOPにも、そういうデッサンの狂いが強く感じられる。あの作画、どのように描かれたのかをぜひ知りたい。アニメ雑誌で特集してくれないかな。
 ところで、この設定、なぜ彼女たちは、副業だか本業だかで歌劇団をやっているのだろう。緊急出動で舞台に穴をあけるなんてこと、彼女たちにできるんだろうか。そういう設定なら、それでもいいが、それだとちょっと違うんじゃないかなという気も少しする。このあたり、矛盾なく納得させてくれるエピソードをひとつ見せてもらえると、うれしい。それができないのなら、そもそも、こういう設定をつくってはいけないということになると思う。




 2000/06/24 (Sat)

「未来への教室 フランク・ドレイク(2)〜大アリゾナに宇宙人を探せ」NHK教育 毎週土曜日20時〜20時45分」NHK教育 毎週土曜日20時〜20時45分
 ドレイク方程式のL(文明の寿命)は1万年であった。長すぎると思うなあ。そもそもある生物種の滅亡が常につぎの生物種の隆盛をうながしてきた地球の歴史を紹介しながら、なぜにそれほど人類の延命を願うのだろうか。この人も、やはり「神は自分に似せて人間をつくった。人間は神に選ばれたものとして、他の種を支配し、その保護をおこなう」というキリスト教的ヒューマニズムにどっぷりとはまってしまっているのかな。だとしたら、早く目を覚ましていただきたいものである。
 しかし、子供たちが宇宙人に送る平和の象徴としてピースマークを描いたのには笑った。それが理解できるETなら、いまさら交流など必要ないと思う。




 2000/06/24 (Sat)

「世界ふしぎ発見! さよなら20世紀 人類月へ行く!」TBSテレビ 毎週土曜日21時(21時半)〜21時54分(22時24分)
「土曜プレミアム アポロ計画・月に挑んだ男たち(後編)」NHK教育 毎週土曜日22時〜22時50分
 アポロ計画である。「世界ふしぎ発見!」がバレーボールの試合で30分遅れたため、アポロがふたつ重なってしまった。うーん、やっぱり有人宇宙計画はいいなあ。人類は宇宙にでていかなくてはならない。わたしはつねづね、そう思っている。そのことについては、もうあちこちで書いているため、ここでは省くが、アポロ計画は、その考え方のすべての規範となるプロジェクトである。宇宙ステーション建設や有人火星旅行計画も、アポロのときの勢いのように、がんがん推進してくれるといいのだが、なかなかそうはいかない。ま、クラークが予言しているように、しばらくしたら、チャイニーズ・ヘゲモニーが台頭してくるだろうから、それを期待しよう。結局は二大国が競い合わないと、何も動いてくれないということである。やれやれ。




 2000/06/25 (Sun)

「選挙速報」各局 20時前後〜深夜
 わたしは小学校2、3年生ころからの選挙おたくである。選挙速報がはじまると、テレビの前から一歩も動かず、深夜までひたすら選挙速報を見つづけていた。当時は、即日では結果がでなかったので、翌日の午後まで楽しむことができた。いまはすぐに終わってしまうので、ちょっとさびしい。しかし、選挙おたくであることにかわりはない。
 今回の速報は、CGなどを利用した派手な演出が目立った。が、それらの演出に何か効果があったかというと、そういうことはまったくない。チャンネルを切り換えていて、思わず見てしまうのは、田中真紀子候補などのおもしろい談話が入っているときだけだ。あとは淡々と経過が表示されているだけのNHKを見てしまう。知りたい情報が、それのみだからである。へんな演出がおこなわれているところがでてくると、即座にチャンネルを変える。時間の無駄だもんね。そんなの見ているひまがあったら、とにかく数字を見たい。選挙速報だよ。CGバラエティじゃないんだよ。わかっているのかなあ。民放のディレクターたちは。
 なお、候補者とのやりとりでいちばんおもしろかったのは、馳浩候補とジャストミート福澤キャスターのそれ。「馳さんが所属されているプロレス団体から選手が大量離脱し、新団体を結成してプロレス界の枠組みが大きく変わろうとしていますが、政界の枠組み激変については、どのようにお考えでしょうか」って、よそじゃ聞けない、前ふりね。拍手してしまった。田中真紀子候補に対して「このひげは、おとうさまのマネをしてはやしたんですよ」と媚を売る久米宏キャスターの態度には苦笑しかしなかったんだけど。




 2000/06/26 (Mon)

「金田一少年の事件簿」日本テレビ 毎週月曜日19時〜19時半
 ロサンゼルスで起きたチェスのチャンピオンシップ会場での殺人事件を明智警視が解く番外編。過去に、刑事の目の前でおこなわれている銃刀法違反行為をまったくとがめようとしなかったとか、高校生の容疑者(金田一少年自身のこと。むろん、現行犯ではない)に逮捕状なしでいきなり手錠をかけ、警察署に連行する途中、公園のトイレに行かせて逃亡させてしまうとか、長崎県警の刑事に「俺は警視総監賞を5回ももらっている」と叫ばせるとか、数々のでたらめをなんら恥じることなく描いてきた作品なので、正直を言えば、これについては何も書きたくない。でも、見ていながら黙っていると、気がついていないのではと思われるから、いやいや記しておく。この作品の関係者、ディープ・ブルーがどういうコンピュータなのか、誰も知らなかったんじゃないの? あれはそのへんのショップで売っている5〜600ドルのパソコンとは、ものが違うんだよ。本当に、あの程度のパソコンで、あのレベルの不正行為が成立すると思っていたの? うんざりしちゃうなあ。




 2000/06/26 (Mon)

「ネイチァリングスペシャル 聖インダス大巡礼」テレビ朝日 20時2分〜22時24分
 ガンガーの源流であるガンゴトリ氷河(わたしの作品、「魔道神話」にもでてくる)は、いろいろな番組で何度も放送されてきたが、インダスの源流は珍しい。ナレーションでは世界ではじめて映像におさめたと言っていたけど、テレビはいつもそう言いたがるから、あまり信用できない。そう思いながら見ていた。実際の話、番組でインダスの源としている獅子の口はべつとして、カイラス(カイラースとか、カイラーサなどとも表記される)自体はよく知られた美しい山である。写真集も小学館からでている。松本栄一さんの「KAILAS(ISBN4-09-680423-1)」だ。マーナサローワル湖(番組ではマナサロワール湖と表記)もこの中に紹介されている。でも、こうやってビデオで撮影された映像で見ると、しみじみとすごいところだね。よくぞ行ってくれたと感じ入ってしまう。カイラスは舐めるように撮影されているし、旅の途中で出会う人びとの描写も、ひじょうにおもしろい。放送前の先入観は撤回。獅子の口(シンギカバブ)に到達する最後のところでは、つい居ずまいを正して見てしまった。民放のドキュメンタリーとしては群を抜いた出来といっていいんじゃないかな。とくに樹木稀林さんのナレーションがよかった。その語り口が、民放ふうの仰々しさ、騒がしさをみごとにやわらげている。ナイスなキャスティングであった。

 付記(ぼやき?)
 今回の放送は三宅島の緊急火山情報のテロップががしきりとでてきて画面に重なり、映像がひどく汚れてしまった。噴火の恐れが大というのは、やむを得ないこととはいえ、迷惑な話である。デジタル放送になったら、こういうテロップを消すことは可能になるのだろうか。可能になってほしいなあ。




 2000/06/27 (Tue)

「BOYS BE...」WOWOW 毎週火曜日18時30分〜19時
 すごいせりふが入っていた。
「知ってます? 先輩。(中略)実は雑誌で読んだんですけど、世紀が変わる瞬間って、千年に1度しかないでしょ」
 知らねえよ。初耳だよ。こんな馬鹿ぜりふ、どうしてアフレコのときに気がつかないんだ。ちょっと信じられない。シナリオライターは頭を丸めて反省すべきだね。マジにあきれた。文字どおり、桁違いの大ボケ。金田一少年も真っ青である。
 それと、ついでに書いておこう。2000年12月30日午後7時9分の月齢は4.7である。満月や半月じゃない。ほとんど三日月ね。この日、日本では午後8時半ごろ地平線に月は沈み、見えなくなる。つぎの月の出は、31日の午前10時半ごろである。31日の午前3時25分40秒に、月を見ることはできない。ステラナビゲータでちょこちょこっと調べたら、すぐにわかった。このアニメのスタッフは、その程度の手間すら省いている。作品をつくる資格がないんじゃないかな。

 付記
 番組を見られなかった人から「シナリオライターは誰か」という問い合わせがあった。書いておこう。EDには「脚本 川崎ヒロユキ」とクレジットされている。
 それから、当該せりふが「どのようなやりとりで流されたのか、わからない」という点についても、フォローしておく。著作物の引用については、法律による制限もあり、必要最小限の範囲に留めている。しかし、最小限にこだわりすぎて状況が正しく伝わらなくなっている場合は、必要な範囲とはいえなくなるので、少し長めに引用させていただくことにした。以下のとおりである。

「知ってます? 先輩」
「なにがぁ?」
「実は雑誌で読んだんですけど、世紀が変わる瞬間って、千年に1度しかないでしょ」
「それは、そうだがな」
「その千年に1度の一瞬に、好きな人と一緒にいると、ふたりは永遠に幸せになれるって噂があるんですって」




 2000/06/28 (Wed)

「ためしてガッテン これで安心! 真夏の紫外線対策」NHK総合 毎週水曜日20時〜20時45分
 いやあ、サングラスの選び方については、ガッテン、ガッテン、ガッテンだった。色が濃けりゃいいってもんじゃなかったのね。しかも、選びそこなうと白内障になる危険もあったのね。ちなみに、この前、買ったサングラスは顔にフィットするレンズカバーがついている。これさえあれば紫外線が目に入りこむなんてことは。金輪際ないのさ。今年は、これでばっちり目を保護しよう。って、外出しないじゃないか。>わし。




 2000/06/28 (Wed)

「その時 歴史が動いた〜『桃太郎海の神兵』公開の時」NHK総合 毎週水曜日21時15分〜22時
 ぐあああああ。またもや三宅島の地震情報が入ってしまった。何も、この映像にテロップをかぶせなくてもいいじゃないか。しかも、あんなにしつこく。あまりにもひどい。手塚治虫さんがご健在だったら、きっと激怒されていたはずである。しくしく。再放送で録画し直そう。例によって、いつになるのか知らないけど。




 2000/06/28 (Wed)

「コロッセオ」日本テレビ 毎週水曜日 25時45分(26時15分)〜26時15分(26時45分)
 放送1回目から、野球の延長で30分遅れになった。しかし、OPのインパクトがすごい。いきなり「アイム チョーノ!」だもんね。日テレ、よくやる。半分あきれたけど、半分感心した。冬木選手の顔で遊ぶことも含めて、演出ということが何か、よくわかってらっしゃる。まさか、こういう番組になるとは予想していなかった。50以上あるといわれているプロレス・格闘技団体の動向をを30分で紹介するってのは半端じゃなくたいへんだと思うけど、とりあえず、がんばってほしい。視聴者は、こういう網羅的な情報がほしかったのである。それは間違いない。でも、掛布さん、何を言っているのか、よく聞きとれないぞ。あまりしゃべらないようにしてね。




 2000/06/29 (Thu)

「コメディー お江戸でござる」NHK総合 毎週木曜日20時〜20時45分
 杉浦日向子さんの江戸薀蓄が楽しみで見ているのだが、肝腎の本編のほうが、最近どうにもつまらない。伊東四郎さんが抜けたのが、響いているのだろうか。構成にも締まりがないし、ギャグの切れもいまひとつである。とくに終わり方が悪くなった。落ちが落ちになっていない回が多すぎる。ゲストでいいから、たまには伊東さんが戻ってこないかなあ。舞台で永年鍛えられた喜劇役者さんの芸を、ぜひまた見せていただきたい。




 2000/06/30 (Fri)

「メダロット 最終回」テレビ東京 毎週金曜日18時〜18時半
 うーん、いまいち。構成もよくないし、ギャグも滑っている。ちぎれるように話を組み立てられなかったのが、この結果なのだろうか。期待していただけに、残念である。「メダロット魂」には、がんばってもらいたい。腰の抜けるような展開とギャグを希望する。



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