「TV-Watch」2000年4月分

 

わたしが見たテレビ番組の感想を適当に掲載していきます。雰囲気としては、喫茶店の隅で仲間が集まり、見たばかりの番組をネタにして、勝手な放言をしているという感じです。読んだ人は、メールなどで反論をよこしたりしないようにしてください。ただし、事実誤認があれば、それだけは指摘に応じて訂正するつもりです。それ以外のクレームはいっさい受けつけません。


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 2000/03/27 (Mon)

「第72回アカデミー賞受賞式」
 WOWOWに移って、見づらくなった。うちのデコーダはリビングのテレビにしかセットしてないのだ。書斎で見られないのは不便である。しかも、WOWOWの同時通訳は質が極めて悪い。訳すことがまったくできなくて、途中で言葉を捨ててしまっている。午後の再放送の字幕で、ようやく何を言っているのかがわかった。来年はもっとまともな通訳を用意してほしい。これでは、いないほうがましである。
 で、肝腎の内容だが、相変わらずいい。オープニングも楽しいし、ビリー・クリスタルの司会も絶好調である。日本のアカデミー賞なんて、100年経っても、このレベルには追いつけないだろう。演出家もいないし、予算もないし、司会をやれるタレントもいない。
 わたしがとくに秀逸だと思ったのは、最優秀短篇アニメ映画賞発表の演出である。トイストーリー2のキャラクターたちがプレゼンターとなった。要するにアニメーションである。ご存じだと思うが、アメリカのアニメーションは、せりふと口がシンクロしていないとまともな作品として認められなくなる。せりふを録音してから作画するためだ。これにより日本のアニメはせりふと口が合っていないということで通常は二流作品として扱われている。
 トイスト2による受賞作発表も、せりふと口が完全にシンクロしていた。しかし、この発表アニメーション、絶対にシンクロできないところがある。いうまでもなく、受賞作品名を告げる瞬間だ。受賞作は当日、投票を管理していた法律事務所の人が持ってくる集計表に書かれていて、それが届くまでは、誰も中身を知らない。授賞式に出席するスターたちに混じって会場に入る黒かばん(タキシードとドレスにまるで似合っていなかった)を持った法律事務所の人の姿も、ちゃんと画面に映しだされていた。
 受賞式用トイスト2はその場でつくられるわけではない(当然だ)。事前に作成されている。だから、作品発表部分のせりふと絵をシンクロさせることは不可能である。そこで、演出家はどうしたか? キャラクター(主人公のガールフレンドのねーちゃん)が封筒から取りだした受賞作を記したカードで、ねーちゃんの顔(というか、ほぼ半身。おもちゃだから比率としてそうなる)を隠してしまったのだ。顔が隠れるということは口もとも見えないということで、その状態で受賞作を読みあげる声をかぶせてしまえば、絵がシンクロしている必要は皆無となる。うまいなあ。こういうのを演出と呼ぶんだね。WOWOWがスタジオに集めた日本側のコメンテータには、ここをちゃんと褒めてほしかった。かれらはいったいなんのために出演していたのだろう。あ、視聴者プレゼントの抽選役という大仕事があったんだな。納得。




 2000/03/28 (Tue)

「だあ! だあ! だあ!」NHK衛星第2 毎週火曜日18時〜18時半
 めちゃくちゃな設定と展開である。問題はこのめちゃくちゃが常識の範囲内でしかないことだろう。だから作品としてちぎれたものにならないし、傑出したものにもならない。とはいえ、はじまったばかりなので、しばらくは静観するつもり。しかし、そういったことよりも、あっと驚いたのがエンディングのTRF「BOY MEETS GIRL」だ。いまこの時代に、これを使うというのがすごい。この曲はオールディーズでもなければ、スタンダードでもない。中途半端にちょっとだけ古い、時代からずれてしまった曲だ。バンドをやっている息子に言わせれば「聴くのがいちばん恥ずかしい時期にきているサウンド」なのである。にもかかわらず、これを堂々と使ってきた。本気で感心している。また、これが実にうまく内容に合っているのだ。採用を決めたのは誰だろう。その勇気と着眼に敬意を表したい。
 ところで、これ、新規録音なんだろうか。最初は声優にでもカバーさせているのかと思ったくらい曲の印象が違っていた。で、TSUTAYAでTRFのベスト盤、「TRF WORKS」を借りてきて聴き較べてみた。たしかに、ぜんぜん違う。リミックスでは、こんなに変えられないと思う。とりあえず、サントラがでたら、チェックしてみよう。




 2000/03/29 (Wed)

「風まかせ 月影蘭」WOWOW 毎週水曜日19時〜19時半
 けっこういい。いや、いいというのは間違っている。わたしは基本的に好き嫌いで作品を評価しない。これは当然のことである。自分ひとりが勝手にそう思っているのならかまわないが、他者に対して評価を読ませるとなると、好き嫌いは絶対に言ってはならないことになる。これは自明の理である。わたしは嫌いな食材が多くて、とくにワカメを苦手にしているが、だからといって「ワカメは撲滅せよ。あんなもの食べているやつは人間じゃない」などと書いたりはしない。個人の嗜好とその評価は無関係である。仮にワカメに毒素があり、それが人間に害をなしているのなら、つぎのように書くことは問題なく許されるはずである。「ワカメに含まれている××という成分は人間のからだに悪いので、ワカメは食品として扱ってはいけません」むろん、そんな事実はないので、これは通用しないが、好き嫌いを無視して純粋に事象を客観的に評価するというのはこういうことなのである。
 さて、今回扱っている「月影蘭」だが、重大な欠陥がある。
 この作品はいうまでもなく、「素浪人 月影兵庫(+花山大吉)」である。テレビ時代劇ファンなら、ひと目見ただけでそれがわかる。蘭は兵庫であり、猫鉄拳のミャオは焼津の半次だ。それ以外の何ものでもない。姓が同じ月影で、酒とおからに目がないというところまで完璧にオマージュされている。ミャオの「もういいかげんに黙れ」というキャラ設定も、ひじょうになつかしい。わたしも焼津の半次を相手にテレビに向かって「うるさい。静かにしろ」と突っこんでいた口である。
 問題は、これがオマージュであることではない。逆だ。オマージュになりきっていないところに不満がある。
 どこが違うのか。
 尺である。
 月影蘭は、短い。30分番組では、月影兵庫はできない。あののったりとした展開。ここに主役ふたりのまぬけなかけ合いを生かす最大のポイントがある。飲んだくれて与太を飛ばしながら、いつの間にか事件に巻きこまれ、いつの間にか、それを解決してしまう。このリズムが30分では表現しきれない。とにかく1話1話があわただしすぎる。だから、登場するキャラそれぞれの印象が薄くなり、作品そのものの評価が大きく下がってしまう。はっきりいって、この設定を成立させるには最低でも45分、理想として60分の時間が要る。これはもう絶対に要る。譲れない。
 どうして、最初の1話だけ30分、あとは2本1話で1クール7本半のシリーズにしなかったのだろう。それが解せない(2本1話で13本、半年放送でもいいけど)。そうすれば、2本を一気に見られるDVDの発売が本当に楽しみになる。DVDは最初の1本(1話のみ収録)が3800円、あとは3話1本で6000円になっているが、これなら2本目以降は2話1本で4800円〜5000円という値段設定ができたはずである。
 というわけで、わたしは月影蘭をすごく気に入っている。しかし、作品としては高く評価できない。そういうジレンマに陥っている。ああ、悲しい。テレビシリーズが終わったら、年に1本くらいのペースでいいから1時間の尺でオリジナルDVDをだしつづけてくれないかなあ。そうしたら、わたしは買う。必ず買う。約束しておきます。




 2000/04/02 (Sun)

「おジャ魔女どれみ#」テレビ朝日 毎週日曜日8時半〜9時
 魔女の赤ちゃんに与えるための魔法ハーブを伊豆までもらいにいくエピソード。すばらしい。段取り、展開、キャラの動き、どれをとっても申し分なし。「#」がついても、その高い品質に瑕疵はほとんど見られない。そろそろ今期の新作アニメがでてくるころだが、このレベルに迫れる作品がいくつあるのだろうか。先期は全滅状態だった。見るべきところがあったのは少年週刊誌掲載漫画が原作の作品ばかりで、オリジナルは惨澹たる有様だった。健闘したのは、メダロット、∀くらいである。今期は豊作であることを心から祈りたい。




 2000/04/05 (Tue)

「陽だまりの樹」日本テレビ 毎週火曜日25時20分〜25時50分
 手塚治虫さん原作漫画のアニメ化。今回が第1話。時代遅れの古めかしい黴の生えた演出で、映像的に見るべきものは皆無だが、この作品にはそれがよく似合っている。時代劇のせいだろうか。丁寧につくられているし、CVのキャスティングにも好感が持てる。それと、絵が手塚さんのものそのままというのが、とくによい。手塚さんの作品は手塚さんの絵でアニメ化しないとだめだと思う。あの絵だから、柄杓で殴るシーンのように、いかにも漫画的な、いまどきだれも使わない演出であっても、さほどの違和感なく見ることができる。このクオリティが保たれることを祈りつつ、今後の展開に期待したい。




 2000/04/07 (Fri)

「サード・ウォッチ」WOWOW 毎週金曜日20時58分〜21時40分
 erに被害者(加害者も)を届けるまでのドラマ。主人公は警察官と救急隊員。舞台はニューヨーク。「er」のヒットでこういう作品がつくられるし、輸入されるようにもなった(プロデューサーは「er」の人らしい)。構成はアメリカのテレビドラマに多い群衆劇。1回目なので設定を見せる部分が中心になっている。したがって、まだ作品の評価段階ではない。ただ、ひとつだけ言いたい。OPにくだらない日本語版の登場人物紹介テロップを入れている。ドラマのいろはを知らない無能な担当者が、WOWOWの内部か下請け会社のどちらかにいるのだろう(あるいはその両方に)。こんなところにこんなものを入れたら、ドラマが台なしになる。つくった人の気持ちを考えれば、すぐにわかることだ。登場人物それぞれの素性や性格を物語の展開の中でどうやって視聴者に見せていくか、そういうこともちゃんと考えて作品は制作されている。そんな常識も知らないで、ドラマを扱うのは不遜以外の何ものでもない。担当者を即刻、馘首にし、あのOPを2回目以降は外してほしい。それがすぐれた作品を供給するテレビ局のつとめであり、作品に対する礼儀である。




 2000/04/08 (Sat)

「ジブリがいっぱいSP もののけ姫が帰ってきた!!」日本テレビ16時〜17時
「もののけ姫」がアメリカで公開されたことを記念してつくった番組らしい。もちろん、ポケモンのポの字もでてこない。ほぼ同時期に公開され、日本のアニメとして大ヒットしたのは、ポケモンのほうであった。あの不出来な作品が注目を浴びたことに、さぞかし「もののけ姫」関係者は不快感を抱いていることであろう。とはいえ、「もののけ姫」も、宮崎アニメとしてはもっとも出来が悪いものだから、あまり他の作品を悪くはいえないのだが。
 おもしろかったのは、、やはりアメリカとフランスの映画に対する見方の違いである。アメリカはテンポの早いスペクタクルを好み、フランスはゆったりとした重い描写を好む。重要なのは、声優に対する認識だ。アメリカでは「人気俳優が声をあてていないと、人気を得られない」とプロデューサーが言う。フランスのプロデューサーは「オリジナルが重要視されるので、吹替版と字幕版を用意した。吹き替えの声優も、俳優が目立ったり、声だけが自己主張してはいけないので、無名の人を起用した」と語る。フランス側の声優に関する意見は、傾聴に値するといっていい。それはそのまま日本語版「もののけ姫」の弱点を鋭く指摘している。日本語版では、森繁久彌や美輪明宏の顔が浮かんできて、ひどく迷惑した。日本にはすぐれた声優がたくさんいる。主要な役にはまずかれらを起用すべきであろう。その意味で、日本語版の「もののけ姫」は画龍点睛を欠いていた。
 なお、この番組では「日本製のアニメーションはアメリカではANIMEと呼ばれ、アメリカでつくられるANIMATIONとはっきり区別されている」という正しい情報を伝えていた。ひじょうに好ましい。「ジャパニメーション」などという死語は、日本のマスコミからさっさと追放されなくてはいけない。そんな言葉、もうほとんど使われていないのである。したり顔で「日本のアニメは、向こうでジャパニメーションと呼ばれています」なんてほざく自称アニメ通は不要だ。消え失せてもらいたい。




 2000/04/13 (Thu)

「太陽は沈まない」フジテレビ 毎週木曜日22時〜22時54分
 滝沢秀明(タッキー)主演のドラマの第1話。剣道に打ちこんでいた高校生が医療過誤で母を失い、その真相を突きとめるべく大病院に戦いを挑む……というストーリーらしい。日本製のドラマは久しぶりに見た。なぜ見たかというと、我が家のすぐ近くでロケをやっていたからである。タッキーや優香がやってきて撮影をしていた(と家人はいう)。撮影の真っ最中に、わたしもそこを通った。駅に行くには、必ずそこを通るのだ。しかし、わたしが見たのはスタッフだけだった。ううむ、タイミングが悪いぞ。
 というわけで、本当にこの作品のロケだったのかを確認したくて、今回は見た。が、1回目にそこはでてこなかった。でも、予告に少し映った。来週はでてくるようである。トホホ。来週も見てしまうのか(嘆くなら見るなよ。>わし)。
 で、作品だが、いかにもの日本のドラマである。展開がたるい。「er」なら、このあいだに、あと3、4人ぶんくらいの人生を見せてくれている。日本のシナリオライターでは、この程度の規模の人生を描くのが精いっぱいなのだろう(予算の制約もあるし)。しかも、タッキーに惚れる役の優香の父は敵役となる病院のドクターである。おいおい。そういう設定で恥ずかしくないのか(注・個人的には、こういうご都合主義は好き。そうでないと「鳴門秘帖」なんかは読めない)? とはいえ、これ、わたしがこれまでに見た日本のドラマの中ではわりとましなほうである。とくに尾藤イサオの情ない親父の情なさがいい(演技じゃなくて、地じゃないだろうか)。ただし、感情移入は不可能だ。こういう状況に陥った場合、わたしなら嬉々として裁判をはじめる。あらゆる方法、手段を使って病院の責任を追及する。燃えに燃えてしまう。ああいう親父のようにはなれない。
 ところで、母親と一緒に散歩に行った犬はどうなってしまったのだろう。それが気になってしようがない。2話以降でフォローしてくれるのならいいが、そうでないのなら、文句を言うぞ。帰ってこない母親を待つときに、何か演出としてからませるのかと思ったら、そういうこともしない。シナリオライターは視聴者が気にするであろう事象を察知し、それに対してきちんとフォローを入れておく義務がある。たとえ、せりふ一言でもいいから、始末をつけておく必要がある。それをしないのは、ただの怠慢だ。これは、才能の問題ですらない。監督がそのシーンをカットしていたのなら、さらに論外である。




 2000/04/18 (Tue)

「遊戯王 デュエルモンスターズ」テレビ東京 毎週火曜日19時28分〜19時55分
 ああ、だめだ、こりゃ。からだが受けつけない。新シリーズをつくる監督には、その監督の方針があるのだろうが、やはり、声優を変更すべきではなかったと思う(局や制作会社が一変していたとしても)。とくに前シリーズの配役が秀逸であった場合には。
 作品の性質上、説明台詞が多くなるという宿命が「遊戯王」にはある。これは演出では処理しきれない部分であり、そのぶん、映像作品としての質は低下する。しかし、それはそれでとくに問題ではない。重要なのは、それによってキャラクターデザインや声優といった、作品の魅力を補完する部分の重みが、より増していくということだ。だから、前シリーズの配役は、他のアニメ作品よりもはっきりとわたしの記憶に残っている。昨今、アルツ度の高いわたしとしてはひじょうに珍しく、主要配役の声優名をほとんど暗誦できるくらいだ。この呪縛を打ち破るのは容易ではないだろう。しかも、打ち破ることができても、作品の価値にはなんの影響も与えない。作品を作品として見てもらうのに、時間が無駄にかかるだけのこととなる。意味のないことをしたものだ。




 2000/04/18 (Tue)

「たけしの万物創世記 J-POP II〜ミリオンヒットの秘密」テレビ朝日 毎週火曜日19時54分〜20時48分
 ヒット曲を科学的に分析、共通項を見つけだして、それに沿った曲をつくり、歌手を選んでミリオンセラーを生みだそうという試みの2回目。前回は分析により原理らしきものを発見、条件に見合った歌手を募集するところまでだった。今回は、曲を完成させ、歌手を決定するところまでのドキュメント。おもしろい。いつもこんなふうに、毎週放送されるテレビ番組という部分をうまく利用して構成していてくれれば、どのテーマももっと強くアピールするんじゃないかな。選ばれた15歳の子は(歯並びを除けば)なかなかいい。でも、曲はちょっと首をひねってしまう。とっつきが悪い感じ。サビは凝りすぎのような気がする。もっと素直なメロディでないと客はついてこないのではないだろうか。と、素人のくせにえらそうな意見を述べておく。なにせ、CDを買う大多数の客は素人なんだから。




 2000/04/18 (Tue)

「ジャンクSPORTS」フジテレビ 毎週火曜日23時〜23時半
 スポーツ・バラエティ新番組の2回目。先週、後半だけを見て、おもしろいじゃないかと思ったのだが、すべてを見ていないので、今週はちゃんと30分を通して視聴した。わたしはスポーツを見るのが好きだ。ニュース、アニメ、ドキュメンタリーでよさげなものがなければ、必ずスポーツにチャンネルを合わせてしまう。野球も、駅伝も、ゴルフも、サッカーも、FIも、相撲も、チアリーディングも見る。オリンピックの開催期間中は仕事をしない。したがって、スポーツの裏話も大好きである。この番組は目のつけどころがいい。裏話を語らせる元スポーツ選手たちのジャンルも、うまく選びぬかれている。ちょっとボクシングが多くて女性アスリートが少ないけど。マラソンや相撲も入れてほしいなあ。しかし、わたしがいちばん気に入ったのは、世界のマイナースポーツの映像。ここをもう少し強化してくれると、わたしはもっと喜んでしまう。




 2000/04/19 (Wed)

「風まかせ 月影蘭」WOWOW 毎週水曜日19時〜19時半
 最終回。うーん、今回のはいいなあ。長さによる不満もちょっとだけしかない。おからもたくさん食べたし。あ、真剣で叩っ斬っていないのがよくないね。大嘘かますちゃんばら映画におためごかしの峰打ちは似合わない。ひたすら斬って斬って斬りまくってほしい。って、もうおしまいじゃないか。残念。やはり、DVD 50分シリーズに期待しよう。あと、実写でもやってくれるといいな。主演は25年前の松山容子さん。ミャオは……田中麗奈ちゃんでどうだろう。って、これもめちゃくちゃなキャスティングである。




 2000/04/19 (Wed)

「ラブひな」テレビ東京 毎週水曜日22時28分〜22時54分
 つまらなかった。途中で顔がひきつるくらいに、ださい演出だった。そもそも、この設定を、意味不明の制約で演出家をがんじがらめにしてくるテレビ東京でやろうとしたところから間違っている。男女とも、からだにタオルを巻きつけて露天風呂に入っているシーンには、ひたすらあきれた。漫画をまったく読んでいないので、原作を確認してもらったが、もちろん、あちらはこんな入浴時のルール違反をやっていない。当然だろう。テレビの温泉紹介番組ではないのだ。こんな恰好で風呂に入ったら、袋叩きにされる。この非常識な映像をつくってしまった責任のすべては、監督にあると断言したい。テレ東で放送される作品に、でたらめな制約がつきまとうことは、もはや周知の事実である。わたしもASCIIのエッセイ(1999年12月号掲載)でそのことを書いた。それを承知で映像化を請け負うのである。こんな不自然で、みっともないマネをするくらいなら、入浴行為そのものを根こそぎカットしてつくるくらいの気概を持たなくてはいけない。それがまっとうな映像作家というものである。原作にない妄想シーンをごっそりと入れるという創作ができたのだ(入れないほうがよかったけど。カットつながりが悪い。おもしろくない。見づらい。不細工である)。それくらいの脚色、できないはずがない。入浴シーンを入れろと文句を言われたら、逆に制約をすべて排除するよう要求すればすむことだ。作品を壊そうとしているのはテレ東のほうである。誰に遠慮することがあろうか。




 2000/04/20 (Thu)

「妖しのセレス」WOWOW 毎週木曜日18時30分〜19時
 ようやく今期のアニメでまともに見られる作品がでてきた。といっても、いまのところの評価は並みのレベルである。しかし、並みのレベルであっても存在していてよかった。「きらめきマン」のように出来不出来を論じるどころか、あまりにあまりな中身で、見ていていたましくなってしまう作品さえ、今期は放送されているのである。それを考えると、こういう作品があること自体を喜ばなくてはいけない。予算の都合だろうか、止め絵の目立つアニメだが、ヒロインが祖父から渡された包みに触れる前、ちらりと双子の兄のほうを見る動きを入れるなど、必要な動作はきちんと押さえていて好感が持てる(シャンデリアで包みを見づらくしたのは演出なのだろうか、ミスなのだろうか。演出だとしたら、いまいち)。でも、声が岩男さんじゃないのに、あのようにOPに持っていくのは納得できない。こういう演出をやりたかったのなら、なんとしても岩男さんを起用すべきだったと思う。




 2000/04/23 (Sun)

「WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 戸高秀樹×ヨックタイ・シスオー」日本テレビ 15時〜16時25分
 日本唯一のボクシング世界チャンピオン戸高に、元世界チャンピオンのヨックタイが挑むタイトルマッチ。戸高が11回にKOで勝利した。いい試合である。2ラウンドくらいまでは少し心配していたが、3ラウンドあたりから、戸高がいきなりよくなった。戸高は、何よりも相手の動きをきちんと見ているのがいい。手数は挑戦者のほうがわずかに上だったが、これはまあ日本のボクサーのほとんどの傾向で、それに比べれば、戸高のパンチ数はとくに問題ない。光っていたのは、左のジャブと右のクロス。それとボディ攻撃。的確なジャブが、挑戦者の手数の多くを無効にした。右のクロスに必殺の破壊力がつけば、長期政権も夢ではない。さすがは名護を破った選手である。
 ところで、今回はレフェリーの方針がすごく気になった。ブレークの声をなかなかかけないし、スタンディング・ダウンもとらない。一昔前のレフェリングという感じだ。アメリカのレフェリーだったら、もう1ラウンドくらいは早く試合が終わっていたかもしれない。




 2000/04/24 (Mon)

「スポコン!」テレビ朝日 毎週月曜日19時54分〜20時48分
 スポーツバラエティが増えているような気がする。これは小川直也がでるというので見てみた。いやもう、おもしろい。橋本戦での脱臼の顛末には爆笑させてもらった。そうか。橋本は敵に塩を贈って負けてしまったのか。自滅敗戦なのね。そのあと、増田明美との対談になったが、これは度が過ぎた。たしかに笑えたけど、後味はあまりよくない。対談が終わったところで、チャンネルを替えた。だから、このコーナー以外にどういうコンテンツがあるのかはまるでわかっていない。




 2000/04/26 (Wed)

「NieA_7」WOWOW 毎週水曜日18時半〜19時
 これ、おもしろい。アニメーティングも、コンテも秀逸。でも、設定やストーリーがぜんぜんわからない。しかも、この風俗で20XX年などと言っている。せめて200X年にしておいてほしいなあ。多いんだよ、最近こういうの。まあ2010年くらいと理解しておこう。それでも、設定としてはすごく不自然。未来をシミュレートする手間を省くんじゃないといいたい。200年以上も先の話なのに、いまの風俗をそのまま使っていた某時代感覚ずれずれ作品よりははるかにましだけど、それでも、おかしいことはおかしい。とりあえず、しばらく見て、どういう意図があるのかを確認したい。

 付録。
 今期視聴アニメリスト。2000/04/27 現在
 月曜日 モンコレ、ゲートキーパーズ、金田一少年の事件簿、名探偵コナン
 火曜日 最遊記、遊戯王、だあ!だあ!だあ!、ファーブル先生、BOYS BE...、オーディアン、陽だまりの樹
 水曜日 怪盗きらめきマン、NieA_7、ONE PIECE、ラブひな
 木曜日 妖しのセレス、ポケモン
 金曜日 メダロット、コレクターユイ、
 土曜日 モンスターファーム、サクラ大戦、ゾイド、ハンター×ハンター、マシュランボー
 日曜日 おジャ魔女どれみ#、GTO




 2000/04/27 (Thu)

「太陽は沈まない」フジテレビ 毎週木曜日22時〜22時54分
 近所でロケをしていたという縁だけでずるずると見つづけている。先に、うっかり「わたしがこれまでに見た日本のドラマの中ではわりとましなほうである」と書いてしまったが、やはり、それは錯覚であった。撤回しよう。だめなものは、だめである。とくに今回はひどい。テレビであのように問題になり、医者が謝罪会見をおこなったら、被害家族の家にはレポーターが雪崩のように押し寄せてくる。死んだ母親の足どりも、かれらがよってたかって分刻みで調査し、放送してくれる。家族がわざわざ調べてまわる必要もない。こんなこと、誰でも知っている。シナリオライターはワイドショーを見たことがないのだろうか。それとも、スタッフ一堂でテレビ局のそういう部分をわざと無視しているのだろうか。だとしたら、これは医療過誤を隠そうとしている病院と、大差ない発想ということになる。近所の人びとの反応も不自然で、リアリティに欠けており、展開は安直に流れている。日本のドラマも、たまには見てみるものだ。そのどうしようもなさが、きちんとチェックできる。




 2000/04/30 (Sun)

「葵 徳川三代」NHK総合 毎週日曜日20時〜20時45分
 世間の評判はいまひとつという噂だが、わたしは毎回欠かさず見るようにしている。しかし、本当に高齢俳優続出番組である。本来は若い人の役をベテランに配してしまったので、こういうことになった。事実、この顔ぶれでは見る気がしないといってすぐに見るのをやめてしまった人を知っている。いろいろ意図もあるのだろうが、さすがに浅井遺児三姉妹は不気味だ。芝居は本当にうまいんだけどね。石田三成も、相当に無理があった。芝居はもうめちゃくちゃよかったんだけどね。西田秀忠も……以下同文。で、何が言いたいというと、そういうベテラン役者の中に混じって、ひときわ若い千姫役の女の子がすごくかわいいってこと。にしても、極端だなあ。母親役との年齢差が60歳くらいはあるんじゃないだろうか。ハイビジョンの時代にこういうキャスティングを強行する。さすがはNHKである。




 2000/04/30 (Sun)

「NHKスペシャル 世紀を越えて いのち 生老病死の未来」NHK総合 日曜日21時〜21時50分
 いのちシリーズ2回目の「遺伝子診断の光と影」というレポート。多くは、これまでにもどこかで報道されてきた内容だが、やはり、遺伝子診断の結果として、癌になる前に乳房と卵巣を切除してしまおうと決断してしまう人がいるというのは、何度見てもすごいと思う。同様に、受精卵の遺伝子チェックによる選別を認めている、その精神的タフさもすごいと思う。さすがは民主主義の先進国である。決定が感情に左右されていない。これが、精神年齢12歳に留まったままの日本の民主主義と、アメリカのそれとの差であろうか。キューバの坊やを「感情は感情、法は法、民主主義は民主主義」と割りきり、子供に銃を突きつけてでも身柄を確保して原則を貫こうとするアメリカの毅然とした態度には、いつもながら感心する。こういった部分だけを見ると、本当に日本の民主主義は幼い。感情的で、理性に乏しく、多数決を尊重しようとしない日本の民主主義は、世界の恥と化している。もっとも、欧米がすべての面ですばらしい民主主義を実践しているというわけではない。あちらにも鯨問題という幼い活動がある。ここまで遺伝子操作技術が進んだのだ。さっさと鯨(の肉)を量産できるようにしてもらいたいものである。肉とひげだけあれば、とりあえず日本の文化に影響はでないかな。



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